<セミナー詳細>

セミナーコード:20230616   このセミナーの受付は終了しています


      ※別画面で開きます

★本セミナーでは、価格高騰から注目が高まっているリン資源(排水・汚泥焼却灰とスラグ由来)の回収・リサイクル
 と肥料としての利用に焦点をあて、事業ならびに研究開発・要素技術動向などについて、斯界の最前線でご活躍中
 の講師陣に詳説頂きます。
★充実の二日間セミナー!(6月16日のみ、6月28日のみのご受講も受け付けております。)
★講師(オンライン含め)との名刺交換も勿論可能です。
★講師の方々がご来場されるか、オンラインかは、急な変更もございますため、恐れ入りますが下記にてご確認下さ
 いませ(随時更新させて頂きます)。

〜排水・汚泥焼却灰/スラグ由来による〜
リン資源の回収・リサイクルと肥料利用を含めた要素技術動向
●講 師 一般社団法人リン循環産業振興機構 理事長 大竹久夫 氏   会 場 
●講 師 水ing株式会社 RDC社会インフラ技術開発部 参事 萩野隆生 氏   会 場 
●講 師 東京都下水道サービス株式会社
下水道技術研究室 主任研究員
曽根啓一 氏   会 場 
●講 師 日本大学 理工学部 教授 遠山岳史 氏   会 場 
●講 師 明治大学 農学部 准教授 加藤雅彦 氏
●講 師 日本工業大学 基幹工学部 応用化学科 教授 内田祐一 氏   会 場 
●講 師 立命館大学 理工学部 機械工学科 教授 山末英嗣 氏   会 場 
●講 師 広島大学 大学院統合生命科学研究科 教授 和崎 淳 氏  オンライン
●日 時 2023年 6月 16日(金) 10:00〜17:15
2023年 6月 28日(水) 10:15〜16:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 ◆2日間(6月16日と28日)受講  79,750円
  【1名につき(※受講者が6月16日と28日で異なる場合でも可)】
◆6月16日のみ受講  49,940円
  【1名につき(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)】
◆6月28日のみ受講  49,940円
  【1名につき(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)】
※上記全てテキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
6月16日(金)
10:00
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11:15
T.リン回収・リサイクル事業の最新動向と展望

 リンを輸入に頼るわが国にとり、リンの供給リスクへの対応はいま喫緊の課題となっている。国は、輸入肥料原料の価格高騰に対処するため、有機性資源の家畜ふん尿や下水汚泥をできるだけ低コストで利用する政策を推進している。肥料利用を目的として下水汚泥などからリンを分離回収する事業には、なによりもコスト削減が求められる。一方、黄リンなどの高純度リン素材は、半導体、電気自動車や再エネ発電など脱炭素や情報化社会への転換に不可欠であるが、その供給リスクは肥料原料よりもさらに深刻である。高純度リン素材の供給リスク対策に不可欠なリサイクル技術の開発はまだほとんど行われておらず、画期的な技術イノベーションが求められている。本講演では、わが国のリン回収・リサイクル事業の最新動向と展望について述べる。

 1.深刻化するリン供給リスク
 2.国内資源の利用拡大を巡る最近の動き
 3.国内リン資源利用の課題
 4.求められる技術イノベーション
 5.質疑応答・名刺交換
(大竹 氏)
11:30
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12:45
U.低コスト型リン回収プラントの実運転報告

 ロシアによるウクライナ侵攻以降、世界的に様々な物資が高騰する中、肥料原料も高騰が続いている。我が国も食料安全保障上の観点から肥料及び肥料原料の自給率を高める必要性を再認識し、最近は岸田総理をはじめ多くの政府関係者らが積極的なリンのリサイクルの必要性に関して言及している。当社が納入した下水汚泥からのリン回収装置は約10年間稼働し、装置稼働に必要なランニングコストよりリン回収で得られる便益の方が毎年数百万円程度大きい状態が稼働開始以来続いており、今後の肥料価格高騰の推移によってはイニシャルコストをカバーしてしまう可能性もある。本発表ではこの「低コスト型」リン回収装置を中心に当社のリン回収システムに関して解説する。
(萩野 氏)
13:45
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14:45
V.下水汚泥の分離処理システムによるリン回収の取組み

