【講演要旨】
欧州エネルギー市場は2050年カーボンニュートラルの達成に向けエネルギートランジション(エネルギー大転換)が加速している。
日本市場と比較しエネルギー自由化が先行する欧州エネルギー市場においては、風力、太陽光等の再生可能エネルギーの拡大に伴い新たなプレーヤーによる「エネルギー新ビジネス」が創出され、エネルギーバリューチェーンにおける市場構造変革が起きている。
本講演においては、欧州エネルギー市場において「エネルギー新ビジネス」が創出されている市場背景について解説するとともに、欧州において今後注目される5つのビジネス領域について具体的な事例を踏まえ解説していく。
さらに今後の日本のエネルギー市場においてビジネスポテンシャル拡大の可能性がある領域について解説する。
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【プログラム】
1.欧州エネルギー市場におけるエネルギー環境の変遷
(1)欧州エネルギー市場における競争環境の変遷
(2)イノベーションビジネスモデル創出の背景
(3)欧州におけるゼロエミッションへの取組
(4)デマンド・サイド・フレキシビリティ(DSF)定義と市場背景
(5)再エネ導入拡大により変遷する電力市場動向
2.欧州における今後注目される5つのビジネス領域
(1)DSFアグリゲートビジネス
・価格競争激化により変化するDSFアグリゲートビジネスモデル
・電力小売との統合による「DSFスマートバンドリングモデル」とは
(2)EaaS(Energy as a Service)ビジネス
・顧客ニーズへの対応より変遷するEaaSモデル
・顧客の全てのリスクを回避する「成果提供型」モデルとは
(3)e-Mobilityビジネス(EV充電ビジネス)
・充電制御方法による異なる3つのスマートチャージングビジネスモデル
・企業におけるEVフリートニーズに対応する「ワンストップモデル」とは
(4)LES(ローカルエネルギーシステム)
・再エネの地産地消モデルを推進する4つのLESモデル
・再エネ共同自家消費型による「エネルギーコミュニティ」とは
(5)水素ビジネス
・欧州水素ビジネスの特徴(水素製造・輸送・消費用途)
・ガスネットワークを活用した水素供給ネットワーク構想
3.国内エネルギー市場における今後の動向およびビジネスチャンス
(1)今後の国内エネルギー市場動向
(2)ビジネスポテンシャルが期待される領域
4.質疑応答
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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