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T.ポストFITを見据えた太陽光発電+蓄電池システムのあり方と経済性
世界的潮流として、太陽光発電や蓄電池のコスト低減により、火力発電等従来型電源に対する太陽光発電+蓄電池システムの優位性が注目されており、FIT制度に依存しない再生可能エネルギーの導入拡大が期待されている。蓄電池が果たす役割の現状や今後の展望を踏まえ、ポストFIT時代における太陽光発電+蓄電池システムの運転方法のあり方や経済性に関して解説する。
1.はじめに
(1)蓄電池の設備コストのトレンド
(2)世界的な蓄電池導入動向
(3)拡大する蓄電池の役割:短周期から長周期へ
2.PV+蓄電池システムの経済性
(1)長周期用途における運転方法
(2)必要蓄電池容量の特定
(3)PV+蓄電池システムの経済性
(4)コスト削減に向けた課題
3.Vehicle to Gridの動向と課題
(1)世界的動向
(2)展望と課題
4.まとめ
5.質疑応答・名刺交換
(柴田 氏)
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U.再生可能エネルギー安定化用蓄電池システムの実例
太陽光・風力発電などの再生可能エネルギーが大量に系統に連係し、系統運用に与える影響が懸念されている。これまでに蓄電池を用いた系統側での対策の実証が進められているが、蓄電池の価格下落に伴い発電事業者側での対策としても採用されるケースが出てきている。本講では、これら蓄電池による対策について最新の動向と事例を紹介する。
1.再エネ導入の課題
(1)再エネ大量導入の状況
(2)系統運用上の課題
2.蓄電池システムによる対策
(1)系統事業者向け(短周期、長周期変動)
(2)発電事業者向け(変動緩和)
(3)系統用蓄電池の性能比較
3.蓄電池システムの導入事例
(1)事例1 離島向け短周期制御
(2)事例2 離島向け短+長周期制御
(3)事例3 大容量蓄電池システム(下げ代対策)
(4)事例4 発電事業者向けシステム(蓄電池併設側PV)
4.最近の新しい取り組み
(1)デマンドレスポンス
(2)VPP・V2G
5.おわりに
6.質疑応答・名刺交換
(小島 氏)
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V.自律分散協調制御によるVPP構築と太陽光発電および蓄電池システムの運用
近年、需要家側のエネルギーリソースを供給力・調整力等として活用するエネルギーリソースアグリゲーションビジネスが注目を集めている。
ダイヘンは平成28年からバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業に参画し、エネルギーリソースの遠隔制御・統合管理技術の開発に取り組んできた。
本講演では、ダイヘンのVPP構築実証事業における取り組みと、独自の自律分散協調制御技術「Synergy Link」を用いた太陽光発電と蓄電池システムの群制御方法について紹介したい。
1.VPP構築実証事業におけるダイヘンの取組み
2.「Synergy Link」とは
3.今後の展開について
4.質疑応答・名刺交換
(服部 氏)
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W.需要家におけるエネルギー最適利用への取組と蓄電池用PCSの汎用化
需要家の電力利用においては、消費電力量の削減と共にピーク電力の抑制が重要となる。また、近年自家消費型の太陽光発電システムの活用などが進むにつれ、余剰電力の発生が課題となっている。ここでは、需要家における蓄電池システムを利用したエネルギー最適利用への取組を紹介すると共に、蓄電池システムのキーとなるPCSの汎用化について紹介する。
1.蓄電池システムへの取組
2.蓄電池システムの適用事例
(1)負荷平準化
(2)瞬低停電対策
(3)再エネ余剰電力の有効活用
(4)再エネ100%供給
3.蓄電池用PCSの汎用化
4.前橋製作所SPSSのご紹介
5.さいごに
6.質疑応答・名刺交換
(井筒 氏)
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15:50 | 16:50
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X.レドックスフロー電池の実証事例と最新開発動向
再生可能エネルギー導入推進に伴う電力系統安定化対策として大規模蓄電池の適用が期待されている。レドックスフロー電池は、高い安全性、出力/容量が独立に設計できること、運用中も充電状態を正確に把握できること等の原理的に優位な特性を備えている。レドックスフロー電池の実証事例および低コスト化を含めた最新開発動向について概説する。
1.レドックスフロー電池開発の背景
(1)電力貯蔵の必要性と大規模蓄電池への期待
(2)大規模蓄電池に要求される特性
2.レドックスフロー電池技術
(1)原理、システム構成と特徴
(2)基本開発要素(電解液、セルなど)
3.レドックスフロー電池の適用事例
(1)需要家設置の事例
(2)電力系統への適用例と実証試験状況
4.最新の開発動向(低コスト化)
5.質疑応答・名刺交換
(重松 氏)
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Y.エクセルギー電池を利用した二酸化炭素排出削減
二酸化炭素排出削減を行うためには省エネによる発電量の削減と再生可能エネルギー利用による化石燃料使用量の削減が有効である。省エネの発電量の削減は大電力使用による熱損失の低減を急速放電可能な蓄電池で行い、回生電力回収は急速充電可能な蓄電池で行う。従って省エネは急速充放電可能な電池で行う。一方、再生可能エネルギー利用による化石燃料使用量の削減には、フローティング可能な蓄電池を用いて負荷追従を蓄電池で行い、発電機は最高効率のみで運転し、化石燃料の使用量を削減すると共に、太陽光発電や風力発電といった負荷追従をしない発電機に制限なく発電させることで達成できる。従って化石燃料使用量の削減にはフローティング可能な蓄電池を用いて行う。総括すると急速充放電が可能でフローティング可能な蓄電池で二酸化炭素排出削減を行うことができる。
1.急速放電可能な蓄電池は電力使用量を1/7にする。
2.急速充電可能な蓄電池は電力使用量を1/5にする。
3.フローティング可能な蓄電池は発電用化石燃料使用量を1/2にする。
4.フローティング可能な蓄電池は再生可能エネルギーによる発電量相当の
化石燃料使用量を削減する。
5.質疑応答・名刺交換
(堤 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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