 国は今後の下水汚泥等の処理を行うに当たっては、肥料としての利用を最優先し、焼却処理は、コンポスト化や乾燥による肥料利用が困難な場合に限り選択することとし、焼却処理を行う場合も、焼却灰の肥料利用、汚泥処理過程でのリン回収等を検討するとしている。本講演では下水処理におけるリンの挙動を示すとともに、東京都における下水及び汚泥性状の経年変化、さらに、焼却灰の有効利用とリン回収を促進するため、最初沈殿池で発生する生汚泥と、最終沈殿池で発生する余剰汚泥の物性の違いに着目し、それぞれを分離して余剰汚泥に消石灰を加えて焼却した灰からのリン回収の可能性について検討したので報告する。
(曽根 氏)
15:00
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16:00
W.二酸化炭素を用いた下水汚泥焼却灰からのリン回収技術の開発

(遠山 氏)
16:15
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17:15
X.下水汚泥堆肥中のリン形態と作物への供給性(録画映像による講演予定)

 植物の三大栄養素であるリンやカリウムは鉱物資源である。しかし、国内の肥料資源は乏しく、その多くを輸入に依存している。食糧自給率の向上とともに、食糧安全保障、すなわち国内で生産される作物を補えるだけの養分を安定的に確保することが必要である。下水汚泥には、下水に含まれる窒素、リン、カリウムなどの養分が集約、すなわち肥料養分が濃縮されるといえる。したがって、下水汚泥の農業利用が期待されている。しかし、下水処理で利用される凝集剤などの影響でリンが多く含まれていても作物に利用されない可能性がある。本講演では、全国から収集した下水汚泥堆肥中のリンを中心とした養分形態を評価するとともに、いずれの形態のリンが作物に利用されうるか概説する。
(加藤 氏)
6月28日(水)
10:15
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11:30
T.二酸化炭素吹き込み法による製鋼スラグからの人工リン鉱石の創製

(遠山 氏)
11:45
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13:00
U.産業副産物(スラグ,スラッジ)からのリン回収技術

 リンは農業・工業分野で重要な元素であるが、我が国では原料のリン鉱石を産出せず、資源リスクが懸念されている。国内で産出する有望なリン源としては鉄鋼スラグと下水スラッジが挙げられる。鉄鋼業においては製鉄工程で鉄鉱石由来のリンが不純物として除去され、鉄鋼スラグ(製鋼スラグ)中に濃化される。そのリン量は年間10万トン規模と見積もられる。このようなリンを有効活用できれば、我が国のリン資源確保に大きく貢献できる。本講演では、鉄鋼スラグからのリン回収技術を主体に、実用化に向けたこれまでの取り組みを概説するとともに、下水スラッジとの組み合わせによる新たな取り組みについても紹介する。
(内田 氏)
14:00
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15:15
V.高エクセルギー廃棄物を用いた黄リン製造

 黄リンは多くの産業で必要とされるにも関わらず代替性に乏しい戦略的資源の1つである。その製造にはアルミニウムと同等のエネルギーが必要であり、また材料となる鉱石は高品位な物が求められることから、我が国は100%を輸入に頼っている。本発表では高エクセルギー廃棄物を用いた黄リン製造の可能性について、発表者のこれまでの研究と進展について紹介する。
(山末 氏)
15:30
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16:45
W.スラグに含まれるリンの肥料としての活用に向けた取り組み(オンライン)

 作物生産において必須な養分の一つであるリンは、その資源が枯渇しつつある。一方で、鉄鋼副生産物であるスラグには一定量のリンが含まれる。これに加え、ケイ素、マグネシウムなどの植物にとって必要か有用な元素も含まれている。我が国にはリン鉱石資源は存在しないが、スラグに含まれるリンは有効利用できる可能性があり、少なくともその一部を補うことができることが期待される。現在のところスラグに含まれるリンの農業利用はあまり進んでいないが、濃度を高めることで利用可能性を向上できると考えられる。本講演では、植物のリン利用に関する知見を概観するとともに、リンを濃縮したスラグを肥料として直接使用するために適用可能な作物種やスラグ組成等の検討事例について紹介する。
(和崎 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
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