9:30 | 10:30
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T.ラボテストから見たバイオガス事業の現状と新しい方策
バイオガス事業は再生可能エネルギーの中でもベース電源となりえる安定電源である。また、地域に賦存するバイオマスを原料とするため地域における資源循環の中心的なインフラとなる有力な事業である。しかしながら、その普及は漸増であり広く普及しているとは言えない状況である。当社が実施しているラボテストを通じてバイオガス事業の現状及び当該事業が普及するための課題を述べる。さらに、課題解決のために当社のリソースを活用した新しい方策を提案する。
1.会社紹介
2.バイオガス事業について
3.ラボテスト概要
・ラボテスト内容
・ラボテストの重要性
4.バイオガス事業の現状
・ラボテストの実施状況
・実施状況から見える現状
5.バイオガス事業の課題と新しい方策
・バイオガス事業の課題
・課題解決のための新しい方策
6.質疑応答・名刺交換
(三崎 氏)
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10:40 | 11:40
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U.Daigasグループのバイオガス技術と関連事業への取り組み状況
2050年CO2ゼロを目指す脱炭素が注目される中、バイオガスはCO2フリー燃料として重要である。バイオガスと一口に言っても、原料によって発生する技術が異なり、また、利用方法によって利用に必要な精製度合い、精製技術も異なる。本講演では、バイオガスの製造から利用までの技術や課題を概観した上で具体的な利用事例を紹介する。また、Daigasグループで開発中のオンサイト小型バイオガス化装置「D-Bio Gas」、PSAと膜を併用するハイブリッド精製技術を中心にバイオガス製造技術、バイオガス精製・貯蔵技術を紹介する。さらに、カーボンニュートラルな都市ガス実現のために開発を進めているメタネーションとバイオガスの組み合わせについて紹介する。
1.Daigasグループのカーボンニュートラルビジョン
2.バイオガス利用状況や課題の概観
3.バイオガス利用技術の概要:精製〜利用まで
4.バイオガス利用事業例
・都市ガス導管への注入
・FIT事業(ガスエンジン発電、ガスエンジンと太陽光のW発電)
5.バイオガス発生技術
・オンサイト型小型バイオガス化装置:D-Bio Gas
・超高温可溶化技術:メタソリューション®
・高塩分高アルカリ廃液のUASB処理
・SSや油を含む排水のバイオガス化:ハイブリッドダイジェスター®
6.バイオガス精製・貯蔵技術
・ハイブリッド精製技術(PSA+膜)
・バイオガス吸着貯蔵技術
7.バイオガスとメタネーション
・バイオメタネーション
・大阪・関西万博におけるバイオガスメタネーション実証(提案中)
8.質疑応答・名刺交換
(大隅 氏)
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12:30 | 13:30
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V.シン・エナジーのバイオガス事業への取り組み
再生可能エネルギーおよび温室効果ガス削減を推進する中、バイオガス施設における発電自体は電源構成比率こそ低いものの発電電力量の安定性、廃棄物処理システムという側面において地域活性化のカギとなる技術であり非常に重要で、バイオガス施設をどう普及させていくかが重要である。そのためには、メタン発酵技術についての普及促進やエネルギー利用効率の向上、また、現状の課題を解決する必要がある。®
本講演では、現在取り組んでいる中型施設の概要、普及のための簡易型装置、さらにバイオガス施設の課題である消化液の新たな利用・処理技術について紹介する。
1.シン・エナジーの事業概要
2.中型バイオガス施設の概要
3.バイオガス施設普及のための課題
4.簡易型メタン発酵装置の概要
5.新たな消化液の処理・利用技術の紹介
6.質疑応答・名刺交換
(石橋 氏)
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13:40 | 14:40
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W.JFEエンジニアリンググループのバイオガス発電施設 Jバイオフードリサイクルの事例紹介
株式会社Jバイオフードリサイクル(以下Jバイオ)は、食品廃棄物の再生利用推進と環境にやさしいエネルギーの創出を目指して、バイオガス発電プラントの建設実績や廃棄物処理技術を持つJFEエンジニアリンググループと食品廃棄物の再利用に取り組むJR東日本グループが共同設立した企業である。
Jバイオのリサイクル手法であるメタン化は、容器包装などの異物を機械分別で取り除くため、飼料化や肥料化には向いていない荷姿の廃棄物もリサイクル可能であるとして注目を集めている。
本講演では操業開始後の稼働状況とJFEエンジグループを通じて波及する取り組みを紹介する。
1.はじめに
2.会社・設備概要
3.稼働状況
・処理量
・コロナ影響
・発電量
4.その他取り組み
・電力リサイクルループ
・リサイクル報告書
5.波及効果 展開
6.質疑応答
(海老澤 氏)
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14:50 | 15:50
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X.気体分離用アモルファスシリカ膜の開発と、
バイオガスから水素を製造するエクストラクター型膜反応器の開発
バイオガスのエネルギー利用システムを考えるとき、膜反応器による水素製造は魅力的な選択肢の1つと考えている。水素製造用膜反応器を用いると、反応と同時に生成した水素を選択的に系外に分離できるため、高純度水素がワンステップで得られると同時に、平衡制約を打ち破る高い転化率を達成できる。本講演では最初に、膜反応器に必要なアモルファスシリカ膜について説明し、次にバイオガスから高純度水素を高効率に製造可能なエクストラクター型膜反応器について紹介する。
1.バイオガスのエネルギー利用システム
2.気体分離用アモルファスシリカ膜
3.エクストラクター型膜反応器による水素製造
4.今後の課題
5.質疑応答・名刺交換
(赤松 氏)
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16:00 | 17:00
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Y.世界初の実用化・事業化に向けた
「バイオガスからメタノールとギ酸を製造する光化学プラントの開発」
北海道の酪農家では家畜ふん尿量と営農用化石燃料の使用量が増加しており、これらの問題の解消に寄与するバイオガスプラントの需要が増加している。バイオガスプラントの導入にはFIT売電を収入源とすることが前提とされてきたが、近年の電力系統接続の制約により、売電によるビジネスモデルが崩壊しつつある。本講演では、大阪大学が開発した「常温・常圧下で二酸化塩素を用いてメタンを酸化する反応」を核の技術として活用し、バイオガスプラントで生成されるバイオガス中のメタンからカーボンニュートラルなエネルギーであるメタノールならびに飼料添加剤等として活用できるギ酸を大量に生産するプラントの開発状況を紹介する。また、本開発グループが目標としている北海道興部町をモデルとしたFITに依存しないカーボンニュートラル循環型酪農システムについて紹介する。
1.光化学プラントの開発に至った経緯
2.メタノールおよびギ酸を生成するバイオメタン酸化反応
3.研究開発組織
4.光化学プラントの上屋設計のポイント
5.カーボンニュートラル循環型酪農システム
6.システム導入による経済効果
7.今後の課題
8.質疑応答
(保井 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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