●講 師 |
一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 プロジェクト試験研究部 主管研究員 |
岡崎 徹 氏 会 場 |
●講 師 |
東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所 環境・エネルギーエリア 首席研究員 |
梅沢修一 氏 会 場 |
●講 師 |
三菱重工業株式会社 総合研究所 伝熱研究部 伝熱第一研究室 |
山名崇裕 氏 会 場 |
●講 師 |
新潟大学 工学部 工学科 准教授 |
郷右近展之 氏 会 場 |
●講 師 |
東京農工大学 大学院工学研究院 応用化学部門 教授 |
伏見千尋 氏 会 場 |
●日 時 |
2023年 10月 27日(金) 9:45〜17:00 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。
※アーカイブ受講可能 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。
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●受講料 |
49,940円(1名につき) (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円) ※テキスト代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
9:45 | 11:15
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T.脱炭素社会を経済的に実現する蓄熱発電と国内外の技術開発動向・事業展望
脱炭素社会化に加速しつつあります。その社会での電源は、再生可能エネルギーか原発しかなく、どちらも需要に合わせた発電が難しい電源です。需要を制御する技術もありますが、それだけでは間に合わず、蓄エネルギーを利用した需要時発電の能力が必要です。これに高温蓄熱を利用する蓄熱発電が世界で急速に広がり始めました。既存の火力・自家発電等に蓄熱を付帯させ、既存システムを活用しつつ斬新的に経済的な脱炭素社会へと進む検討が始まっています。実は日本のエネルギー需要の6割を占める熱需要にも脱炭素電源を利用して供給できます。この蓄熱発電の現状と、各種応用について解説したいと思います。
1.蓄熱発電の概要と経済性
(1)基本構成
(2)簡単な経済性試算
(3)JEPX(日本卸電力取引所)利用のビジネスモデル
(4)蓄熱発電の歴史
2.世界の再エネの実態
(1)蓄エネルギーが必須に
(2)低下する再エネ発電コスト
3.世界の開発プロジェクト
(1)電力会社系プロジェクト
(2)メーカー系プロジェクト
(3)ベンチャー等の様々なプロジェクト
4.蓄熱技術の概況
〜商用技術から、水素吸蔵合金応用まで〜
5.電熱変換の重要性
〜実はキーテクノロジー〜
6.慣性力、事故時電流の必要性
7.質疑応答・名刺交換
(岡崎 氏)
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11:30 | 12:30
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U.電力需給から見た脱炭素に向けた蓄エネルギーの必要性
カーボンニュートラル達成に向け、再生可能エネルギーの大量導入が進んでいる。再生可能エネルギーは出力が不安定で、かつ出力調整が困難であるため、我々の生活に欠かせない電力の供給支障が懸念されている。そこで、蓄エネルギーに対する関心が高まっている。本講演では、昨今の社会情勢を踏まえ、電力需給に関わる状況と、それに対し活用が期待される蓄エネルギー技術について紹介します。
1.電力の需給曲線と蓄エネルギーの必要性
2.非化石燃料による発電・CCUS
3.燃料価格の推移
4.様々な蓄エネルギー方式
5.蓄熱発電の現状
6.まとめ
7.質疑応答・名刺交換
(梅沢 氏)
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13:30 | 14:30
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V.変動性再生可能エネルギーの受入量拡大を可能とする汽力発電所向け
大規模蓄熱システム
低炭素時代の中、我が国では再生可能エネルギー(再エネ)の導入が進められているが、その大半を占める太陽光発電は晴天日の発電量が多い時刻に電力系統への電力供給量が過大となってしまうため、一部の太陽光発電が電力系統への接続を拒否される状況が発生している。当社では、再エネの受入量拡大を可能とする汽力発電所向けの大規模蓄熱システムの研究開発をNEDOプロ下で実施した。同NEDOプロで検討した水蓄熱システム・溶融塩蓄熱システム・金属PCM蓄熱システムの概要について紹介する。
1.研究背景
2.並列無送電対応型蓄熱システム(水蓄熱システム)
3.再エネ余剰電力利用型蓄熱システム
(1)溶融塩蓄熱システム
(2)金属PCM蓄熱システム
4.まとめ
5.質疑応答・名刺交換
(山名 氏)
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14:15 | 15:45
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W.次世代太陽熱発電における蓄熱システムの研究動向
海外の日照条件に恵まれたサンベルトでは溶融塩蓄熱システムを持つ太陽熱発電が商用稼働している。本講演では太陽熱発電の基本構成と蓄熱システムについて概説し、米国・欧州・豪州で研究開発されている次世代太陽熱電およびPV/CSPハイブリッドプラントの蓄熱システム、当研究室の取り組みについて紹介する予定である。
1.集光型太陽熱発電(Concentrated Solar Power,CSP)ついて
(1)太陽熱発電の基本構成と要素技術
(2)商用レベルのCSPプラントの稼働状況・建設動向
2.次世代太陽熱発電に関する米国・欧州・豪州の最新研究動向
(1)タワー型太陽熱発電で進む高温・高効率化
(2)PV/CSP ハイブリッドプラント
(3)蓄熱発電への展開
3.次世代太陽熱発電・蓄熱発電に対応した当研究室の取り組み
(1)金属PCMによる高温潜熱蓄熱
(2)金属酸化物による高温化学蓄熱
4.質疑応答・名刺交換
(郷右近 氏)
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16:00 | 17:00
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X.バイオマス発電所への統合を想定したCaO/Ca(OH)2流動層化学蓄熱反応器の
エネルギー効率と経済性評価
CaO/Ca(OH)2粒子を用いた熱化学蓄熱用流動層反応器とバイオマス発電プラントをカルノー電池システムの一つとして統合した。この統合システムでは、電力供給量が需要量を上回る充電時には、可変再生可能エネルギー(VRE)から得られる余剰電力を粒子の脱水反応により熱に変換して貯蔵する。電力需要が供給量を上回る放電時(特に夕方)には、水和反応による熱をバイオマス発電所のタービンを通して電力に変換し、電力を供給した。流動化ガス及び反応ガスには水蒸気を用いた。 流動層モデルをExcel VBAを用いて簡略化した動的モデルを作成した。 Aspen Plusを用いて、この動的流動層モデルをバイオマス発電所の有機ランキンサイクル(ORC)および蒸気ランキンサイクル(SRC)と統合し、貯蔵のエネルギー効率と平準化貯蔵コスト(LCOS)を評価した。 その結果,簡易動的モデルは流動層の非定常温度分布を十分にシミュレートできることがわかった。放電時間において、流動層炉の運転パラメータを変更することにより、タービン出力の増加が柔軟に変化することがわかった。SRC は ORC よりも高いエネルギー効率と低い LCOSが得られ、余剰電力が低価格もしくはゼロに近い価格の場合は、有望なシステムであることを明らかにした。
<質疑応答・名刺交換>
(伏見 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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