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T.CO2の有効利用技術の動向と展望
1.CO2についての基礎事項の確認
(1)CO2の排出と温室効果
(2)CO2の排出削減と化学工業
(3)CO2の発生から分離・回収と隔離・貯蔵まで
2.CO2の有効利用
(1)CO2の物理的利用
(2)CO2の化学的利用
(3)CO2の反応メカニズムとプロセスの比較
(4)CO2を直接原料とする化成品製造の概略
(5)CO2からの化成品製造の規模と有効性
3.CO2の化学的利用の事例紹介
(1)メタノールの製造
(2)炭化水素の製造
(3)炭酸エステル類の製造
(4)ポリマーの製造
(5)脂肪族ポリカーボネートの製造
4.今後の展望
5.質疑応答・名刺交換
(杉本 氏)
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U.低炭素社会に向けたCO2の分離回収および有価物への転換プロセス
低炭素社会の構築に向けては発生したCO2の分離回収や炭素源としての再利用が必要となる。燃焼排ガスに含まれるCO2の分離回収技術および回収したCO2を燃料や化学原料などの有価物に転換するプロセスについて、その原理と特徴を述べる。またIHIが取り組む低炭素化技術として、石炭火力発電所からのCO2回収および触媒を使ったCO2のメタン化やオレフィン合成プロセス等について紹介する。
1.CO2排出抑制および脱炭素化に向けた動向
2.CO2分離回収および有価物転換技術の原理と特徴
3.IHIにおけるCO2回収および有価物転換プロセス開発への取り組み
4.まとめ
5.質疑応答・名刺交換
(鎌田 氏)
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13:20 | 14:20
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V.有機配位子を利用した電子・プロトンプーリングとCO2の光固定化
従来金属錯体を用いた小分子の捕捉や活性化は金属を中心に行われてきた。本講演では、金属を取り巻く有機配位子に電子とプロトン、水素種を溜めることができること、またそれらを光により活性化しCO2固定化等に利用できることを紹介する。
1.金属錯体における有機配位子
2.有機配位子上での電子、プロトン移動
3.光による水素分子発生
4.光によるアルコールの脱水素化
5.光によるCO2の固定化
6.質疑応答・名刺交換
(張 氏)
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14:30 | 15:30
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W.大気中低濃度CO2活用を志向した回収・合成技術
大気中CO2は400 ppmと非常に低濃度ですが、換言すれば地球上どこででも手に入れることのできる炭素資源と捉えることができます。私たちは、大気中低濃度CO2活用を志向し、これまでに選択的CO2吸収/放出剤やエネルギーフリーでのCO2をC1ユニットとして活用した合成技術を開発して参りました。本講演ではこれらの技術を紹介します。
1.CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)やDAC(Direct Air Capture)技術の動向、課題点
2.低分子アミンを用いたDAC技術
3.水分をも分離する耐水性DAC技術
4.大気中CO2を活用したDACU(Direct Air Capture and Utilization)技術
5.質疑応答・名刺交換
(稲垣 氏)
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X.炭酸ガスと水からの化学的石油合成
@CO2と水から常温・常圧で石油を化学合成する技術、 A市販の軽油から有機物および無機物の不純物質を除去したプレミアム燃料の生成、 B産業用の連続生産装置とその性能について紹介する。
<質疑応答・名刺交換>
(今中 氏)
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16:50 | 17:50
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Y.CO2由来の植物資源のセルロースや藻類バイオマスを利用した
機能性バイオプラスチック
CO2を固定化でき、食料問題にも影響しない植物資源として、木材や茎の主成分のセルロースや藻類由来のバイオマスを利用したバイオプラスチックの開発と利用動向を紹介し、さらに、講演者によるこれらを原料とした高機能なバイオプラスチックの研究成果を述べる。
1.バイオプラスチックの利用状況と課題
2.セルロース系バイオプラスチックの現状と開発事例
(1)セルロースを利用したバイオプラスチックの開発・利用状況
(2)新規開発:
・耐久性に優れたカルダノール付加セルロース樹脂と低CO2排出の新規製造法
・漆器の高度な装飾性を実現した漆ブラック調セルロース樹脂
3.藻類バイオマス系バイオプラスチックの現状と開発事例
(1)藻類バイオマスを利用したバイオプラスチックの開発・利用状況
(2)新規開発:CO2排出ゼロを狙った新しい藻類バイオプラスチック
4.今後の展望
5.質疑応答・名刺交換
(位地 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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