●講 師 |
日鉄住金テクノロジー(株) 阪神事業所 専門主幹 工学博士 |
椹木義淳 氏 |
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<職歴> 1972年 住友金属工業(株)入社 中央技術研究所。
1992年 工学博士(京都大学)(高温用高強度オーステナイト系合金に関する研究)。
1994年 鉄鋼技術研究所 鋼管鋼材研究部次長。
1998年 総合技術研究所研究主幹。
2001年 住友金属テクノロジー(株)入社 受託研究事業部 材料機能研究部長。
2003年 住友金属テクノロジー(株) 技師長。
2006年 住友金属テクノロジー(株)退社、嘱託、技術参与。
2013年 社名変更:日鉄住金テクノロジー(株)阪神事業所 専門主幹 現在に至る。
<受賞歴> 火力原子力発電技術協会 論文賞(1996)、
日本材料学会 高温強度部門委員会 貢献賞(1999)、
日本鉄鋼協会 三島賞(2000)
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●日 時 |
2017年 4月 26日(水) 10:15〜16:15 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・4F会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
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●受講料 |
49,680円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円) ※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
【習得知識】
講演者は鉄鋼メーカーにおいて30年以上にわたって高温装置用新材料の開発・実用化研究に従事し、現在は高温材料関連研究・調査・試験案件等の技術営業業務を担当。この経験から講演において以下の事が習得できるようにしたい。
(1)クリープ現象の特徴と強化因子およびクリープ強度の解析・評価方法の理解
(2)実用耐熱鋼・耐熱合金の種類と特徴の理解
(3)実用耐熱鋼の経年変化特性の理解
(4)クリープ損傷および余寿命評価方法の理解
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【講演の概要】
高温で生じるクリープ現象は、耐力以下の小さな応力下であっても時間とともに変形が進行する時間依存型の現象であり、高温材料を扱う場合欠かすことのできない評価項目の一つである。また、たとえ同じ種類の材料で、かつ、耐力や引張強さがほとんど同じであっても、化学成分、加工工程、熱処理などのわずかな違いによってクリープ強度が著しく異なることがよく起こる。
本セミナーでは、クリープ強度の基礎(強化因子、クリープ強度解析・評価法)、実用耐熱金属材料の種類と特徴を概説するとともに、高温長時間使用中の経年変化特性やクリープ損傷形態の特徴およびクリープ損傷・余寿命評価手法についてわかりやすく解説する。
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【プログラム】
1.クリープ強度の支配因子と解析
(1)はじめに
@代表的な高温装置、部材の運転温度
Aクリープ現象の特徴
(2)クリープ強度の支配因子
@結晶構造
A固溶強化
B析出強化
C粒界強化
D熱処理
(3)クリープ変形と破壊
@クリープ変形機構(転位、すべり、拡散)
A破壊機構領域図
(4)クリープ強度の解析、評価法
@外挿法の種類と特徴
A外挿時の問題点、注意点
2.実用耐熱鋼、耐熱合金の種類・特徴と機器設計のための
強度、耐酸化・耐食性を考慮した材料選択のポイント
(1)ボイラ用耐熱鋼
@フェライト系
Aオーステナイト系
(2)ガスタービン用超耐熱合金
@発電用
Aジェットエンジン用
(3)最近の開発動向
3.経年変化特性および信頼性向上技術(クリープ損傷・余寿命評価法)
(1)クリープ損傷評価・余寿命予測技術の高精度化要求の背景
(2)高温構造部材において発生している主な経年変化特性
@経年変化特性の分類
A経年変化傾向のタイプ
(3)経年劣化・損傷の計測手法の種類
(4)余寿命評価手法の種類と特徴
@各種評価手法の長所と短所
A対象部位毎の余寿命診断手法
B非破壊診断手法の種類と特徴
Cクリープ破断試験による余寿命推定法
(5)高温構造部材を対象とした余寿命診断手順の考え方
@余寿命診断時の注意点
A余寿命診断手順の考え
4.質疑応答
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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