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T.発電菌利用の研究開発動向と今後の展望
近年、電気化学活性をもつ細菌(Electrochemically active bacteria, EAB)が注目を集めています。EABは、細胞外で起こる電気化学反応(酸化還元反応や電極反応など)を利用して細胞内の代謝反応を進めることができる細菌です。異化的代謝(酸化反応)で発生する電子を細胞外の電極で受け取らせれば発電ができます(微生物燃料電池)。
本講演では、EABに関する基盤情報を解説するとともに、EABを用いたバイオプロセスである微生物燃料電池、微生物電気分解、微生物電気合成、電気制御発酵、電気共生を用いたメタン発酵について概説します。また、微生物燃料電池を用いた廃水処理の研究開発動向について述べたいと思います。
1.電気化学活性をもつ細菌
2.微生物燃料電池とその廃水処理への応用
3.微生物電気分解
4.微生物電気合成
5.電気制御発酵
6.電気共生
7.質疑応答・名刺交換
(渡邉 氏)
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13:30 | 14:45
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U.微生物燃料電池を用いた発電型水処理技術の開発
微生物燃料電池は、電流生産菌(有機物を分解する際に生成した電子を電極に渡すことのできる特殊な微生物)を利用することにより、下水中に存在する有機物の分解と同時に発電することができます。また、有機物を分解する際に曝気を必要としないことから、省エネルギー対策として下水処理場への適用が期待されています。
本セミナーでは、微生物燃料電池の下水道処理施設への適用に向けた研究の現状と導入した場合の効果や適用可能性について説明させて頂きます。
1.研究目的と概要
2.微生物燃料電池の特徴
3.下水道のエネルギーポテンシャル
4.下水処理場での発電量および有機物除去性能
5.導入効果の検討
6.質疑応答・名刺交換
(飯田 氏)
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15:00 | 16:15
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V.発電菌を利用した次世代排水処理技術の開発
発電菌を利用した微生物電解セル(MEC)や微生物燃料電池(MFC)は、嫌気条件下で有機物を除去すると同時に有用物質の生産や発電が可能であり、次世代の排水処理技術として期待されています。メタン生成MECやMFCによる排水処理の開発状況についてご紹介します。
1.微生物電解セル(MEC)、微生物燃料電池(MFC)の原理と、
次世代排水処理技術としての特長
2.メタン生成MECによる排水処理の開発状況と課題
3.MFCによる排水処理の開発状況と課題
4.まとめ
5.質疑応答・名刺交換
(小松 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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