<推奨受講対象者>
・陸上養殖参入に向けた情報収集や企画等を行っている方、
または陸上養殖を開始したがシステム設計の基礎を学んでより省力化や省コスト化を
お考えの方。
・陸上養殖で水質浄化や飼育方法に問題がありお困りの方、新しい対象種を模索されている方。
・水族館での飼育、ペットショップでの飼育など取水環境に制限があるため循環飼育を
検討されている方。
・循環飼育による餌料培養や種苗生産にご興味のある研究者や技術者。
・その他、本テーマにご興味がある方なら、どなたでも受講可能です。
|
<予備知識>
・本テーマにご興味のある方なら、特に知識は必要ありません。
・魚の飼育をされたことがない方でも大丈夫です。
|
<習得知識>
魚介類飼育の基礎、陸上養殖の基礎と利点、システム設計の考え方。
|
<講師の言葉>
魚介類飼育における基礎や留意事項、陸上養殖の特徴や注意点、水質浄化、システム設計の基本的な考え方、飼育事例、販売などこれから起業する方や飼育初心者の視点で陸上養殖について解説します。トピックスの紹介でなく、現場で使える技術や知識を中心テーマとして解説します。また、質疑応答(状況に応じてディスカッション形式)の時間配分を多くして、陸上養殖の疑問点について問題解決を目指します。
異分野から陸上養殖に新規参入される方は不安が大きく、経験者にとっての常識もなかなか理解できないものです。そのような些細な疑問にも飼育現場の担当者としてアドバイスできればと考えています。
|
【プログラム】
T.養殖に関する情勢、循環式陸上養殖のメリットやデメリット
〜なぜ今、循環飼育なのかを養殖の情勢を交えながら解説〜
1.なぜ循環飼育(陸上養殖なのか)
・世界、日本における養殖の推移
・今後の養殖はどのようになるか
・循環飼育の導入にいたる背景
2.循環飼育と流水飼育の違い、循環飼育のメリットやデメリット
・循環飼育と流水飼育の違い
・半循環飼育と閉鎖循環飼育(完全循環)の特徴
・半循環飼育と閉鎖循環飼育のメリット・デメリット
・立地条件について
3.基本システムを紹介
・システム開発の歴史
・循環飼育の基本的なシステム
U.循環式陸上養殖システム設計における基礎
〜飼育水槽の洗浄方法や殺菌、ろ材の熟成方法などの飼育技術を解説〜
1.循環式陸上養殖システムの基礎と要点
(1)循環飼育における物理ろ過方法
・システムに用いる物理ろ過方法
・泡沫分離装置など循環飼育特有の物理ろ過装置
(2)循環飼育で発生するアンモニアの毒性と適切な処理方法・ろ材の選定方法
・循環飼育で発生するアンモニア、亜硝酸、硝酸の毒性
・生物ろ過水槽に用いるろ材の種類やろ過方法
・硝化細菌の活性に関わる因子
・硝化細菌の入手、ろ材熟成方法,熟成度合いの判定方法
・生物ろ過水槽の設計の考え方
・ろ材の洗浄方法や保管方法について
(3)循環システムにおける疾病防除方法
・使用する海水の殺菌方法
・循環システム系内の殺菌方法
(4)循環システムにおける酸素供給方法
・水中の酸素(DO)の重要性
・循環システムにおける酸素供給方法
2.その他飼育上の留意事項
V.循環式陸上養殖の実証事例
〜我々が提唱するシステムの実証事例の紹介を通して、循環飼育のメリットなどを解説〜
1.養殖対象種の選定
・国内外での最近の養殖動向
・循環飼育による養殖等の対象となる魚種を講演者の視点で紹介
2.ハタ類(キジハタ・クエなど)における事例
・新規養殖対象種としての取り組み状況
・循環システム導入のメリット
・低塩分飼育について
・コスト試算
3.餌料培養(ワムシ)における導入事例(講演希望があった場合)
・餌料培養に導入するメリット
・培養事例を紹介
4.その他
W.質疑応答
〜講演内容の質疑応答だけでなく、陸上養殖での疑問点などについて
可能な限りお答えします〜
1.講義内容の質疑応答
2.陸上養殖に関するディスカッション(状況に応じて)
※よりよいセミナー実現のため、当日は参加者のご要望をお伺いし、
ご講演内容や順序などの流れが多少変更になる可能性がございます。
(大枠の変更はございません)また、事前のアンケートや受講前の
ご要望により講演内容の一部を省略して質疑応答に時間をかける場合も
ございます。当日配布するテキストについては原則T、Uの内容及び、
参考となる文献紹介のみとなります。
|
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
|