<セミナー詳細>

セミナーコード:20191006   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、仮想発電所(VPP: Virtual Power Plant)システムの概要から、どのような要素技術の
 組み合わせによって実際に実現できるのかなど、基本・応用・今後の展望について、斯界の最前線で
 ご活躍中の蜷川氏に詳説頂きます。

仮想発電所(VPP)システムの構築技術
●講 師 岐阜大学 工学部
スマートグリッド電力制御工学共同研究講座 特任教授
蜷川忠三 氏
  <講師紹介>
1978年名古屋大学大学院工学研究科電気工学専攻修士課程修了。
三菱重工業株式会社入社。
1986年University of Washington大学院にてコンピュータサイエンスを研究。
1998年日本冷凍空調工業会パッケージエアコン技術委員長。
2007年三菱重工業株式会社技監、博士(工学)。
2012年岐阜大学工学部電気電子工学科教授。
2018年より現職。

<主な著書>
『仮想発電所システムの構築技術』(株)オーム社。
●日 時 2019年 10月 23日(水) 10:20〜16:20
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、昼食代、お茶代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【主な受講対象】

 仮想発電所(VPP)サービス・システムの企画・設計・構築する技術者・研究者
 電力ビジネス、電力関連技術に携わる方々

【講演要旨】

 近年、需要家側リソースを制御して電力需給調整を支援するシステムとして仮想発電所(Virtual Power Plant:VPP)という概念が注目を集めている。しかし、そのシステム実装設計となると詳細な情報が少ない。本講演は,ビルマルチ空調および蓄電池による需要応答制御(Demand Response)を題材に、VPPの要素技術からシステム設計、性能予測まで一気通貫に解説する。
【テキストとプレゼンについて】

 ・テキストは『仮想発電所システムの構築技術』(オーム社刊)を使用します。
  上記書籍を既にお持ちでしたら、受講料より4,620円引かせて頂きますので、
  お申込み時にその旨お知らせ下さいませ。

 ・講義は、テキストとパワーポイントを用いて進めます。(パワーポイントのスライドも配布させて頂きます。)
【プログラム】

T.仮想発電所の概要

 1.仮想発電所システム
  (1)仮想発電所の概念
   @電力需要とネガワット
   A需要家側の仮想発電所サービス
  (2)仮想発電所システム通信
   @間接制御通信OpenADR
   A直接制御通信IEC61850
 2.仮想発電所の構成要素
  (1)電力用蓄電池
   @電力用蓄電池システム
   A蓄電池システムの系統連系
  (2)充放電制御計画
   @JEPX 時間前市場
   A自動最適入札エージェント
   B電力卸市場価格の予測モデル
  (3)需要制御
   @デマンドレスポンスにおけるネガワット取引
   Aわが国のネガワット取引の現状
   B仮想発電所が使うFastADR
  (4)ベースライン推定
   @従来のベースライン推定方法
   AFastADRのベースライン推定方法


U.仮想発電所システムの構築技術

 1.仮想発電所の蓄電池制御
  (1)蓄電池システムによる需給調整
   @仮想発電所における蓄電池システム制御
   A電力用蓄電池の具体的需給調整制御
  (2)蓄電池需給調整サービス
   @蓄電池システムのサービス情報
   A電力需要調整サービス信号
   BIEC61850規格による通信サービス
   C蓄電池システムのIoT制御
 2.仮想発電所の需要家設備制御
  (1)ビルマルチ空調機群のネガワット集約
   @ビルマルチ空調機群の集約とならし効果
   A快適性維持とローテーション制御
  (2)ビルマルチ空調機群FastADRの蓄電池補償
   @ビルマルチ空調機群FastADRの需給調整信号への追従性
   Aビルマルチ空調機群FastADRの蓄電池による追従性補償
 3.仮想発電所の性能
  (1)仮想発電所の電力系統シミュレーション
   @電力系統の瞬時需給解析
   Aビルマルチ空調の仮想発電所のシミュレーションモデル
   B仮想発電所の性能シミュレーション例
  (2)仮想発電所の制御性能評価
   @米国の系統運用機関の評価基準例
   Aビルマルチ空調仮想発電の制御モデル
   Bビルマルチ空調仮想発電の評価例
  (3)仮想発電所の通信とトラフィック評価
   @FastADRのWebサービス通信解析
   AFastADRのWebサービス通信シミュレーション
 4.仮想発電所の通信構築
  (1)OpenADRの通信規格
   @OpenADR規格の通信方式
   AOpenADR規格による通信サービス
   BOenADR規格のソフトウェア実装
  (2)IEC61850の通信規格
   @IEC61850の論理ノード構成
   AIEC61850規格のソフトウェア実装
 5.仮想発電所の展望
  (1)潜在的リソース
   @ビルマルチ空調設備の潜在能力
   A空調負荷は高速デマンドレスポンスに適する
  (2)実用化の制度設計
   @需給調整市場の制度設計
  (3)社会制度の鍵
   @仮想発電所サービスの対価精算
   A仮想発電所のクリーン価値


V.質疑応答(適宜)


※関連キーワード:ディマンドリスポンス、リソースアグリゲーション


− 名 刺 交 換 な ど −
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