<セミナー詳細>

セミナーコード:20241006   アーカイブ受講お申し込みは、画面下の「受講申込」ボタンから

★第一次、二次産業で発生する「廃棄物」は「有価物」とみなされているが、下水汚泥や食品廃棄物などの廃棄物系バイオマス
 や、もみ殻、麦わらなどの未利用バイオマスは運搬・集積に必要なエネルギーや管理の問題で十分再利用されていない状況も
 散見される。そこで、発生場所周辺で燃焼し、熱利用・再資源化する技術の開発が進められている。また、熱から発電する技術
 も「大規模設備」ではなく、小型軽量で可搬できる「発電装置」の開発が進められている。これらの新技術は、第5次環境基本計
 画の中で「地域循環共生圏」構想が示され、各地域、事業者が持つ地域資源を生かして、自立・分散型の社会を形成し、かつ
 地域同士で補完、支え合うために重要な役割を果たすと考えられ、実際にシミュレーションによる効果が明らかにされている。
★本セミナーでは、未利用バイオマス・廃棄物による経済成長および資源・環境・エネルギー問題を両立させる開発・研究・取組み
 事例などについて、ローカルSDGs(地域循環共生圏)構築の観点を含め、斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

〜未利用・廃棄物系を含めた〜
バイオマス燃料の地産地消変換技術と取組み事例
●講 師 株式会社武田鉄工所 環境・循環エネルギー室室長
室蘭工業大学 学外協力員
佐藤寿樹 氏
 会 場 
●講 師 国立研究開発法人産業技術総合研究所
地圏資源環境研究部門 副研究部門長
鈴木正哉 氏
 会 場 
●講 師 国立研究開発法人産業技術総合研究所
ナノ材料研究部門 首席研究員
舟橋良次 氏
 会 場 
●講 師 北王コンサルタント株式会社 代表取締役社長 石川健司 氏
 会 場 
●講 師 北海道大学 大学院工学研究院
バイオマスコミュニティプランニング分野 特任助教
落合 知 氏
 会 場 
●日 時 2024年 10月 31日(木) 10:00〜16:50
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
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11:00
T.農業残渣バイオマスの熱利用
 〜農業残渣燃焼用小型バイオマスバーナー開発と実施例〜


 バイオマスの燃焼熱利用では、これまで木質ペレットや木質チップといった木質を中心に展開されてきた。それに対し、当社の小型バイオマスバーナーは、小麦クズ、もみ殻など農業残渣を燃料の対象として開発されたものであり、農業残渣特有の課題(灰分が多い、発熱量が低い、クリンカが発生しやすい)を独自の回転炉燃焼技術で解決し、安定持続燃焼を可能とした。現在は特に小麦クズの循環型熱利用を北海道十勝で展開しており、5年間の運転実績を築いてきた。また、燃料の小麦クズは燃焼後小麦クズ炭として排出され、この炭の有効利用を試験中である。ここでは、主に小麦クズ熱利用の実例と共に、小麦クズ炭の有効利用の可能性を紹介し、さらに、今後の展開として産総研、北海道大学、室蘭工業大学、自治体、JA、農業法人との協働の事例を紹介する。

 1.農業残渣熱利用システム
 2.農業残渣バイオマス
 3.小型バイオマスバーナー開発
 4.小麦クズ熱利用と小麦クズ炭の有効利用
 5.今後の展開
 6.質疑応答・名刺交換
(佐藤 氏)
11:15
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12:15
U.バイオマス燃料を用いた蓄熱技術と実証試験
 〜バイオマス熱による蓄熱、乾燥〜


 施設園芸栽培の暖房に伴う二酸化炭素排出量は、国内の全排出量の1.3%程度を占めていることから、化石燃料を使用しない新たなシステムの開発が求められており、農林水産省が策定した、みどりの食糧システム戦略では、「2050年までに化石燃料を使用しない施設への完全移行を目指す」と示されている。このような背景の中、農業残渣を燃料の対象としたバイオマスバーナーの排熱を用いることで、さらなる熱利用を進めるとともに、施設園芸栽培において必要とされる除湿も同時に行うシステムについて紹介する。またバイオマスバーナーの排熱を用いた穀物乾燥システムの概要についても紹介する。

