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Ⅰ.産業排水中フッ素、ホウ素の処理・資源回収技術
産業排水中のフッ素、ホウ素の処理技術を原理から応用まで、汚泥減容、省スペース化、資源回収といった観点を交えてご説明いたします。
1.フッ素排水処理技術
(1)凝集沈殿処理の原理と特徴
(2)汚泥減容システムと装置小型化技術
2.フッ素排水からの資源回収技術
(1)フッ素資源回収技術
(2)水資源回収技術
3.ホウ素排水処理技術
(1)排水処理の原理と特徴
4.質疑応答・名刺交換
(大木 氏)
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Ⅱ.マグネシウム系吸着剤を用いた排水中のフッ素・ホウ素除去
安価なマグネシウム吸着材などを使用したフッ素、ホウ素の処理方法について、ラボレベルで得られた科学的知見を整理してご紹介します。
1.フッ素及びホウ素の溶液化学
(1)溶液化学平衡に基づく化学形態
(2)表面錯体形成
2.マグネシウム吸着材を用いたフッ素除去方法
(1)水酸化酸化マグネシウムとの反応性
(2)酸化マグネシウムとの反応性
3.劣化コンクリートを用いたホウ素除去方法
4.マグネシウム系層状複水酸化物(LDH)を用いたフッ素,ホウ素除去方法
(1)LDH合成法の違いによるフッ素,ホウ素除去特性
(2)LDH合成法の違いによる固液分離性
5.質疑応答・名刺交換
(淵田 氏)
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Ⅲ.蒸発濃縮装置によるフッ素・ホウ素の回収技術
1.蒸発濃縮装置の特徴とフッ素・ホウ素の回収方法
(1)不純物の除去分離
(2)濃縮・晶析方法
~省エネルギーでの蒸発濃縮方法~
(3)蒸発法によるフッ素回収方法
(4)蒸発法によるホウ素回収方法
2.蒸発濃縮装置によるフッ素・ホウ素の回収事例
(1)フッ酸回収事例
(2)ホウ素回収事例
3.質疑応答・名刺交換
(井上 氏)
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Ⅳ.膜を用いたPFAS処理技術のこれまでとこれから
昨今、水環境汚染が問題となっているPFAS(ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質)について、膜を用いた既存の処理技術について俯瞰するとともに、改質膜の開発や使用済み膜の活用による最新のPFAS処理技術についてご紹介します。
1.PFASによる水環境汚染と課題
(1)PFASによる水環境の汚染実態
(2)水環境中PFASに係る法規制
(3)従来のPFAS処理技術
2.浄水膜を用いたPFAS処理
(1)膜を用いた浄水処理の基礎知識
(2)NF,RO膜によるPFAS処理
(3)改質膜によるPFAS処理
3.RO膜のカスケード利用によるPFAS処理
(1)RO膜のカスケード利用とは?
(2)使用済みRO膜を利用したPFAS処理
(3)今後の課題と展望
4.質疑応答
(原 氏)
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Ⅴ.プリーツフィルター機能性粉体法(LFP法)によるPFAS土壌・地下水汚染
および処分場浸出水の浄化
PFOSは2010年に、PFOAは2021年に、すでに化審法の第一種特定化学物質に指定されその含有製品の製造・使用等が事実上禁止となっています。しかしながら、近年、これら物質(以下、PFAS。略称、有機フッ素化合物)の湧水、地下水、河川水、水道水源など環境からの検出事例が顕在化しています。この様な状況のなか、環境省は2020年5月にPFOSおよびPFOAを公共用水域および地下水における人の健康の保護に関する要監視項目に追加し、指針値(暫定)をPFOSおよびPFOAの合計値で0.00005mg/L以下(50ng/L以下)と定めました。さらに、「環境省・令和5年度低コスト低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査対象技術の募集」により、PFAS土壌汚染浄化技術が求められています。 講師らは、プリーツフィルターに機能性粉体を添着させて機能性粉体の薄層を作り、原水を同薄層でろ過することにより、PFAS等の難分解性有機化合物の除去を高精度・低CO2排出量で行う水処理技術(プリーツフィルター機能性粉体法(LFP法))を開発しました。本技術ではPFAS拡散域の低濃度から汚染源域の高濃度までの浄化が可能であり、すでに、実汚染現場で適用されています。 本セミナーでは、PFAS規制の状況、LFP法の仕組みや特徴およびLFP法を用いた土壌・地下水汚染浄化や処分場浸出水処理への適用について紹介します。
1.PFASとは、各国の規制の状況
2.はじまったPFAS環境対策
3.プリーツフィルター機能性粉体法(LFP法)の仕組と特徴
4.PFAS土壌・地下水汚染浄化や処分場浸出水処理の課題とLFP法の適用
5.循環型社会実現に向けたLFP法の展開
6.質疑応答・名刺交換
(山内 氏)
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- 名 刺 交 換 な ど -
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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