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T.航空業界の気候変動対策とJALグループの取り組み
航空業界ではICAO(国際民間航空機関)の2022年第41回総会で2つの重要な決議がなされた@LTAG*採択 ACORSIAのBaseline変更。(*LTAG:Long Term Aspirational Goal:ICAOとして2050年におけるカーボンニュートラルを正式に宣言) JALグループでは2021年に「2050年でのカーボンニュートラル達成」を宣言しているが、いよいよ制度設計から実際の運用実行段階に入ったわけである。 本LTAG達成の切り札である「SAF」についてはICAO/IATA/JCAB/Airline/空港/燃料製造会社はじめ国際国内のサプライチェーンに関連するすべてのステークホルダーの皆さまと連携をとって対応していく必要がある。 SAFの現状と課題、今後の連携等について紹介する。
1.航空業界の気候変動対策
2.JALグループの取り組み
3.SAFの現状と世界の動き
4.質疑応答・名刺交換
(落合 氏)
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11:30 | 12:45
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U.国内資源循環で挑む国産SAF供給に向けた取り組み
2022年10月に開催された第41回ICAO総会において、国際航空全体のCO2排出量削減のためのベースラインが2019年の85%へと改訂された。これによりSAFの需要はますます高まる一方、原料の制約により供給量が十分とならない可能性がある。世界中でSAFの供給が不足すると推測されるなか、国内の資源を用いた資源循環による国産SAF供給の取り組みについて紹介する。さらに、国内資源循環を実現させていくために重要な機運醸成に関する活動について紹介する。
1.廃食用油を原料とするSAF製造について
2.資源循環を社会実装するための機運醸成について
3.質疑応答・名刺交換
(植村 氏)
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14:00 | 15:15
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V.FT合成によるSAF製造と最新動向
SAFを含む代替ジェット燃料の品質規格として、FT-SPK(Fischer-Tropsch Synthetic Paraffinic Kerosene)が合成ジェット燃料としてASTM D7566 Annex-1に初登録されて以来、2023年8月現在、8種の製法が登録され、これらが代替ジェット燃料としてのSAFの品質を裏付けるものとなっている。SAFの商業生産では現状HEFA(Annex-2)が先行しATJ(Annex-5)がそれに続く構図であるが、FT合成ルートはそのLCAの低さからSAF本来の目的である航空輸送の低炭素化のための重要な解の一つである。また近年、SAF生産と消費が拡大する一方でSAFという言葉が独り歩きし本質が疎かになりつつある状況も散見される。 本講演では、FT合成ルートSAF製造の最新動向と、究極の低LCAを実現するFT-SAFの可能性について解説するとともに、SAF本来の意義を再確認し、その課題と展望について述べる。
1.FT合成ルートSAF製造の最新動向
2.FT合成ルートによる低LCA SAFの追究
3.SAFの意義、課題、展望
4.質疑応答・名刺交換
(小嶋 氏)
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15:30 | 16:45
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W.国産技術による藻類培養とSAF製造,課題と今後の展望
低炭素社会の実現と、国内外でますます発展する運輸業界の持続的成長を両立させるためには、輸送機器による消費の多い液体燃料の脱化石燃料化が急務となっている。液体燃料はエネルギー密度が高いため、特に航空機用としての需要が今後も見込まれ、航空機用の再生可能燃料(SAF)の大量製造技術の早期確立が極めて重要である。藻類は、太陽光を利用して可燃性の液体を細胞内外に貯蔵する能力を持つ種が多く見つかっており、これらを大量培養すれば、比較的簡易なプロセスを経てSAFを製造することができる。 本セミナーでは、まずこの藻類の種類と特性について概説し、藻類を利用したSAF製造技術の技術動向を述べた上で、今後さらに航空業界に貢献するための課題や展望について述べる。
1.藻類の種類と特性
2.藻類を利用したSAF製造技術
3.現状と今後の展開
4.質疑応答・名刺交換
(田中 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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