<セミナー詳細>

セミナーコード:20190812   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、効率は低いが設備コストなどトータルでは蓄電池に比べ圧倒的に安い、技術的にも
 成熟しているとされ、世界の名だたる企業(Siemens、Google、欧州のRWE、ABBなど)も検討を進めてい
 るP2H(Power to Heat)について、高温蓄熱発電の概要から国内外のプロジェクト動向、千代田化工建設
 における取組み、ならびに、高温蓄熱・燃料化・高温太陽熱供給システム・ケミカルヒートポンプ・熱化学法
 ISプロセスの技術開発動向など、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。

P2H(熱変換貯蔵:Power To Heat)の
経済性・技術開発と事業動向・展望
●講 師 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所
プロジェクト試験研究部 主管研究員
エネルギー・環境技術のポテンシャル・実用化評価検討会 委員
日本エネルギー学会 新エネルギー・水素部会 幹事
Committee member of International Energy Storage Alliance
Organizer of Japan Germany renewable energy workshop
岡崎 徹 氏
●講 師 千代田化工建設株式会社 上席参与
地球環境プロジェクト事業本部
細野恭生 氏
●講 師 新潟大学 自然科学系(工学部) 教授 児玉竜也 氏
●講 師 東京工業大学 科学技術創成研究院
先導原子力研究所 教授
加藤之貴 氏
  <講師紹介>
1991年、東京工業大学理工学研究科化学工学専攻博士課程修了 工学博士。
1991年、東京工業大学原子炉工学研究所 助手。
2015年、同 教授。
2016年から現在 東京工業大学科学技術創成研究院先導原子力研究所 教授。
2017年、マサチューセッツ工科大学原子科学工学専攻 客員教授。
専門:化学工学、化学エネルギー貯蔵・変換、ケミカルヒートポンプ、水素エネルギー、
炭素循環エネルギーシステム、原子力エネルギーシステム
所属学会など:日本鉄鋼協会 環境・エネルギー・社会工学部門長、
日本学術会議製銑54委員会 研究会主査、
国際エネルギー機関(IEA)ECES Annex 30専門委員
●講 師 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 研究主席
大洗研究所 高温ガス炉研究開発センター
水素・熱利用研究開発部
久保真治 氏
●日 時 2019年 8月 28日(水) 9:45〜17:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,680円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,280円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
9:45
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11:45
T.再エネ大量導入を経済的に実現する蓄熱発電と国内外の技術開発動向

 再生可能エネルギーの大量導入には蓄エネルギーが必要です。これに高温蓄熱を利用する蓄熱発電が世界で急速に広がり始めました。シーメンス、グーグルに続き欧州のRWEなど名だたる電力会社や、ABB等が本格的な検討を始めています。米中も参入してきました。この蓄熱発電の世界の様々なプロジェクトを紹介し、また、電力系統での同期回転機の必要性を紹介します。

 1.蓄熱発電の概要
  (1)基本構成
   〜エンジニアは生理的に拒否感〜
  (2)簡単な経済性試算
  (3)蓄熱発電の歴史
 2.世界の再エネの実態
  (1)蓄エネルギーが必須に
   〜広域融通の限界が見えてきた〜
  (2)低下する再エネ発電コスト
   〜再エネ導入は途上国の第一選択肢〜
 3.世界の開発プロジェクト
  (1)メーカ系プロジェクト
   〜先鞭つけたシーメンス、グーグルからスピンオフ、マルタ、特殊なMAN / ABB、
    不透明な1414degrees、CCT、インド、中国

  (2)電力会社系プロジェクト
   〜脱石炭でも石炭火力の有効活用RWE、熱電併給Vattenfall、seas-nve、NYPA、Enel
  (3)ベンチャー等の様々なプロジェクト
   〜熱電併給(コジェネ)、鉄鉱プロセスも
  (4)日本の現状
   〜環境省国プロ
 4.蓄熱技術の概況
  〜商用技術から、水素吸蔵合金応用まで
 5.電熱変換の重要性
  〜実はキーテクノロジー、回転発熱機開発に期待
 6.日本国内の動き
 7.質疑応答・名刺交換
(岡崎 氏)
12:40
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14:00
U.太陽熱発電(CSP)から再エネ蓄エネルギー・熱利用への実装展開

 最近の太陽熱発電(CSP)システムでは、レジリエントな蓄熱技術により質の高い安定電源化を図っており、更なる高効率低コスト蓄熱技術の開発、更にPV・風力などの汎用再生可能エネルギーの電源安定化・熱利用への活用展開も急ピッチで進められている。これらの現況及び今後の実装展開につき紹介する。

