●講 師 |
一般財団法人電力中央研究所 社会経済研究所 研究推進マネージャー(サステナビリティ) 上席研究員 |
上野貴弘 氏 会 場 |
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<経歴等> 東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了、2004年電力中央研究所入所、
未来資源研究所(米国)客員研究員等を経て、2018年7月より現職。
専門は地球温暖化対策。気候変動枠組条約の締約国会議(COP)に16回参加。
カーボンプライシング、サステナブルファイナンス、ネガティブエミッション、
産業政策等について、経済産業省及び環境省の検討会委員を務める。
2023年3月〜 経済産業省「ネガティブエミッション市場創出に向けた検討会」
(2024年1月〜 経済産業省「ネガティブエミッション市場創出に向けた検討会
DAC ワーキンググループ」)
2021年12月〜 環境省「グリーンファイナンスに関する検討会」
2021年12月〜 経済産業省「カーボンニュートラルの実現に向けたカーボン・クレジット
の適切な活用のための環境整備に関する検討会」
2021年1月〜 経済産業省「トランジション・ファイナンス環境整備検討会」
2023年8月〜9月 経済産業省「企業行動と投資促進政策に関する研究会」
2022年3月〜9月 経済産業省「グリーン社会の実現に向けた競争政策研究会」
2021年2月〜12月 経済産業省「世界全体でのカーボンニュートラル実現のための
経済的手法等のあり方に関する研究会」
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●講 師 |
金沢大学 先端科学・社会共創推進機構 准教授 |
山田秀尚 氏 会 場 |
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<経歴> 2006年 京都大学大学院 博士課程修了 博士(地球環境学)、
2006年 関西光科学研究所 博士研究員、
2008年 地球環境産業技術研究機構(RITE) 研究員、
2014年 RITE 主任研究員、
2015年 奈良先端科学技術大学院大学 客員准教授、
2021年 金沢大学 准教授。
<研究歴> 2008年〜現在 CO2回収技術(吸収法・吸着法・膜分離法)の研究開発
<学位> 博士(地球環境学)
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●講 師 |
立命館大学 OIC総合研究機構 日本バイオ炭研究センター長 客員教授 一般社団法人日本クルベジ協会 代表理事 日本炭化学会会長 |
柴田 晃 氏 会 場 |
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<経歴等> 1975年 立命館大学 経営学部卒業
1978年〜2006年 大幸薬品(株) 取締役副社長
1992年〜2006年 大幸TEC(株) 代表取締役
2002年 立命館大学 政策科学研究科博士課程後期課程修了(博士:政策科学)
2002年 RISCARBO(株) 代表取締役
2008年 立命館大学 OIC総合研究機構 客員教授・カーボンマイナスプロジェクト室長
2022年 立命館大学OIC総合研究機構 日本バイオ炭研究センター センター長
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●講 師 |
早稲田大学理工学術院 創造理工学部 総合機械工学科 教授 |
中垣隆雄 氏 会 場 |
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<経歴等> 1990年3月 早稲田大学 理工学部 機械工学科卒業
1992年3月 早稲田大学大学院 理工学研究科修士課程修了
1992年4月 (株)東芝 総合研究所 入社
2004年7月 博士(工学)(早稲田大学)学位取得
1992年〜2007年 新発電システム、CO2分離回収の研究開発に従事
2007年4月 早稲田大学創造理工学部 総合機械工学科 現在に至る
<所属協会・団体・学会等> 日本機械学会(フェロー)
化学工学会
日本鉄鋼協会
日本伝熱学会
日本技術士会 技術士(機械部門)
地球環境産業技術研究機構(RITE)科学技術諮問委員
エネルギー総合工学研究所 理事
METIカーボンリサイクル技術ロードマップ委員
日本学術会議特任連携委員
METI苫小牧大規模CCS実証課題検討委員など多数
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●日 時 |
2024年 4月 26日(金) 10:15〜16:50 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。
※アーカイブ受講可能 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。
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●受講料 |
◆1日受講(プログラムT.U.V.W) 55,000円【1名につき】 (同時複数人数お申込みの場合1名につき38,500円) (各プログラムで受講者が異なる場合でも可) ◆プログラムTのみ受講 29,700円【1名につき】 ◆プログラムUのみ受講 27,500円【1名につき】 ◆プログラムVのみ受講 25,300円【1名につき】 ◆プログラムWのみ受講 25,300円【1名につき】 ※上記全て、テキスト代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
10:15 | 11:45
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T.ネガティブエミッションに関する国内外の制度形成の動向と市場展望
1.ネットゼロ排出におけるネガティブエミッションの役割
2.ネガティブエミッション技術の推進政策の類型
