<セミナー詳細>

セミナーコード:20220606   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、金属と水素の物理化学的相互作用の基礎から、金属材料中の水素分析方法の特徴・注意点、
 また、各種金属材料の遅れ破壊・水素脆化メカニズムに関する過去および最新の研究、国際的な動向、抑制に
 向けた指針に至るまで、斯界の最前線でご活躍中の高井博士に詳しく解説頂きます。

【オンラインセミナー】
金属材料の水素脆性の基礎と応用
〜水素添加・水素分析・水素脆化評価・メカニズムから最新の動向まで〜
●講 師 上智大学理工学部機能創造理工学・教授・博士(工学) 高井健一 氏
  <講師の略歴など>
1990年 早稲田大学大学院理工学研究科材料工学専攻修了
1990〜1999年 日本電信電話株式会社
1996年 早稲田大学 博士(工学)
1999年 上智大学理工学部機械工学科講師
2002年 上智大学理工学部機械工学科助教授
2009年 上智大学理工学部機能創造理工学科教授 現在に至る
2009〜2012年度 日本鉄鋼協会「水素脆化研究の基盤構築研究会」主査
2015〜2017年度 日本鉄鋼協会「水素脆化の基本要因研究会」主査
2019〜2021年度「高強度鋼の水素脆化における潜伏期から破壊までの機構解明」
鉄鋼研究プロジェクト主査
2022年度〜 日本鉄鋼協会「水素脆化評価法に必須の要素技術の抽出」研究会 主査など
●日 時 2022年 6月 16日(木) 10:00〜16:30
※本セミナーは、ライブ配信(Zoom)のみでの開催です。
※当日使用のテキスト資料はセミナー開催日の直前にお送り致します。
※ライブ配信に関するよくあるご質問はこちらから。
●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【習得知識】

金属と水素の物理化学的性質の基礎
水素分析手法の種類と用い方
遅れ破壊・水素脆化のメカニズム
水素脆化を抑制するための考え方、方法
【講演の概要】

 水素脆化とは水素と応力の作用により材料が脆くなる現象であり、近年、さまざまな製品で問題となっている。例えば、低炭素社会さらには脱炭素社会に向けて、輸送機器の軽量化のため材料の高強度化が求められており、材料を高強度化するほど水素脆化感受性が高まり、突然の破壊が危惧される。また、水素は次世代エネルギーの主役の一つとして期待されていますが、燃料電池車や水素ステーションでは極めて過酷な水素環境で材料が使用される傾向にあり、安全性と信頼性の確立が急務といえる。これらの問題を克服するため、水素脆化の基礎を修得することを目的とする。
【プログラム】

1.金属と水素の物理化学的性質の基礎事項

 1.1 金属(bcc,fcc,hcp)中の水素の固溶
 1.2 金属表面での水素の吸着、侵入過程
 1.3 金属中の水素拡散
 1.4 金属中の水素トラップサイト


2.水素分析方法の特徴・注意点

 2.1 昇温脱離法
 2.2 水素可視化方法


3.水素脆化メカニズム

 3.1 水素脆性とは
 3.2 水素脆性の特徴
 3.3 内圧説
 3.4 格子脆化説
 3.5 局部変形助長説
 3.6 空孔凝集説


4.金属中の水素存在状態と脆化メカニズム解明へ向けた最近の研究

 4-1 転位と水素の相互作用
 4-2 水素存在状態と水素脆化の関係


5.水素脆化メカニズムに立脚した水素脆化抑制指針



6.質疑応答(適宜)