<セミナー詳細>

セミナーコード:20241217   受講お申し込みは、画面下の「受講申込」ボタンから

★本セミナーでは、世界の水環境及び海水淡水化の国内外動向から、各種膜を用いた海水淡水化に関連する技術開発
 概要と展望、逆浸透(RO)法海水淡水化プラントの国内外実例、設計概要と価格動向、RO法海水淡水化設備の造水
 コスト低減のためのエネルギー回収装置の特徴と適用、炭化膜を用いた膜蒸留プロセスを中心に膜蒸留の研究動向や
 海水淡水化と濃縮への応用、また、太陽光発電とNAS蓄電池を用いた「脱炭素型海水淡水化システム」に至るまで、
 斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

海水淡水化と要素技術動向
〜講師5名【造水促進センター、JDA協会、
電業社機械製作所、信州大学、カナデビア】ご登壇〜
●講 師 一般財団法人造水促進センター 専務理事 大熊那夫紀 氏
 会 場 
  <経歴>
1977年日立プラント建設梶i現、鞄立製作所)入社後、
膜を利用した水処理システムの研究開発に従事。
2007年から環境システム事業本部で海外水処理事業(中東、中国等)を担当。
2015年日立製作所退職後、一般財団法人造水促進センターに転籍。
2017年から専務理事。

<資格>
1999年北海道大学で博士号(工学)取得。
●講 師 NPO法人JDA協会 理事長 岩橋英夫 氏
 会 場 
  <経歴>
1954年(昭和29年) 大阪府吹田市にて出生
1980年(昭和55年) 三菱重工入社:化学プラントエンジニアリングセンター配属
1987年(昭和62年) 同上長崎造船所(長船)火力プラント設計部転勤
2011年(平成23年) 同上エンジニアリング本部(横浜)転勤
2018年(平成30年) 三菱重工(株)技監(海水淡水化技術)にて退職。
            一貫して海水淡水化プラントに従事
同年         三菱商事(MC)へ水処理技術の目利き(Advisor)として嘱託入社
2022年(令和 4年) 東洋紡アクア膜事業部へ水処理技術の嘱託入社
2024年(令和 6年) 現在 岩橋技術士事務所

《NPO法人》JDA協会理事長、《一財》造水促進センター理事

<資格>
1996年(平成 8年)  技術士(上下水道部門)
2001年(平成13年) 博士(工学) 
             中空糸型逆浸透モジュールの物質移動および膜劣化対策に関する研究
2003年(平成15年) 技術士(総合技術監理部門)
●講 師 株式会社電業社機械製作所
グローバル機器技術室 ERD技術課 課長代理
工藤昇太 氏
 会 場 
●講 師 信州大学 工学部 水環境・土木工学科 准教授 清野竜太郎 氏
 会 場 
●講 師 カナデビア株式会社(旧 日立造船株式会社)
環境事業本部 環境海外営業部 担当部長
宮城大洋 氏
 会 場 
●日 時 2024年 12月 25日(水) 9:45〜16:50
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
9:45
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11:00
T.膜による海水淡水化技術の動向と展望

 世界の水不足対策の一つとして、水資源賦存量の少ない国や地域では、海水淡水化が課題解決につながると期待されている。日本国内では海水淡水化のマーケットは限られるが、海外では、中東地域やアフリカ地域をはじめ島嶼国に大きなマーケットがある。膜を用いた海水淡水化の技術開発は持続可能性社会に適合すべく各所で進められている。 ここでは、各種膜を用いた海水淡水化に関連する技術の開発概要をまとめ、今後を展望する。

 1.世界の水環境と海水淡水化技術について
 2.世界の海水淡水化の動向と日本の状況
 3.RO膜の開発状況と海水淡水化
 4.FO膜を用いた海水淡水化
 5.膜による海水淡水化技術の課題と展望
 6.質疑応答・名刺交換
(大熊那夫紀 氏)
11:15
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12:30
U.逆浸透(RO)法海水淡水化プラントの実例と設計概要