3.排出量取引制度の将来とネガティブエミッション
4.パリ協定の国別目標(NDC)とネガティブエミッション
(※欧州委員会の2040年90%減提案におけるネガエミの役割を含む)
5.まとめーネガティブエミッション導入の促進要因と阻害要因
6.質疑応答・名刺交換
※講義内容は若干変更する可能性があります。
↓
本講演では、ネットゼロ排出・カーボンニュートラルの達成に不可欠なネガティブエミッションを推進するための政策について、排出量取引とカーボンクレジットに焦点を当てて解説する。ネットゼロ排出とは、人為的な排出量と人為的な除去量が同量になる状態を指し、この状態になると累積のCO2排出量の増加が止まり、温度上昇も止まることになる。ここで言う「人為的な除去」とは、大気から炭素を取り除き、再び大気に放出されない形で固定する行為を指す。これを実現する技術・手法には、DACCS、BECCS、バイオ炭、風化促進、植林、ブルーカーボンなどの多様な手法が存在する。
これらの手法を2050年に向けて社会に大規模に実装するには、排出量取引制度に炭素除去を組み込む必要があり、欧米では既にその検討が始まっている。日本でもいずれこの議論が始まると予想される。また、公的制度に組み込む前の段階として、民間主導でのボランタリーカーボンクレジットとしての炭素除去も推進されている。本講演では、これらの動向を概観する。
1.ネガティブエミッションとは何か
2.ネガティブエミッション推進の政策手法―排出量取引を中心に
3.政策によらないネガティブエミッションの推進―ボランタリークレジットの役割
4.日本企業への示唆
5.質疑応答・名刺交換
(上野 氏)
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12:50 | 14:10
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U.DACCS(大気CO2直接回収貯留)の技術開発動向と展望
CO2回収・利用・貯留(CCUS)はカーボンニュートラルを達成するために必要不可欠とされる技術オプションであり、今後、着実に社会実装が進むことが期待される。とりわけ、空気から直接回収したCO2を地下に貯留するDACCSは、残余排出を相殺する定量的かつ即効性のあるCO2除去手段である。しかし、大きな回収エネルギーや貯留場所の確保など、課題も多く残る。本講演では、DACCSの国内外技術開発動向を概観する。
1.カーボンニュートラル社会におけるCCUS及びDACCSの位置づけ
2.DAC技術の概要
3.海外のDACCSプロジェクト
4.DACCSをめぐる政策・制度
5.DACCSの課題と展望
6.質疑応答・名刺交換
(山田 氏)
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14:30 | 15:30
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V.バイオ炭を使った農地炭素貯留と農作物のエコ・ブランド
「クルベジ COOL VEGE ™」
バイオ炭が国際的に認知され始めたのは、2018年10月6日IPCC総会で採択された「1.5℃特別報告書(SR15)」にCDR技術(手法)として明記されて以降である。
現状、日本国内ではバイオ炭によるカーボンクレジットは認められたものの、その製造・施用コストに見合ったバイオ炭クレジット販売は難しいのが現状である。そこで、カーボンクレジット単独では経済的に合わないバイオ炭農地施用を促進するため、バイオ炭による農地施用を行った農作物つまりクルベジ(COOL VEGE)を考案した。その農作物に環境付加価値をつけることで経済合理性を創出し、社会実装化に向けてモデル構築を行っている。
1.はじめに
2.日本の方針としての二酸化炭素削減目標
3.カーボンニュートラルとカーボンプラスに対するカーボンマイナス
(炭素循環のおはなし)
4.バイオ炭を通じてのCDR(Carbon Dioxide Reduction)通称:Black Carbon
(1)CDR(Carbon Dioxide Reduction)二酸化炭素削減技術の多様性
(2)炭素回収・貯留技術CCS(Carbon Capture & Storage)
バイオ炭による炭素固定(隔離)と経済性
5.カーボンマイナスプロジェクト、バイオ炭における農業連携・商品の付加価値創出
(1)社会的背景
(2)炭素回収・貯留技術CCS(Carbon Capture & Storage)
バイオ炭による炭素固定(隔離)と経済性
(3)カーボンマイナスプロジェクト社会スキーム(社会実装に向けて)
6.バイオ炭利用による農地環境保全ブランド育成
7.バイオ炭の作り方
8.バイオ炭農地炭素貯留によるJ-クレジット(AG-004)について
(バイオ炭J-クレジットプログラム申請と環境保全農作物のブランド化)
9.質疑応答・名刺交換
(柴田 氏)
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15:50 | 16:50
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W.風化促進技術の動向と展望
大気からのCO2除去技術の一つとして有望な風化促進(ERW)は、他の技術に比べて水・土地利用が少なく、Ca/Mgを含む天然岩石も国内に広く分布していることから、日本での実施に期待が集まっている。ムーンショット目標4として実施中のA-ERWプロジェクトの技術を中心に国内外の技術動向と、明確な炭素会計とクレジット化に不可欠な計測・報告・検証(MRV)の方法論についても展望する。
1.NETsとしてのERWの位置づけ
2.ERWの国際的な動向
3.A-ERWプロジェクトの概要
4.炭素会計に必要なデータ
5.MRV方法論の動向と展望
6.質疑応答・名刺交換
(中垣 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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