 1.太陽熱発電(CSP)の現況
 2.CSPとPV比較
 3.再エネ蓄熱システムと熱利用
 4.技術実証と社会実装
 5.CSP・蓄熱システムの将来展開
 6.質疑応答・名刺交換
(細野 氏)
14:15
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15:15
V.太陽集熱の高温蓄熱と燃料化の次世代技術開発

 次世代の太陽集熱利用技術として、より高温(700-1500℃)の集熱レシーバ・蓄熱技術、さらに燃料化技術の開発が行われている。講演では、このような高温利用を目指す太陽熱蓄熱技術の開発状況を粒子蓄熱・化学蓄熱を中心に紹介すると共に、同じく高温の太陽集熱によって水素や合成ガスを製造する太陽熱燃料化技術の開発状況についても紹介する。

 1.高温利用を目指す粒子蓄熱・化学蓄熱
  (1)太陽熱蓄熱技術の分類
  (2)高温における粒子蓄熱の開発
  (3)高温における化学蓄熱の開発
 2.太陽熱燃料化プロセスの開発について
  (1)水熱分解サイクルの開発
  (2)CO2熱分解サイクルの開発
  (3)天然ガス・石炭・バイオマス等を使ったハイブリット燃料化技術の開発
 3.総括
 4.質疑応答・名刺交換
(児玉 氏)
15:30
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16:30
W.高温太陽熱供給システムのための蓄熱・ケミカルヒートポンプ技術

 将来の低炭素化社会に向けた二酸化炭素排出の抜本的な削減には再生可能エネルギーの有効利用が重要である。太陽エネルギーは潜在量が多く重要な再生可能エネルギーである。日本では太陽電池発電が普及しているが、発電負荷変動が課題であり、この変動の吸収、平準化のためのエネルギー貯蔵機能が喫緊に求められている。電力貯蔵が候補であるがコストが高く、充放電に一定の時間を要する点が課題である。これに対し欧州などでは太陽エネルギーを熱として回収し、熱エネルギーとして貯蔵(蓄熱)し、必要に応じて熱供給を蒸気発電などに行い電力供給を行う方式が経済的に成立し、既に社会実装されている。本講義では太陽熱供給システムを俯瞰し、特に効率化が期待できる高温太陽熱供給システムの技術事例を紹介する。次いで蓄熱技術の技術動向を示す。さらに高効率蓄熱が期待できるケミカルヒートポンプ技術について原理から応用事例までの最新情報を解説する。

 1.太陽熱熱供給システムと蓄熱
 2.蓄熱の技術動向
  (1)蓄熱の種類
   〜顕熱蓄熱、潜熱蓄熱、化学蓄熱・ケミカルヒートポンプ〜
  (2)高温蓄熱の技術動向
 3.高温向けケミカルヒートポンプ
  (1)ケミカルヒートポンプの基礎
  (2)高温ケミカルヒートポンプ
  (3)ケミカルヒートポンプ蓄熱材料開発事例
  (4)ケミカルヒートポンプシステム開発事例
 4.技術体験のためのミニ演習(簡単な四則演算。電卓持参を推奨)
 5.まとめ、開発の要点、将来展望
 6.質疑応答・名刺交換
(加藤 氏)
16:45
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17:45
X.高温熱源を利用した高効率水素製造技術開発(熱化学法ISプロセス)

 熱化学法ISプロセスは、ヨウ素(I)と硫黄(S)を用いた3つの化学反応を組み合わせて水を分解する化学プロセスであり、原子力や太陽熱などの高温熱源を利用して水素を製造することができる。これら熱源との組み合わせによりCO2フリーの水素が得られ、IとSはプロセス内で循環利用するため有害物質を排出することはない。高温腐食環境に耐える反応器開発や高効率化に向けた膜分離技術など、本プロセスの研究開発状況について紹介する。

 1.原子力 (高温ガス炉) を用いる熱化学法ISプロセスの開発
  (1)高温ガス炉の概要と特長
  (2)ISプロセスの概要
  (3)実用工業材料を用いた反応器技術開発
 2.太陽熱を用いる熱化学法ISプロセスの開発
  (1)膜分離技術による高効率化・反応温度の低温化
  (2)要素技術開発の状況
 3.総括
 4.質疑応答・名刺交換
(久保 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。