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T.電池材料のレアメタル、ベースメタル動向と現実的な未来予想
世界的なEVブームに伴うLIBの需要も大幅な増加が予想されているなか、2017年〜2018年夏場までは原材料のリチウム、コバルト相場は高騰した。圧倒的な供給不足感が相場を押し上げた格好となったが、19年1月現在では相場は小康状態となっている。過度な需要増期待感が冷静になっている状況で現実的には供給過剰で19年〜21年はリチウム、コバルト相場は下落する可能性がある。 このリチウム、コバルトをはじめとしてLIBの重要な原料構成要素となっているニッケル、銅、アルミの現実的な需要、相場予測を解説したい。
1.炭酸リチウム、水酸化リチウムの市場、相場近況
2.コバルトおよび硫酸コバルトの市場、相場近況
3.ニッケルおよび硫酸ニッケルの市場、相場近況
4.銅の市場、相場近況
5.アルミニウムの市場、相場近況
6.質疑応答・名刺交換
(棚町 氏)
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11:00 | 12:30
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U.LiBリサイクルの社会システムと技術課題
LiBの供給と使用後の対応は、次世代の電気電子機器・自動車の在り方に大きな影響を及ぼす重要な課題である。 本セミナーでは、主にLiBのリサイクル技術の現状を整理し、2030年前後における供給とのバランスでリユース、リサイクルの在り方さらに社会システムとしてリユース、リサイクルをどのように考えるかを解説する。
1.LiBの供給の状況
2.LiBのリユースの現状と課題
3.LIBのリサイクル技術の現状と最近の開発動向・課題
4.LiBのリユース・リサイクルの社会システム
5.LiBのリユース・リサイクルのための技術開発の方向性
6.質疑応答・名刺交換
(中村 氏)
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13:30 | 14:40
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V.セメント製造プロセスを利用した使用済リチウムイオン電池リサイクル技術
次世代自動車や電力自家消費ニーズの増加から、大型リチウムイオンバッテリー(LIB)の普及促進が進む一方、これらの廃棄処理ならびに金属資源循環については課題を抱えており、大量排出時期に備え回収システムやリサイクル技術の重要性が問われている。 本講演では、セメント産業における資源循環の実状、及びセメントプロセスを活用した新たなLIB処理技術開発について紹介する。
1.太平洋セメントとは?
2.セメント産業における資源循環への取組み
3.リチウムイオンバッテリーの処理における課題
4.セメントプロセスを活用したLIBリサイクルについて
5.まとめ
6.質疑応答・名刺交換
(花田 氏)
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14:50 | 15:50
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W.ゲル状化合物を利用したコバルト回収法
リチウムイオン電池(LIB)の正極活物質から、コバルトを分離回収する手法として、高分子(PEG)と錯化剤(SCN-)を利用してCoのゲル状化合物を得るプロセスを提案している。湿式リサイクルプロセスにおける金属イオン同士の分離は溶媒抽出法により行われるのが一般的であるが、本プロセスにおいてはゲル状化合物の析出工程において高い選択性でCoの分離濃縮が可能である。Coの電解採取を想定した後段プロセスを含めて基礎的な実験により本プロセスの可能性について検討した結果を以下に従って報告する。
1.ゲル状化合物を利用したコバルト回収法の概要
2.ゲル状化合物析出条件
3.後段プロセスへの添加物の影響
4.まとめ
5.質疑応答・名刺交換
(白山 氏)
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16:00 | 17:00
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X.廃棄物フリー水系溶媒抽出法によるレアメタルリサイクル
〜リチウムイオン電池(LIB)のリサイクルへの応用可能性を含めて〜
汎用的な化学分離操作は、複雑多段の化学操作、大量の二次廃棄物生成、火災・爆発の危険といった課題を有しているため、環境負荷低減と経済性向上に資する新しいレアメタル分離回収技術の開発が不可欠となっている。 本講演では、廃液中に温度応答性ポリマーと疎水性配位子を投入し人肌に温めるだけで、廃液中から白金族元素や希土類元素等のレアメタルを直接かつワンススルーで分離回収することができる“相転移型水系溶媒抽出法”の技術と方法論について概説すると共に、LIBリサイクルへの適用可能性について紹介する。
1.相転移型水系溶媒抽出法の原理
2.感応性ポリマー及び疎水性配位子とは
3.白金族・希土類元素の分離回収の実証
4.LIB構成元素への適用性について
5.現状の課題と今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(塚原 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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