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T.リチウムイオン電池リサイクルのための物理的分離濃縮技術
リチウムイオン電池からの元素回収を経済的に成り立たせるためには、エネルギーをかけず高効率に素材ごとに分離濃縮する技術の確立が重要である。 本講演では、分離濃縮プロセスにおける物理的手法の重要性を総括すると共に、リチウムイオン電池を対象として、焙焼・破砕・粉砕・物理選別を組み合わせたプロセスを検討したいくつかの例を紹介する。
1.物理的分離濃縮技術の概要
2.特殊機械破砕による解体とその評価
3.焙焼・粉砕・物理選別プロセスの最適化事例
4.電気パルス法による解体検討事例
5.まとめ
6.質疑応答・名刺交換
(所 氏)
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12:40 | 13:50
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U.DOWAエコシステムによるリチウムイオン電池リサイクルの取組み
環境・リサイクル事業を展開するDOWAエコシステム(株)グループでは、世の中の様々な環境リスクに対し適正処理、及び非鉄資源を主としたリサイクルの取組みを行っている。 本講演では、環境リスクと資源価値の両側面を有しているリチウムイオン電池に対しての適正処理、リサイクルの取り組みについて紹介する。
1.DOWAの資源循環型ビジネス
2.LIBリサイクルにおけるDOWAの位置づけ
3.熱処理プロセス
4.破砕選別プロセス
5.今後の技術開発
6.質疑応答・名刺交換
(武正 氏)
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14:05 | 15:15
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V.住友金属鉱山におけるリチウムイオン電池のリサイクル技術開発
リチウムイオン電池は、多くの元素、部品から構成され、かつ、有価金属の含有量品位が低いため、経済的なリサイクルが困難とされている。 当社では既存の銅製錬、ニッケル精製プラントを有効に活用することにより、商業的に銅、ニッケルを回収・精製し、正極材へ再生するプロセスを新たに構築した。 また、先行して開発していた車載Ni-MH電池のリサイクル、次世代の既存製錬所を利用しない単独プラントによるリサイクルの構想についても紹介する。
1.車載Ni-MH電池リサイクル事業の紹介
2.リチウムイオン電池を取り巻く環境について
3.リチウムイオン電池の組成と課題
4.事業化したプロセス(銅、ニッケル製錬活用)
5.将来構想について(独立リサイクルプロセス)
6.質疑応答・名刺交換
(浅野 氏)
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15:30 | 16:40
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W.リチウムイオン電池正極材の水熱酸浸出を用いたリサイクルプロセスについて
リチウムイオン電池正極材を浸出させる湿式プロセスとして、過酸化水素などの追加の還元剤を必要としない、天然の有機酸による水熱プロセスを提案している。これまでの基礎研究の中から、有機酸の種類や反応条件による浸出挙動の差異について、浸出メカニズムに則り説明する。また、実用に資するプロセス提案を行うべく、流通装置による検討を進めているため、その結果についても紹介する。さらに、それぞれの金属の単離性に関して、条件や浸出剤による検討や、溶媒抽出との連結についての検討結果も紹介する。
1.リチウムイオン電池正極材料の湿式精錬
2.酸浸出プロセスに関する既往の研究
3.資源変換における水熱反応の優位性
4.水熱条件におけるリチウムイオン電池正極材料の酸浸出
5.連続プロセスの検討
6.金属単離に関する検討
7.質疑応答・名刺交換
(渡邉 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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