9:50 | 11:00
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T.世界の植物工場市場:技術・事業に関する最新動向と展望
近年、世界的に人工光型植物工場の研究開発および事業展開が活発化している。欧米をはじめ世界の多くの地域で大規模工場の新設・稼働が進んでいる。本講演では、世界における植物工場の課題や最新技術・事業動向、植物フェノタイピング技術など含め次世代植物工場の今後の発展方向性・可能性について紹介する。
1.植物工場の定義と課題
2.海外の動向
3.国内の動向
4.次世代植物工場
5.今後の発展方向性
6.質疑応答・名刺交換
(林 絵理 氏)
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11:15 | 12:25
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U.トヨタ紡織発の技術TB-Blue法は植物工場黒字化の切り札になるか
コロナ禍に始まり、ウクライナ情勢、そして中東の緊張の高まりの影響が、全世界を暗く覆っています。植物工場についても原材料価格、そして電気代の高騰で工場の採算性が悪化し、「植物工場の氷の時代」とも言われています。 弊社は、トヨタ紡織株式会社と共同開発している高速栽培法TB-Blue法の市場への普及を目指し、店産店消の小規模工場から大規模植物工場まで手掛けると共に、新規工場から既設工場の改造、置き換えまで行ってきました。 今回の講演では、このTB-Blue法が「植物工場の危機」に対してどの程度抵抗力、挽回力があるかを、TB-Blue法の原理と特徴を示しながら検証するとともに、今後の植物工場の進むべき方向性について考えて行きます。
1.植物工場のコスト構造と昨今の変動について
2.高速栽培法TB-Blue法の紹介、特にコスト構造への効果について
3.実施例 店産店消と商業規模生産工場
4.今後の発展の方向性
5.質疑応答・名刺交換
(鈴木廣志 氏)
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13:30 | 14:30
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V.露地栽培の大規模レタス農家が太陽光型植物工場野菜栽培にチャレンジする
露地野菜の生産・販売を手がける(株)鈴生と、青果卸会社などを運営する横浜丸中ホールディングス(株)が共同出資し、大手コンビニベンダー様向けにオーダーメイドの葉物野菜を契約栽培出荷するためにTEN Green Factory(株)を設立しました。約60品目が栽培できる施設で、お客様の要望に沿ってメニュー開発から一緒に取り組むことができます。また、植物工場における新たな可能性として農福連携に力を入れており、作業を明確に簡潔にすることで誰もが活躍できる環境を作っています。
1.鈴生グループのご紹介
2.露地野菜の大規模レタス農家が太陽光型植物工場を始めた理由
3.お客様と設立した会社で太陽光型植物工場を設立
4.植物工場で青果用ではなく加工・業務用野菜をつくる意味
5.誰でも一緒に働ける仕事づくり、場所づくり(農福連携)
6.今後の取り組み(自社でエネルギーを作りながら栽培する)
7.今後の研究
8.質疑応答・名刺交換
(鈴木貴博 氏)
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14:45 | 15:45
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W.植物工場における自動化について考える
植物工場におけるこれまでの自動化の事例を紹介しながら、今後のスマート化・自動化の展開の方向性・可能性について検証します。
1.植物工場の最近の動向
2.自動化・省力化の取組事例の考察
3.スマート化・自動化の今後の展望
4.質疑応答・名刺交換
(中村謙治 氏)
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16:00 | 17:00
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X.実需者・消費者ニーズに基づいた野菜品質評価指標デリカスコアと植物工場野菜
露地栽培や一般施設栽培の野菜と比べて植物工場の野菜の優位性ポイントは2つ。季節や異常気象に影響を受けず年間を通して安定した品質で計画的に生産・供給されること。野菜に含まれる成分(ビタミン・ミネラル等の栄養素、食物繊維やアントシアニン・リコピン等の機能性成分など)の含有量を自在にコントロールして安定的に高付加価値に出来ること。一方、野菜に対する実需者・消費者ニーズは安全で・美味しく・健康に資することで、特に健康面で注目されている「機能性成分を高含有する野菜の開発」では、@機能性成分を高含有する系統育成や品種選定等を行い、A水分・温度・光・施肥などの栽培条件と機能性成分含量との関係を解明し安定的に高含有させる栽培技術を開発、B農産物等の収穫後の貯蔵・流通条件や加工・調理条件と機能性成分含量の変動の関係を解明し、機能性成分の含量を安定化させる技術を開発することが基本課題である。
1.デリカフーズの紹介
2.野菜品質評価指標(デリカスコア)について
3.機能性表示青果物(野菜・果物)について
4.フード・バリューチェーンの取組み事例(トマト)
5.非結球レタスでの可能性
6.質疑応答・名刺交換
(有井雅幸 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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