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★次世代の膜分離技術として注目されている正浸透(Forward Osmosis:FO)膜法について、逆浸透(RO)膜法との違い、
 高浸透圧溶液(駆動溶液(Draw Solution:DS))を含めた要素技術の開発動向とFOシステムの応用例、また産業排水
 からのアンモニア回収・再利用など最新動向まで、新谷博士から詳説頂きます。
★講師との名刺交換の希望などがございましたら、その旨ご連絡下さいませ。

【オンラインセミナー】
正浸透(FO)膜とその応用技術の最新動向
●講 師 神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授 新谷卓司 氏
  【略歴】
1983年3月 豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 修士課程物質工学専攻修了
1983年4月 日東電工(株)入社
2008年3月 神戸大学大学院 自然科学研究科 博士後期課程修了 博士(工学)
2016年3月 日東電工(株)早期退職
         日東電工(株)での33年間は主として逆浸透(RO)膜の研究開発に従事
2016年4月 神戸大学大学院 科学技術イノベーション研究科 先端膜工学分野 特命教授
現在に至る
●日 時 2021年 12月 10日(金) 13:20〜16:50
※本セミナーは、ライブ配信(Zoom)での開催です。
※テキスト資料はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関するよくあるご質問はこちらから
●受講料 44,000円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき38,500円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【習得知識】

 正浸透(FO)と逆浸透(RO)現象の原理
 正浸透(FO)膜法で出来ること
 正浸透(FO)膜と逆浸透(RO)膜の相違点
 正浸透(FO)膜および駆動溶液(DS)要素技術の開発動向
 正浸透(FO)膜システムの応用技術と近年の最新技術動向

【講師の言葉】

 近年、膜法を用いた分離・濃縮・精製が盛んに行なわれるようになってきた。特に逆浸透(Reverse Osmosis : RO)膜による超純水の製造から海水の淡水化さらには排水処理に至るまでその用途用法に応じた膜の研究開発がなされ膜の性能も飛躍的に進歩した。こういった中、次世代の膜分離技術として注目されているのが正浸透(Forward Osmosis : FO)膜法である。RO膜が静水圧を駆動力として用いるのに対し、FO膜法では高浸透圧溶液(駆動溶液(Draw Solution : DS))の浸透圧を駆動力とする。そのため、RO膜法と比較して低エネルギーコストによる水処理が可能となる。さらには、最新技術動向としてFO膜法を利用した産業排水からのアンモニア回収・再利用についても触れる。
 本講演ではFO膜の基礎技術から膜の開発を中心とした水処理技術とその応用事例、更には近年の最新技術動向について幅広く紹介する。

【プログラム】

1.はじめに
 1-1 世界の水事情

2.逆浸透(RO)膜と正浸透(FO)膜
 2-1 RO膜とFO膜の原理
 2-2 FO膜法で出来ること

3.FO膜プロセス
 3-1 FO膜プロセスの概要

4.FO膜の開発
 4-1 FO膜とRO膜の相違点
 4-2 FO要素技術の開発動向

5.DSの開発
 5-1 FOプロセスにおけるDSの重要性
 5-2 DS要素技術の開発動向

6.FOシステムの応用例
 6-1 非常用浄水パック
 6-2 肥料
 6-3 海水淡水化
 6-4 排水処理(O&G分野、高TDS)
 6-5 廃水処理(ZLD)
 6-6 その他のプロセス

7.FOシステムにおける近年の最新技術動向
 7-1 膜分離を利用した産業排水からのアンモニア回収・再利用

8.まとめと今後の展望

9.質疑応答

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2018. 6.21 正浸透(FO)膜とその応用技術の最新動向