【セミナーの狙いと内容】
海外プロジェクトを遂行する上での、工程遅延の発生原因とそれに対応する法的工程遅延分析、それへの対策の基本知識とその応用について、米国AACE(コストエンジニアリング協会)、英国SCL(建設法協会)での最新の推奨手順書や年次大会などでの講演や研究成果などを参照しつつ、講師の経験や見解を説明する。
この分野の知識を体系的に理解し、それを海外プロジェクトの工程遅延やコスト超過のクレーム対応に適用する際、契約的な交渉を成功させる為の工夫や遭遇するリスクや課題などへの対応を解説する。
主な内容は
● クレーム提起やそのマネジメントの基礎知識の解説
● 法的工程遅延分析(AACE RP29-03やSCLプロトコール第2版に準拠する)
● プロジェクトでの応用について(具体例と最近の動向など)
● 発展課題の導入(契約の適用による交渉への道筋。業界動向など解説)
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【プログラム】
1.エンジニアリング業界と海外プロジェクトの紹介
エンジニアリング業界概説、講師の参画した海外プロジェクトの概要説明と関連した
プロジェクトマネジメントの概要説明
2.クレーム提起とそのマネジメントの基礎知識と応用
2.1 遅延(Delay)とは何か?
・遅延の責任
・遅延の影響(Effects of Delay)
・作業効率の低下
・工事促進(Acceleration)
2.2 クレーム編
・クレームについて
・クレームの準備
・クレームの分析
2.3 契約編
・遅延に関する一般的な契約条項
・プロジェクトの契約形態と遅延クレームについて
2.4 工程分析編
・工程表による遅延分析(主張)
・分析例の説明
2.5 コスト編
・遅延賠償(Delay Damages)とカンタムメリット(Quantum Merit)
3.法的工程遅延分析
3.1 法的工程遅延分析(Forensic Schedule Delay Analysis):米国コストエンジニアリング協会編
AACE RP29R−03及び52R-06準拠に基づく解説
3.2 遅延と混乱のプロトコール(英国建設法協会):Delay & Disruption Protocol (SCL)要約版
3.3 RP29R-03とSCLプロトコール第2版の比較
4.契約的対応の実際のプロジェクトでの応用例と交渉について
英国建設法協会のロンドン大学でのディベートを基に、具体例を解説して話題提供する。
5.海外建設プロジェクト業界動向と方向性について
6.質疑応答
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【配布予定資料】
1.講演内容のプレゼンテーション資料(AACE RP29−03及びSCLプロトコール準拠)
2.建設リスク分類図
3.SCLプロトコール抄訳版(英国建設法協会)
4.クレーム関係用語集
5.大谷作成論文;スケジューリングシンポジウム2018年及び2019年
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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