【習得知識】
正浸透(FO)と逆浸透(RO)現象の原理
正浸透(FO)膜法で出来ること
正浸透(FO)膜と逆浸透(RO)膜の相違点
正浸透(FO)膜および駆動溶液(DS)要素技術の開発動向
正浸透(FO)膜システムの応用技術と近年の最新技術動向
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【講師の言葉】
近年、膜法を用いた分離・濃縮・精製が盛んに行なわれるようになってきた。特に逆浸透(Reverse Osmosis : RO)膜による超純水の製造から海水の淡水化さらには排水処理に至るまでその用途用法に応じた膜の研究開発がなされ膜の性能も飛躍的に進歩した。こういった中、次世代の膜分離技術として注目されているのが正浸透(Forward Osmosis : FO)膜法である。RO膜が静水圧を駆動力として用いるのに対し、FO膜法では高浸透圧溶液(駆動溶液(Draw Solution : DS))の浸透圧を駆動力とする。そのため、RO膜法と比較して低エネルギーコストによる水処理が可能となる。さらには、最新技術動向としてFO膜法を利用した産業排水からのアンモニア回収・再利用についても触れる。
本講演ではFO膜の基礎技術から膜の開発を中心とした水処理技術とその応用事例、更には近年の最新技術動向について幅広く紹介する。
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【プログラム】
1.はじめに
1-1 世界の水事情
2.逆浸透(RO)膜と正浸透(FO)膜
2-1 RO膜とFO膜の原理
2-2 FO膜法で出来ること
3.FO膜プロセス
3-1 FO膜プロセスの概要
4.FO膜の開発
4-1 FO膜とRO膜の相違点
4-2 FO要素技術の開発動向
5.DSの開発
5-1 FOプロセスにおけるDSの重要性
5-2 DS要素技術の開発動向
6.FOシステムの応用例
6-1 非常用浄水パック
6-2 肥料
6-3 海水淡水化
6-4 排水処理(O&G分野、高TDS)
6-5 廃水処理(ZLD)
6-6 その他のプロセス
7.FOシステムにおける近年の最新技術動向
7-1 膜分離を利用した産業排水からのアンモニア回収・再利用
8.まとめと今後の展望
9.質疑応答
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