<セミナー詳細>

セミナーコード:20231216   このセミナーの受付は終了しています


      ※別画面で開きます
★本セミナーでは、有機フッ素化合物(PFAS)類による環境汚染の変遷・規制動向、水環境系に
 おける存在状況・挙動ならびに浄水・下水・産業廃水・土壌・地下水および含有廃棄物における
 処理・除去技術などについて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の方々がご来場されるか、オンラインかは、急な変更もございますため、恐れ入りますが
 下記にてご確認下さいませ(随時更新させて頂きます)。
★建築・設備施工管理CPD制度の認定セミナーとなります。

PFOA/PFOS等を含めたPFAS(有機フッ素化合物)の
実態・挙動予測と効率的除去・処理技術の動向
〜講師4名【国立保健医療科学院、京都大学、大林組、クレハ環境】ご登壇〜
●講 師 国立保健医療科学院
生活環境研究部 上席主任研究官
小坂浩司 氏
 会 場 
●講 師 京都大学
地球環境学堂 地球親和技術学廊 准教授
田中周平 氏
オンライン
●講 師 株式会社大林組
エンジニアリング本部 環境技術第二部 副課長
日野良太 氏
 会 場 
●講 師 株式会社クレハ環境
ウェステック企画部 技術課 課長
草野洋平 氏
 会 場 
●日 時 2023年 12月 13日(水) 10:30〜17:00
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※ライブ配信受講の方のテキスト資料はセミナー開催日の直前にお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

アーカイブ受講可能(事情により、T・V・Wのみ可能。)
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は39,600円となります。(※Uの視聴は出来ません)
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

 ※会場受講・ライブ配信受講からアーカイブ受講へ変更の場合、
  開催日の4営業日前までにご連絡いただけた場合は受講料を変更いたします。
  以降は受講料の変更・返金は出来かねますのでご了承ください。
  アーカイブ受講から会場受講・ライブ配信受講へ変更の場合は、差額をご請求いたします。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:30
|
11:45
T.PFASの存在実態と粒状活性炭処理、粉末活性炭処理による除去特性

 水道の視点からPFASの存在状況、活性炭処理による浄水プロセスでの除去性についてご紹介します。

 1.PFASによる水環境汚染と課題
  〜水道におけるPFASへの取り組み、水道におけるPFASの存在状況
 2.活性炭によるPFASの除去性
  〜浄水プロセスでのPFASの除去性、活性炭を用いた浄水処理の基礎知識、
   粒状活性炭、粉末活性炭によるPFASの除去特性、今後の課題

 3.質疑応答・名刺交換
(小坂 氏)
13:00
|
14:30
U.土壌・水系における有機フッ素化合物類に関する挙動予測手法と
  効率的除去技術の開発(オンライン)


1.環境汚染の変遷と規制動向
  最初に有機フッ素化合物類による環境汚染の変遷と規制動向について概説する。2006年のStewardship programや2009年ストックホルム条約においてPFOSおよび類縁化合物が制限(附属書B)されて以降、2016年のU.S.EPAによる飲用水の健康基準勧告値の設定、2018年のEuropean Food Safety Authority(EFSA)による耐容週間摂取量(TWI)の設定などが続き、2019年にはストックホルム条約においてPFOAおよび類縁化合物が廃絶(附属書A)対象となった。 産業界は代替物質として炭素鎖6のスルホン酸(PFHxS)やカルボン酸(PFHxA)の生産量を増加させたが、PFHxSが2017年にREACHの高懸念物質に追加され、2022年にはストックホルム条約において廃絶対象となった。2022年にUSEPAはPFASに関するガイドラインを発表し、健康指針値としてPFOS 0.02 ng/L, PFOA 0.004 ng/Lを掲げた。

2.環境動態
  多種多様な有機フッ素化合物類が存在することが報告されている(OECD, 2019)。その数は4,730と言われ、その中でPFAAsの前駆体は600種類以上あると報告されている。それらは環境中で中間生成体を経由して最終生成物であるPFAAsに変化することが報告されている。本報告では生成ポテンシャルの一部である酸化可能前駆体を分析可能とするTOP (Total Oxidisable Precursor)Assayについて開発事例を紹介する。また、2004年から継続している琵琶湖・淀川流域におけるPFASs調査の結果概要について、PFAAsおよび前駆体、酸化可能前駆体、全有機フッ素の挙動を中心に報告する。

