<受講対象>
石油・化学分野の設備ユーザ、エンジニアリング会社および工事会社で設計、工事計画、見積積算、調達、工事管理などを担当されている方々にお奨めです。
(配管工事工数に関する基礎知識、工数の成り立ちおよび工数の変動要因なども交えて国内工事のケースで詳しく説明します)
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<まえがき(講師のことば)>
プラント建設プロジェクトにおいては、その建設費を適正に見積ることはなかなか難しい。その中でも工事額も大きく注目される配管工事費の見積は特に難しい。その見積の精度を高めるためには工事工数をいかに算出するかが鍵である。工数は様々な要因によって変化する。この点をよく理解し実務では当該プラントの仕様および工事条件を反映した工数を見積らねばならない。
配管工事工数については公表資料があるが、各種作業を複合化した歩掛(インチメートル当たり、ダイアインチ当たり、トン当たり)で示されたものが多い。その内容を理解しさらに実際に利用するのは長年の経験による調整が必要で、経験の浅い技術者にとってはなかなか難しいものである。講師は限られた基礎的なレベルで考察したものであるが、分かりやすくかつ合理的な内容をもつ「配管工事の標準工数表」を一つの指針として作成した。
工事工数は入札などの見積のためだけのものでない。設計段階の比較見積、変更見積、工事工程管理および動員計画など建設プロジェクトを効率的に遂行するために必要なデータである。ご参考になればと願っている。
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<プログラム>
1.全般・基礎知識
1.1 工数の重要性
1.2 プラント配管の加工・工事場所について
1.2.1 配管プレハブ工場
1.2.2 プラントサイトの工事現場の配置
1.2.3 配管工事材料・部品の種類と調達時の形状
1.3 配管工数を左右する要因と精度向上の難しさ
1.3.1 工事環境を左右するプロジェクト要因
1.3.2 直接的な工数要因
1.4 配管工事費の見積における工数
1.5 配管工事数量の単位
1.6 伝統的なマンアワー(MH)見積法と長所短所
2.標準化における配管工事工数の対象
2.1 プラント建設費の中の配管工事工数の位置付け
2.2 配管工事費と配管工事工数
2.3 配管工事の施工手順
2.4 配管工事工数の対象範囲
3.標準配管工数の算定の考え方
3.1 標準配管工数の基本的な考え方
3.2 標準工数とは
3.3 配管作業時間の設定方法
3.4 配管工事工数に関する文献
3.5 標準配管作業時間の区分
3.6 直接作業時間の要素
4.吊上げ・運搬作業の標準工数の計算
4.1 吊上げ・運搬作業の標準工数の算定条件
4.2 吊上げ・運搬作業MHの原単位
4.3 吊上げ・運搬作業のベースMHの計算(Sch40ケース)
4.4 吊上げ・運搬ベースMHから各種肉厚NHを算定するための係数
4.5 吊上げ・運搬作業標準MHの計算
5.配管溶接継手加工標準工数の計算
5.1 配管溶接継手加工標準工数の算定に関する共通事項
5.2 罫書き作業の標準工数(工場プレハブケース)
5.3 切断作業の標準工数(工場プレハブケース)
5.4 開先加工の標準工数(工場プレハブケース)
5.5 仮付作業の標準工数(工場プレハブケース)
5.6 溶接作業の標準工数(工場プレハブケース)
5.7 溶接作業標準MHの計算(各品質、各材質)の計算(工場プレハブケース)
5.8 配管溶接継手加工標準「MH/個所」の集計(工場プレハブケース)
5.9 配管溶接継手加工標準「MH/個所」総括表(工場プレハブケース)
5.10 配管溶接継手加工標準「MH/個所」総括表(現地仮設ショッププレハブケース)
5.11 配管溶接継手加工標準「MH/個所」総括表(現場取付けケース)
5.12 各種溶接継手MH係数
6.バルブ・アクセサリー類の取付け標準工数
7.配管テスト標準工数
8.配管サポート製作・取付け標準工数
9.配管工事用仮設足場の標準工数
10.配管材料荷卸しの標準工数
11.標準工数での試算と評価
11.1 日本の工数基準との比較
11.2 米国の工数基準との比較
11.3 モデルプラント配管工事量での試算と評価
12.質疑応答
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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