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T.熱電発電実証事例と応用製品の展開
現在の熱電変換の主な用途は、冷却・温調である。その製品はペルチェ素子として一般に知られ、民生から研究・産業用途まで様々な分野で使われている。全く同じ製品で、逆作用として熱から発電をすることが出来るが、その実施例はまだ特殊な事例に止まっている。しかし近年、脱炭素への意識の高まりと共に、この作用を利用して、電力回収しようという試みが盛んになっている。特に工場の鍛造・鋳造工程や熱処理炉などでは稼働時に多くの熱が発生しており、省エネルギー化に向けて、この未利用熱の有効活用が課題となっています。KELKでは環境中に捨てられている未利用熱に着目し商品化に取り組んでいる。 本講演では熱電変換の特徴を活かした各適用分野における実証事例と応用製品の展開について述べる。
1.はじめに;(株)KELKの紹介
2.KELKの熱電発電モジュール
3.熱電発電の適用分野
4.産業排熱回収
〜工業炉などからの排熱回収実証事例、耐久性とシステムコスト〜
5.自立電源
〜自立電源用モジュールの開発と適用事例〜
6.エネルギーハーベスティング
〜熱電EHデバイスの開発と製品展開、設備モニタリング事例〜
7.まとめ、今後の展望
8.質疑応答・名刺交換
(牧野 氏)
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U.環境調和型熱電変換モジュールと排蒸気を有効利用する
ハイアベイラビリティ排熱発電システムの開発
熱電発電技術を実用化するためには、2つの課題を解決する必要がある。 1つは、レアメタルを使用しない熱電変換材料であり、もう1つは熱電発電システムの開発である。 本講演でレアメタルフリーのマグネシウムシリコンスズ材料及び本材料を用いたモジュールと排蒸気用の排熱発電システムの現状と課題について説明する。
1.はじめに(株式会社白山)
1.1 会社概要
1.2 熱電開発の取り組み
2.排熱発電の課題
3.環境調和型熱電変換モジュールMagSino™
4.凝縮潜熱回収型熱電発電ユニット
5.センサー用独立電源型排熱発電ユニット SteamBattery®
6.kW級ハイアベイラビリティ排熱発電システム
7.今後の展開
8.質疑応答・名刺交換
(内田 氏)
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14:00 | 15:15
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V.サーモサイフォン式熱交換器を用いたkW級熱電発電システムの開発
kW級の熱電発電には、熱電モジュールへの高い熱輸送能力、長時間運転に耐える高い信頼性、既存設備への高い施工性が求められる。 本セミナーでは、熱輸送能力の高いサーモサイフォン式熱交換器や、信頼性ならびに施工性の高いユニット構造を紹介し、kW級熱電発電システムの構成や実証事例、今後の展望について述べる。
1.はじめに
2.熱電発電システムの市場とCO2排出削減ポテンシャル
3.サーモサイフォン式熱交換器を用いた熱電発電ユニットの開発
3-1 熱輸送能力の高いサーモサイフォン式熱交換器
3-2 信頼性の高いユニット構造
3-3 施工性の高いユニット構造
4.kW級熱電発電システムの構成と出力の拡張性
5.kW級熱電発電システムの実証事例
6.電力量料金から考える熱電発電システムの投資回収性
7.今後の展望
8.質疑応答・名刺交換
(畑迫 氏)
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15:30 | 16:45
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W.熱電材料の進化を熱電発電の応用につなげるには
近年、材料科学の進展に伴い熱電材料の性能は劇的に向上している。しかし、この熱電材料の発展が熱電発電の幅広い市場形成に結びついていない。 本講演では、材料開発、モジュール開発、製品開発の間にある技術的な死の谷を議論して、熱電材料の進化を熱電発電の応用につなげるためのポイントについて考える。
1.材料科学の発展がもたらした熱電材料の高性能化
1-1 既存の熱電材料
1-2 近年開発された新規熱電材料
2.熱電性能指数zT以外に大切な開発ポイント
2-1 zTと熱電変換効率
2-2 電極との接合技術
2-3 熱膨張係数、機械特性など
3.内燃機関を対象とした熱電モジュールの開発事例を例に
4.評価技術の重要性
5.まとめと今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(太田 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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