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T.サーキュラーエコノミーから見たレアアースの関連技術動向と課題
希土類元素の供給に関しては、13年前のレアメタルショックの状況から大きく変わっていない。現在でも供給のかなりの部分は限られている。ただ、資源や素材への捉え方が変化しており、単に政治地理学的対応だけでなく、地球環境を意識したサーキュラーエコノミーの考え方も考慮する必要が出てきている。 今回のセミナーでは、サーキュラーエコノミーの視点から希土類元素の技術を捉え直し、これからの技術動向を示す。
1.はじめに 希土類元素の供給の現状
2.サーキュラーエコノミー REEの国際標準化
3.材料開発の方向性 脱希土類元素は可能か
4.リユース技術
5.リサイクル技術
6.まとめ 社会システムと調和した開発
7.質疑応答・名刺交換
(中村 氏)
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U.解体の省力化を試みた高温プロセスによる電動車モータからのレアアースの回収
電動車のモータには、資源と経済的にリスクの高いレアアースを含有したネオジム磁石が使用される場合が多い。世界的な電動車の普及に伴い、レアアースの需要は今後も拡大していくと予想され、使用済みの電動車モータからのレアアース回収技術の開発が望まれる。 本講演では電動車モータからのレアアース回収技術の現状と課題を紹介する。
1.電動車モータの構造とネオジム磁石
2.現行の電動車モータからのレアアース回収技術
3.高温プロセスによる電動車モータからのレアアースの回収技術
4.まとめと今後の課題
5.質疑応答・名刺交換
(山口 氏)
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14:30 | 15:30
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V.希土類磁石のサプライチェーンの強靭化に向けて
希土類磁石は、資源生産と磁石用金属精錬をほぼ独占し、製造コストの安い特定国からの供給に大きく依存しているが、欧州では、重要原材料法案に磁石のリサイクル規定が盛り込まれる等の取組みが開始されている。当協会においては、これまでほとんど実施されていない市中スクラップからのレアアース回収・リサイクルに着目し、強靭なサプライチェーン構築のための検討を実施しており、こうした取り組みを紹介する。
1.希土類磁石のサプライチェーンの強靭化に係る背景と目的
2.希土類磁石を取り巻く欧米の動向
3.経済安保法の特定重要物資
4.リサイクル拠点整備に向けた検討
5.質疑応答・名刺交換
(石垣 氏)
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W.合金隔膜法によるレアアースの新規リサイクルプロセス
磁石をはじめとした廃製品からのレアアースリサイクルは、今後さらに重要性が増すと考えられ、各国で精力的に研究されている。 本講演では、当チームで検討している合金隔膜法を用いたリサイクルプロセスの研究事例を紹介する。これは、溶融塩中で@レアアースと鉄等との分離、Aレアアースの相互分離、Bレアアース金属または合金の回収、をワンステップで行う野心的な取り組みであり、リサイクル工程の大幅な短縮と低コスト化が期待できる。
1.研究背景
2.新規リサイクルプロセスの紹介
3.合金隔膜法の原理と特徴
4.原理実証と初期段階の検討
5.NEDOプロジェクトでの実施内容
6.まとめと今後の課題
7.質疑応答・名刺交換
(大石 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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