3.下水処理
  世界各地の46の下水処理工程における分析の結果、放流水中の方が流入水よりも高濃度でPFOS, PFOAが含有する傾向を得た。その後、前駆体の存在が明らかとなり、返送汚泥を通じた生物処理の過程での前駆体からPFAAsへの変化が明らかとなった。前駆体はパーソナルケア製品中に高濃度で含有されており、それらの一部が下水処理過程でPFAAsに変化していた。本報告では生物処理における前駆体からの変化について概説する。さらに、産業廃水中のPFASsのイオン交換樹脂による効率的処理方法の検討についても報告する。

4.上水処理
  取水源がPFASs汚染されていた上水処理工程においてPFAAs, 前駆体, 酸化可能前駆体の挙動調査を実施した。凝集沈殿、急速ろ過、オゾン処理、生物活性炭処理における挙動を概説し、特に活性炭の使用期間と除去率の関係についての検討結果を報告する。また、今後予想される水道水中の健康指針値の低下に伴う高度処理について、特にイオン交換樹脂による吸着処理と再生、再利用の可能性の検討、さらにNF膜によるPFASs処理におけるpHの影響、ゼータポテンシャルの影響についての研究事例を報告する。

5.土壌・地下水対策
  沖縄県におけるPFASs汚染事例を対象としたノンターゲット分析による前駆体の推定方法について概説する。令和3〜5年度に実施する環境研究総合推進費「土壌・水系における有機フッ素化合物類に関する挙動予測手法と効率的除去技術の開発」の概要と現在までの進捗状況について概説する。その中で、世界各国における土壌・地下水に関する規制について紹介するとともに、世界のPFASs汚染土壌に関する報告例をいくつか紹介する。また、沖縄県で実施したボーリング調査結果から、地下水への溶出と土壌へのPFASs含有量との関係について説明するとともに、適正溶出溶媒の検討結果を報告する。

6.質疑応答
(田中 氏)
14:45
|
15:45
V.有機フッ素化合物(PFOS/PFOA)汚染土壌を対象とした不溶化処理

 有機フッ素化合物の一部(PFOS/PFOA)は、水道法で暫定値として設定され、国内でも法体制が進んでいる状態です。そのため、PFOSとPFOAで汚染された地盤において、処理技術の開発が今後重要であると考えております。そこで、講師らは、PFOSとPFOAの土壌から地下水に移行しやすいという特性を考慮して、土壌からのPFOS/PFOAの溶出を抑制することによる汚染拡散防止対策である不溶化処理について検討しております。本セミナーでは、講師らが検討している不溶化処理技術について紹介いたします。

 1.はじめに
 2.目的
 3.不溶化処理とは
 4.試験方法〜模擬汚染土壌の作製〜
 5.試験方法〜不溶化処理〜
 6.試験結果
 7.まとめ
 8.質疑応答・名刺交換
(日野 氏)
16:00
|
17:00
W.PFOS、PFOA含有廃棄物の処理とPOPs系難処理物に関する取り組み

 産業廃棄物の焼却処理施設における、PFOSおよびPFOA含有廃棄物への取り組み状況について紹介いたします。

 1.会社概要
  〜会社概要、沿革、廃棄物処理事業(ウェステックいわき)、
   廃棄物処理事業(ウェステックかながわ)

 2.PFOS、PFOA焼却処理までの経緯
  〜1100℃でのPFOS無害化実証試験、850℃でのPFOS無害化実証試験、
   850〜1100℃でのPFOA無害化実証試験、PFOSおよびPFOA含有廃棄物の
   技術的留意事項

 3.PFOS、PFOA含有廃棄物の処理状況
  〜受入・保管方法、処理方法(ロータリーキルン炉)、処理方法(キルンストーカ炉)、
   処理期間中の維持管理分析、処理実績

 4.他のPOPs含有廃棄物への取り組み
  〜低濃度PCB廃棄物の処理、POPs廃農薬の処理、その他POPs含有廃棄物
 5.質疑応答・名刺交換
(草野 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。