<セミナー詳細>

セミナーコード:20240615   このセミナーの受付は終了しています


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★本セミナーでは、供給リスクへの対応が喫緊の課題となっているリン資源に関して、回収・リサイクルと利用に焦点をあて、
 事業ならびに研究開発・要素技術動向などについて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

〜汚泥・尿・排水(廃液)などからの〜
リン資源の回収・リサイクルと利用を含めた事業動向・技術開発
●講 師 一般社団法人リン循環産業振興機構 理事長 大竹久夫 氏
 会 場 
●講 師 株式会社クボタ 水環境研究開発第一部 チーフスペシャリスト 寳正史樹 氏
 会 場 
●講 師 日鉄エンジニアリング株式会社
プラント本部 プロジェクト部 環境・水プロジェクト室
シニアマネジャー
村田雄一 氏
 会 場 
●講 師 龍谷大学 先端理工学部 環境生態工学課程 准教授 越川博元 氏
 会 場 
●講 師 佐賀大学 農学部附属アグリ創生教育研究センター
天然資源化学分野 准教授
川口真一 氏
 会 場 
●日 時 2024年 6月 19日(水) 10:00〜16:50
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
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11:00
T.リン回収・リサイクル事業の最新動向と展望

 リンを輸入に頼るわが国にとり、リンの供給リスクへの対応はいま喫緊の課題となっている。国は、輸入肥料原料の価格高騰に対処するためリン安の国内備蓄に補助金を出し、家畜ふん尿や下水汚泥をできるだけ低コストで肥料利用する事業を推進している。一方、黄リンなどの高純度リン素材は、半導体、電気自動車や再エネ発電など脱炭素や情報化社会への転換に不可欠であるが、その供給リスクは肥料原料よりもさらに深刻化している。経済安全保障の確立のため、国は半導体製造に必要な黄リンの国内生産のための補助金を出するとともに、高純度リン素材の供給リスク対策に不可欠なリサイクル技術の開発に注力している。本講演では、わが国のリン回収・リサイクル事業の最新動向と展望について述べる。

 1.深刻化するリン供給リスク
 2.国内リン資源の利用拡大を巡る最近の動き
 3.国内リン資源利用拡大の課題
 4.技術イノベーションの取組
 5.質疑応答・名刺交換
(大竹 氏)
11:15
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12:15
U.高温熱化学プロセスを用いた下水汚泥からのリン回収技術の紹介

 リンの主な用途は肥料であり、世界的な食料需要の増加に伴いリンの需要も増加している。偏在するリン産出国の資源戦略、国際的な紛争等の影響により、多くの輸入国はリンの価格高騰といった調達不安をたびたび経験してきた。人々が食料から摂取したリンは下水システムを通じて最終的に下水汚泥に濃縮されるため、下水汚泥を有望な未利用リン資源と位置付け、下水汚泥からの高効率なリン資源循環の実現が期待されている。本講演では、高温熱化学プロセスを用いて、下水汚泥から高い回収率で、植物への肥効性、安全性を有するリン資源を回収する技術を実験データとともに紹介する。

 1.当社の資源循環に向けた取り組み
 2.下水汚泥の処理状況
 3.下水汚泥からのリン回収技術と課題整理
 4.高温熱化学プロセスを用いたリン回収技術
 5.回収リンの肥料利用について
 6.質疑応答・名刺交換
(寳正 氏)
13:20
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14:20
V.下水道における未利用リン資源の有効利用に向けた当社の取組み

 下水道は有望な未利用リン資源の集積場である。下水道事業において下水浄化工程で発生する汚泥は、窒素やリン等の肥料成分を豊富に含むことから、国内資源として肥料への利用が求められている。わが国においては肥料の国産化と安定的な供給、資源循環型の社会の構築を目指すため、農業・下水道分野が連携し下水汚泥資源の肥料利用の大幅な拡大に向けて総力をあげて取り組むための各種施策が打ち出されている。本講演では、下水脱水汚泥を脱炭素に資するエネルギー資源とあわせリン資源としても有効利用できる造粒乾燥技術(ジェイコンビ®システム)、および下水浄化工程におけるリン含有水からのスラグを用いたリン回収技術を紹介するとともに、下水道資源の有効利用拡大に向けた課題と展望を報告する。

 1.下水道におけるリン資源利用
 2.下水汚泥造粒乾燥物の肥料利用
  (1)下水汚泥造粒乾燥技術(ジェイコンビ®システム)の概要・稼働実績
  (2)下水汚泥造粒乾燥物の特徴
  (3)下水汚泥造粒乾燥物の肥料効果
  (4)下水汚泥造粒乾燥物に関する今後の燃料化・肥料化ハイブリット利用展開
 3.リン含有水からのスラグを用いたリン回収技術
  (1)スラグを用いたリン回収技術の概要
  (2)スラグによるリン回収物の特徴
  (3)リン除去・回収性能
  (4)事業化に向けた課題・展望
 4.今後の展開
 5.質疑応答・名刺交換
(村田 氏)
14:35
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15:35
W.尿または下水による重金属とリンの回収

 リンは不揮発性であることから循環が困難であり、肥料という面では食料生産やその安定供給に重要な役割がある。我が国では輸入に頼っている一方で、下水に含まれたリン酸は富栄養化対策として高度処理の対象である。尿中にはリン酸が比較的高濃度で含まれており、希釈されて下水として下水処理場へ行く前に尿というリン酸水溶液の時点でリン酸を回収することが望ましい。しかしながら尿のみを回収するシステムは現時点では存在せず、下水中のリン酸をより効率的に回収する技術が必要である。リン酸と重金属の回収を最終的な目的として、尿や下水にリン酸源とそのpH緩衝力を期待し、これらの同時回収を試みた結果を報告する。

 1.下水中のリン除去と重金属を含有する廃水処理
 2.尿または下水による重金属とリン回収
 3.尿および下水のpH緩衝を利用した酸性条件下での重金属とリン回収
 4.今後の課題
 5.質疑応答・名刺交換
(越川 氏)
15:50
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16:50
X.廃リン酸を原料としたリン酸エステル類製造法

 リン酸エステル類は産業の様々な場面で利用されている。特に、近年ハロゲン系難燃剤の利用が制限されてきていることからリン系難燃剤としてリン酸エステル類の重要性が増してきている。しかし、実際産業で利用されているリン酸エステル類の製造法は黄リン→塩化リンを経由した製造法のみであり、黄リンが不足するとリン酸エステル類は製造できなくなってしまう。そこでリンの最終形態であり、廃棄されている形であるリン酸を原料としたリン酸エステル類の製造法が進められている。本講演ではリン酸を原料としたリン酸エステル類の製造技術についての現状を解説する。

 1.リン酸エステル類の利用について
 2.従来のリン酸エステル類の製造法と問題点
 3.リン酸・廃リン酸を原料としたリン酸エステル類の合成法
 4.バイオマスリンからのリン酸エステル類の製造について
 5.質疑応答・名刺交換
(川口 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。