 21世紀に入り、中東を中心として容量とプラント数が爆発的に増加したRO法海水淡水化プラントに関し、まず国内外におけるプラント実例を紹介する。続いてプラント設計に関し、設計因子に分け、考え方の概要を説明するとともに、海水淡水化プラントに従事しているプレイヤーやその価格動向を紹介する。

 1.はじめに
 2.逆浸透(RO)法海水淡水化プラントの実例
  (1)海外プラント
  (2)国内プラント
 3.RO法海水淡水化プラントの設計概要
 4.RO法海水淡水化プラントのプレイヤーと価格動向
 5.新技術の動向
 6.質疑応答・名刺交換
(岩橋英夫 氏)
13:30
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14:30
V.海水淡水化設備におけるエネルギー回収技術
   〜造水コストを低減する装置の仕組みと適用〜


 逆浸透(RO)膜方式の海水淡水化は、高圧ポンプで圧力をかけた海水をRO膜に供給することで淡水と濃縮海水に分離する方式である。RO膜から排出される濃縮海水は、RO膜入口の高圧海水とほぼ同等の圧力を有しているため、高圧濃縮海水の圧力エネルギーを回収・再利用することにより、高圧ポンプの容量が小さくできる。このため、エネルギー回収装置は海水淡水化設備の消費エネルギー低減を図るために必要不可欠な機器である。 本講演では、往復動式エネルギー回収装置の動作原理とその特徴(高効率、低ミキシング)について紹介する。

 1.エネルギー回収装置の方式
 2.往復動式エネルギー回収装置の動作原理
 3.往復動式エネルギー回収装置の特徴
  (1)エネルギー回収効率
  (2)ミキシング
 4.現地運用実績
 5.保守、メンテナンス
 6.質疑応答・名刺交換
(工藤昇太 氏)
14:45
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15:35
W.炭化膜を用いた膜蒸留による海水の淡水化と濃縮および膜蒸留の応用

 膜蒸留は膜を介した両側の温度差により生じる透過物質の蒸気圧差を駆動力に、高温側の低沸点の成分が気体となって膜内部を拡散し、低温側で凝縮され回収される膜分離プロセスである。古くから知られているプロセスではあるが、廃熱を利用すれば非常に低エネルギーで淡水を回収できるなどにより、ここ十年ほどで研究報告例が増加している。 本講演では、膜蒸留の原理や一般的な蒸留との違い、プロセスの分類等について解説する。炭化膜を用いた膜蒸留プロセスを中心に、膜蒸留の研究動向についても説明する。

 1.膜蒸留の概要
  ・原理、プロセスの分類
 2.膜蒸留研究の動向
  ・フッ素系、炭化多孔膜を利用した膜蒸留
 3.膜蒸留の応用
  ・物質の濃縮、脱水精製
 4.まとめと今後の展開
 5.質疑応答・名刺交換
(清野竜太郎 氏)
15:50
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16:50
X.太陽光発電とNAS蓄電池を用いた「脱炭素型海水淡水化システム」

 島嶼国であるモルディブ国は、河川がなく上水は雨水やわずかな地下水以外は、海水淡水化装置(RO:逆浸透膜法海水淡水化装置)が使われている。1,190の島から成り立っているが、首都圏や都市部以外の多くの島では電源環境も貧弱で、ディーゼル燃料の高騰や輸送費の負担も過大となっている。また災害時には電力の供給自体もたたれてしまう危険性も含んでいる。 このような社会課題解決に向けて、どの島でも得られる資源である太陽光を利用して、外部電源を一切必要とせず単独運転可能で効率的に淡水化できる脱炭素型淡水海水化システムの実証試験の計画内容と実施状況について説明する。

 1.モルディブにおける海水淡水化システム計画概要
 2.脱炭素型淡水海水化システムによる地球温暖化ガス(GHG)削減効果の算定
 3.太陽光を用いた海水淡水化施設の市場動向
 4.質疑応答・名刺交換
(宮城大洋 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

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