【ご専門および得意な分野・研究】
微細藻類培養器の光環境および溶存ガスコントロールを中心にした工学的設計。自動制御システム設計。微細藻類の培養および陸上養殖の基礎的な研究ならびに溶存酸素をもとにしたシミュレーション解析などの研究に従事。光環境に関しては、気中および水中の解析に関しても研究事例がある。
陸上養殖システム設計では、設計方程式の概念よりシミュレーションにて最小生産コスト検討の研究を行っていた。
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【関連のご活動】
生態工学会理事(副会長、関東支部長)。元高知大学 客員教授。元東京大学大学院 非常勤講師。元兵庫県立大学 客員教授。
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【主な受講対象】
・水産、養殖、食品に関連する企業担当者
・水処理・環境装置等の施設・設備・エンジニアリングメーカー担当者
・これから参入を検討中の異業種企業の方、現在養殖事業に携わっている企業担当者の方 など。
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【受講後の習得知識】
陸上養殖に必要な海洋環境化学や魚類生理学に加え、事業化検討に必要なコスト計算の方法を習得して頂きます。
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【講演要旨】
近年、沿岸部の養殖海域の拡大が難しいことや、地球温暖化による環境変動により陸上養殖に産業的な関心が高まっている。しかし、これまで陸上養殖は、限られた立地条件や種で産業が行われてきた。陸上養殖における環境維持技術は向上しているが、システムの全体の最適設計や販売戦略などを考えなくては、新規参入の事業化が難しいのが現状である。 その上で、まず事業としてコスト・採算性の検討が必要不可欠となってくるが、それらの生育や環境維持にかかるコストをどのように予測・検討していけば良いのか?ということについてはあまり議論されていない。
本セミナーでは、新規参入検討や設備導入・改良などにおける事業試算が可能になるように、陸上養殖ビジネスに携わる際に知っておくべき海洋環境化学や魚類生理学等の必要知識に加え、特に陸上養殖の設備のコスト計算やランニングコストの試算方法について、反応工学の設計方程式の概念に基づいた計算方法を用い解説する。
陸上養殖システムにおける技術評価法や、ヒラメ・アワビ等における事例を通じた採算性検討・産業化に向けた各種取り組みについても言及する。
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【セミナー内容】
イントロ:SDGsにおける海洋資源と陸上養殖
1.養殖における経済検討の概念
2.陸上養殖施設における経済性・低コスト化の検討事例
1)アユかけ流し養殖における溶存酸素改善検討
a.アユかけ流し養殖における実情と設備
b.疾病対策における環境評価の定量化
c.環境水における溶存酸素制御の低コスト化の取組み
2)アワビ種苗生産施設における溶存酸素挙動の定量評価
a.種苗生産施設規模におけるアワビの酸素消費量の検討
b.種苗生産施設における飼育水槽内溶存酸素の経済性の検討・評価
c.低コスト化の取組み
3.陸上養殖に必要となる基礎知見
1)環境化学;養殖に必要な海洋化学
2)生理学;計算に必要な生理学
3)浄化技術の概念;水処理に必要となる要素
4.陸上養殖ビジネスにおけるコスト計算方法
1)陸上養殖でのシステム構成とコスト概算
a.水処理装置
b.環境制御装置
c.システム全体の最適設計の考え方
2)モデリングの考え方
a.設備のコスト計算法
b.ランニングコストの試算方法
c.採算性検討の考え方
3)ヒラメを対象とした陸上養殖の採算性シミュレーション事例紹介
a.シミュレーションでの計算方法
4)陸上養殖システムにおける技術評価方法の提言
a.計算と小規模における飼育実験のすすめ
5.アワビにおける陸上養殖産業化への取組み事例
1)高成長を促す種苗生産技術
a.アワビ種苗における高成長の条件
2)産業化に向けた研究紹介
a.採算性の検討
b.陸上養殖システム最適化の検討
3)今後の課題とテーマ
a.販売戦略
6.事例紹介「設計と設備能力」
1)設備設計方法の提案
2)経済性重視の設計
3)成長と生存率の実績と浄化能力の不一致の事例
4)施設性能計測に対するJIS基準分析と簡易分析
5)施設改造案作成に使用した計測データと解析
7.質疑応答
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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