9:30 | 10:40
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T.藻類からの栄養素循環型燃料生産技術の開発
藻類の大量培養には、投入エネルギーとコストを従来よりも大幅に削減することに加えて、大量の窒素分・リン分を主とする栄養素が必要となる。藻類では高い増殖速度を維持するために、肥料にかかる運転費及び環境負荷の削減の観点から、排水処理場からの栄養素の利用や、使用後の藻類から栄養素を回収・循環再利用することが求められる。今回は、バイオマスを約250-350℃、5-20 MPaの亜臨界水中で処理をする水熱液化法による、油分と栄養素の同時回収を中心に説明する。
<質疑応答・名刺交換>
(伏見 氏)
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10:50 | 12:00
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U.微細藻類の大量培養と有効利用の検討
微細藻類事業では、大量培養が欠かせない。事業収益性を考慮すると野外培養に関する知見も必要となる。野外培養研究は、環境条件の再現で困難を極める。大量培養開発について、微細藻類を培養工学的な視点からの研究と解析ならびに実際の培養開発を解説する。
1.貝類資源動向と資源保全に必要な餌料
(1)貝類総生産量
(2)二枚貝類種苗生産における餌料生産システム
2.餌料用微細藻類培養システムの開発事例
(1)光環境
(2)溶存ガス環境
(3)微細藻類培養槽の性能評価検討
3.低コスト微細藻類生産の必要性
4.室内大量培養応用事例の紹介
5.屋内から屋外へ、研究の課題
6.野外培養に関する最新の研究事例紹介
7.質疑応答・名刺交換
(増田 氏)
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13:00 | 14:10
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V.微細藻類によるバイオマス生産性の向上
微細藻類はバイオマス生産のプラットホームとして注目を集めているが、培養から回収収穫まで多様なステップで多くのエネルギーを要し、その実用化にはまだまだ改善すべき点が多くある。生物学者の視点から、培養、物質生産、産物の改良、産物の回収にどの様な試みが可能か、最近の研究成果を報告し提案する。
1.培養コスト削減に向けた下水の利用について
2.細胞増殖と物質生産を切り分ける新たなセンサー分子について
3.藻類が生産しない特殊な脂肪酸の生産の可能性について
4.細胞の自発的溶菌による産物回収について
5.質疑応答・名刺交換
(鈴木 氏)
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14:20 | 15:30
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W.微細藻類からのDrop-in Fuel製造
近年、微細藻類からジェット燃料や軽油を製造する、いわゆる第三世代バイオ燃料の技術開発が盛んである。本発表では、石油系燃料と同一性状の燃料であるDrop-in Fuelを微細藻類から製造する技術を中心に、関連エネルギー政策・規制、開発動向、課題等について述べる。
1.エネルギー政策の中でのバイオ燃料の位置づけ
2.Drop-in fuelとは
3.燃料から見た微細藻類への期待
4.微細藻類からのDrop-in fuel製造
5.今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(福永 氏)
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15:40 | 16:50
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X.INPEXアセットを活用した藻類培養技術の開発
微細藻類によるバイオ燃料生産は、粗放的農業に準じる投入エネルギーや物質の低減が、必須であると考えています。INPEXは、粗放的藻類培養に資するアセットを有しているため、その適用性を検討しており、アセットのリソースを活用した藻類の成長促進剤の研究開発に至っています。
本講演では、INPEXの再エネに対する取組みやアセットの紹介と共に、当該研究内容について紹介させて頂きます。
1.INPEXの再エネに係る新組織と取組み
2.INPEXの粗放的藻類培養に資するアセットと適用性
3.藻類の成長促進剤に係る研究開発の紹介
4.今後の展望
5.質疑応答・名刺交換
(若山 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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