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T.CO2の燃料および化学原料化によるカーボンリサイクルへの取り組み
いわゆるネットゼロ社会への移行に向けて、化石資源にかわりCO2を炭素源として捉え有価物として再利用するカーボンリサイクル技術の確立が必要である。触媒を使ってCO2を燃料や化学原料などの有価物に転換するCO2転換技術についてその原理と特徴を述べる。あわせてIHIが進めているCO2のメタン化によるe-methaneの製造やフィッシャー・トロプシュ反応による低級オレフィンや持続可能な航空燃料(SAF)向けの液体炭化水素合成プロセスについて紹介する。
1.ネットゼロ社会への移行に向けた動向
2.カーボンリサイクルによるCO2転換の原理と特徴
3.IHIにおけるCO2メタネーションによるe-methane製造の取り組み
4.IHIにおける低級オレフィン類,SAF合成技術の開発
5.実装に向けた課題と展望
6.質疑応答・名刺交換
(鎌田 氏)
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11:25 | 12:25
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U.ダイヤモンド電極によるCO2からの有用物質製造
ホウ素をドープした導電性のダイヤモンドは、優れた電気化学特性をもち、耐久性、安定性に優れた次世代の電極材料として期待されている(ダイヤモンド電極)。ここでは、ダイヤモンド電極の特性や用途、将来展開について紹介する。特に、CO2の電解還元により、電解効率約100%でギ酸生成が可能である技術をはじめとして、CO2の有効利用に関する展開について紹介する。
1.ダイヤモンド電極とは
2.ダイヤモンド電極の電気化学特性とその応用展開
3.ダイヤモンド電極によるCO2還元
4.ダイヤモンド電極を用いたCO2電解還元システムの創製
5.質疑応答・名刺交換
(栄長 氏)
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13:25 | 14:40
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V.SOECメタネーション技術革新による都市ガスのカーボンニュートラル化への挑戦
SOECメタネーション技術は、水とCO2と再エネ電力から非常に高いエネルギー変換効率でe-methane(合成メタン)を製造可能で、製造コストの大部分を占める電力必要量が水素等のグリーン燃料(非化石電力キャリア)の中でも最も少なく低コスト化ポテンシャルが高い革新的技術として期待されている。本講演では、本技術等の概要、当社の取り組み、今後の展望などについてご紹介する。
1.都市ガス原料と供給ガスの変遷、低炭素化の追求
2.カーボンニュートラルに向けた挑戦
3.メタネーションへの取組みとSOECメタネーション技術への挑戦
4.グリーンイノベーション基金事業「SOECメタネーション技術革新事業」
5.今後の展望
6.質疑応答・名刺交換
(大西 氏)
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14:50 | 15:50
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W.プロセス統合によるCO2回収・有効利用の省エネルギー化
CO2回収・有効利用を想定した際のCO2回収エネルギーの省エネ化に関して、水素をCO2再生過程に供給するH2ストリッピング再生技術を紹介する。この技術は従来の吸収液、最新の吸収液双方にメリットを示し、また、吸着剤のプロセスにおいても効果を発揮する。プロセスシミュレータでの計算事例を主に紹介する。
1.CCUSに関して
2.材料とプロセスの改良
3.プロセス統合 吸収液のケース
4.プロセス統合 吸着剤のケース
5.質疑応答・名刺交換
(町田 氏)
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16:00 | 17:00
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X.大気圧プラズマを利用する新規CO2分解・還元プロセス
回収された高濃度のCO2分解・還元を大気圧プラズマで行った。これまで大気圧プラズマによるCO2分解率は非常に低いことが課題であったが、それを飛躍的に高めるプラズマリアクターを開発した。また、それを用いた新規なCO2分解・還元プロセスを提案する。
1.大気圧プラズマの基礎知識
(1)大気圧プラズマの発生法
(2)プラズマ内での化学反応の特徴
2.大気圧プラズマによるCO2分解
(1)実験装置
(2)CO2流量がCO2分解率に与える影響
(3)印加電圧が分解率に与える影響
(4)ギャップ長が分解率に与える影響
(5)プラズマリアクター出口ガス組成の挙動
(6)エネルギー効率
(7)類似研究との比較
3.プラズマ内CO2分解反応メカニズム
(1)プラズマ素反応シミュレーション
(2)CO2分解メカニズム
4.新規CO2分解・還元プロセスの提案
(1)新規プロセスの概要
(2)未反応CO2の炭酸塩化
(3)生成物COの利用
5.質疑応答・名刺交換
(神原 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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