 1.蓄熱システムの概要
 2.デシカント蓄熱材「ハスクレイ®
 3.施設園芸栽培における熱利用と除湿
 4.バイオマス排熱を利用した乾燥システム
 5.質疑応答・名刺交換
(鈴木 氏)
13:20
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14:20
V.バイオマス熱を用いた熱電変換コジェネレーション技術と実証試験
 〜バイオマス熱の電気変換〜


 ゼーベック効果を利用した熱電発電は、利用する熱量の規模に対してフレキシブルに構造を設計できる。そのため小規模熱からの発電も可能である。高温耐久性の高い酸化物などの熱電材料を用いた発電ユニットは冷却水を沸騰温度まで加熱できるため、コジェネレーションシステムとして機能する。また、温度差がつけば自然に発電するため、発電開始、停止に必要な操作は不要であり、可動部もないため安全で低コストな発電方法と言える。ここでは、小麦くず、もみ殻など未利用バイオマスを燃焼させ、熱水と電力を同時に得ることができる熱電変換コジェネレーションシステムの実証試験について紹介する。

 1.熱電発電のメカニズム説明
 2.熱電モジュールの耐久性試験
 3.熱電発電ユニットの開発
 4.熱電変換コジェネレーションシステムの製造と実証試験
 5.熱電発電のその他の実証試験例
 6.質疑応答・名刺交換
(舟橋 氏)
14:35
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15:35
W.地域バイオマス燃料を活用した農業の実践と課題

 北海道十勝地域は、大規模な畑作・酪農地帯であり、食料自給率はカロリーベースで約1,200%と言われている。このように莫大な食料生産では、大量に発生する農業残さの処理も課題である。十勝管内のバイオマス系廃棄物量は、年間7,621ktと試算されている。そのうち10%の722ktが農業残さで未利用分は43%の309ktと試算されている。農業生産法人・北王農林の農場では、「みどりの食料システム戦略」に示されているカーボンニュートラル・化学肥料削減に関する社会実装につなげる取組みとして、農業残さ燃焼用バーナーの利用と下水道由来肥料の活用等を行っている。実際の営農活動を通じて、地域バイオマス燃料・原料を活用した農業の実践に対するサプライチェーンの各段階における課題を紹介する。

 1.農業残さの現状
 2.下水汚泥の現状
 3.農業残さ燃焼用バーナーの利用
 4.下水汚泥肥料の利用
 5.地域バイオマス燃料の活用の課題
 6.今後の活動予定
 7.質疑応答・名刺交換
(石川 氏)
15:50
|
16:50
X.バイオマス燃料利用の地域貢献・資源循環
 〜地域と環境への効果〜


 バイオマスはそのまま価値のあるものとして使えるのであれば問題はなく、そしてすでに使われている。使われていないバイオマス素材は「扱いにくい」または「価値がない」という、いわば厄介者とされているものである。本講演では、扱いにくいバイオマスを使えるバイオマス燃料に変える技術、価値の低いバイオマスを、より高い価値に変える技術、という視点で、半炭化技術とメタン発酵技術に注目して、研究事例を紹介する。加えて、バイオマス活用施設が地域にとってどのような意味があるのか、についての研究事例を紹介し、バイオマス燃料そのものの価値に加え、バイオマス燃料を製造するそして使うことの意義に気づく契機としたい。

 1.バイオマスからバイオマス燃料への変換
 2.農業残渣の半炭化技術
 3.資源作物ジャイアントミスカンサスの利用
 4.バイオマス利活用施設の地域内での価値
 5.バイオマス活用事業のために考えるべき要素とは
 6.質疑応答・名刺交換
(落合 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

 ※FAXでもお申し込みいただけます。FAXお申し込み用紙(PDF)を印刷いただき、必要事項をご記入のうえ弊社まで
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