今冬の電力需給逼迫は、エネルギー安全保障の観点で警鐘を鳴らしたが、5月の梶山経産大臣談話にあるように、来年冬の電力需給も首都圏を中心に非常に厳しい状況にある。その本質的な原因を紐解きつつ、資源エネルギー庁審議会の論議で見えてきた今後のエネルギー政策の方向性を解説する。
更に、昨年度に第一回目のオークションを実施した容量市場の最新動向、特に安定供給の遵守と約定価格の適正なバランスを見据えた容量市場抜本見直しの方向性を解説すると共に、4月より三次調整力Aの取引が開始された需給調整市場の現状と制度設計上の課題、及び将来性を、両市場での役割が期待されるアグリゲーターの在り方を踏まえ、資源エネルギー庁及び電力広域的運営推進機関で審議会委員を務める講師により、実務事例を踏まえて解説する。
|
【プログラム】
1.そもそも論:電気事業とはどうあるべきなのか
2.2021年冬の需給逼迫とテキサス大停電について
3.2022年冬はどうなるのか
4.なぜ容量市場・需給調整市場が必要なのか
5.容量市場・需給調整市場後の電気事業における3つの価値
6.欧米の容量メカニズム
7.日本における容量市場の本質的意義
8.初回オークション(2020年度開催)の分析
9.2025年度向け制度見直しの最新動向
10.需給調整市場の重要ポイント
11.取引が始まった三次調整力Aの現状と課題
12.需給調整市場の今後の制度設計
13.両市場で重要な役割を果たし得るアグリゲーターと再エネ主力電源化の将来像
14.質疑応答<適宜>
|
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
|