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T.アクアポニックスの国内外動向と展望
アクアポニックスとは、魚介類の循環式養殖と植物の水耕栽培を組み合わせた物質循環型の食料生産システムである。アクアポニックスの運用目的および手法は元来、養殖魚介類の排泄物質を、水耕栽培植物の肥料として利用することで飼育水中の水質汚濁物質を吸収・除去し、水質を維持することが目的であった。しかし、近年では水耕栽培を行う企業が有機液肥の生産に魚類養殖を利用し、有機水耕栽培を行い、作物に付加価値をつけて販売することに移行している。
アクアポニックスは産業利用の他に、教育や趣味の分野においてもそれぞれの目的に応じて国内外で展開されている。さらに、淡水のシステム以外に塩水を用いたシステムも研究が進められている。今回はアクアポニックスの歴史や原理から国内外の状況、研究動向について今後の展望も含めて解説する。
1.アクアポニックスの歴史と原理
2.アクアポニックスの用途:教育・趣味・産業
3.世界のアクアポニックス
4.日本のアクアポニックス
5.我々の取り組みと研究- 塩水を用いたアクアポニックス
6.質疑応答・名刺交換
(遠藤 氏)
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U.アクアポニックスの商用展開の現状について
当社は2018年創業のアグリベンチャーです。国内では初めて植物工場型の大規模アクアポニックスプラントの開発と運営に成功したアクアポニックス業界のパイオニアです。 当社が直営する長岡プラントでは2021年から国内小売り大手のイオンと取引を行っており、既にアクアポニックスで生産した野菜の大量生産と安定生産を実現しております。また、2023年にはアクアポニックスで養殖したチョウザメからキャビアの加工と販売に成功しております。 2018年当時、国内では植物工場と呼べる規模のアクアポニックスが存在しない中、当時国内最大規模となるプラント建設に踏み切った当社の狙いと、当社が目指す世界について、植物工場市場の最新情報を交えながら解説します。
1.創業経緯
2.当社の生産実績と販売実績について
3.余熱を活用したSDGs型モデルの紹介
4.国内の農業、植物工場、アクアポニックスの現状と課題
5.当社の事業戦略と目指す世界
6.質疑応答・名刺交換
(山本 氏)
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V.地下海水を用いた掛け流し型陸上養殖事業化事例
〜産官学が連携した地域資源のブランド化の推進の紹介〜
東海大学が長年研究してきた地下海水養殖技術を活用し、2021年より、トラウトサーモン、さばの陸上養殖事業を推進している。建設業界のレンタル会社である日建リース工業がなぜ養殖事業なのか、その意思決定のプロセスと今後の発展性と、水産庁補助事業であるバリューチェーン改善促進事業に採択された後、産官学が連携し、地域資源を活用したブランド化の取り組みの経緯を紹介する。 又、事業としてスタートした本事業の問題点や得られたノウハウそして今後の事業展開、陸上養殖魚の価値向上の課題を解説する。
1.陸上養殖事業参入の経緯
2.バリューチェーン改善促進事業を通じたブランド化の取り組みについて
3.得られたノウハウ
4.今後の展開
5.陸上養殖魚を価値向上させるための課題
6.質疑応答・名刺交換
(渡邊 氏)
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W.陸上養殖の取組みと新産業創成
世界の漁業生産は2018年に1.79億トン、売上高4010憶ドル相当と推計されている。うち8,200万トン、2,500憶ドル相当が養殖によるもので、全体のうち1.56億トンが人間による消費用であり、一人当たり年間供給量で換算すると20.5kg相当となります。 養殖は総生産の46%、
人の消費用では52%を占めます。また50年ほど前と比べると、世界の1人当たりの魚介消費量(年間)は9キログラムから20.5キログラムへ2倍以上に増加したが、1990年ごろから世界の漁獲量は年間およそ9000万トンのほぼ横ばいで推移しており、漁獲量をこれ以上増やすのには限界がある。そこで陸上養殖が注目されるが、海面養殖と比べるとコスト高であることが陸上養殖が普及するための最大の課題となっている。 我が国は労働人口の減少に伴って1次産業(農漁業)に関わる生産者人口も減少しており、いわゆる「休耕地・耕作放棄地」も年々増加している。一方、農林水産物・食品の輸出に関する統計情報では、2022年は1兆4140億円と10年連続で過去最高になっており、この数字は医薬品を上回る。このような背景をもとに、本講演では陸上養殖およびそのサプライチェーンに注目し、ボトルネックとなる飼料タンパク質生産技術や予防医学の観点から有効とされる機能性成分を養殖魚に付与するなど、陸上養殖の最新技術および事情について紹介する。
1.陸上養殖の現状
〜水産品の特徴と海外輸出実績〜
2.陸上養殖におけるサプライチェーン
〜魚粉代替を目指した微生物飼料の開発〜
3.陸上養殖の将来展望
〜「地方創生」に向けた陸上養殖の事業化〜
4.質疑応答・名刺交換
(田丸 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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