●講 師 |
国立大学法人 東京海洋大学 学術研究院 海洋生物資源学部門 准教授 |
遠藤雅人 氏 会 場 |
●講 師 |
IMTエンジニアリング株式会社 技術研究所 所長 |
野原節雄 氏 会 場 |
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<経歴> 大手建設会社設計部を経て、長年バナメイの陸上養殖システム開発に従事し、
現在は農林省委託研究にて、バナメイエビの国産種苗生産システム開発中。
同社の技術研究所所長を務める。2009年産学官連携推進功労者として、
農林水産大臣賞を受ける。
2012年復興技術イノベーション創出実証研究事業でサーモン研究
2013年より東京海洋大学と陸上養殖勉強会を主催し、幹事
2014年水産庁「次世代陸上養殖システム開発」でクエの陸上養殖
2020年水産学会論文賞を受賞
海外はモンゴル、ボリビア、ラオス、中国、ベトナム、インド、インドネシアにて陸上養殖をコンサル
その他、陸上養殖全般に関するアドバイザー受託
<主な著著> 応用微細藻類学‐食料からエネルギーまで(共著)
陸上養殖・事業化・流通に向けた販売戦略・管理技術、飼育実例(共著)、
陸上養殖の最新動向、循環式陸上養殖1、2、Fisheries Sceience2022誌に掲載。
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●講 師 |
エスペックミック株式会社 フードテック事業部 本部長 |
中村謙治 氏 オンライン |
●講 師 |
株式会社ベルデアクア 代表取締役 |
竹廣洋児 氏 オンライン |
●講 師 |
公立大学法人 宮城大学 食産業学群 准教授 |
片山亜優 氏 会 場 |
●日 時 |
2025年 6月 27日(金) 9:45〜17:00 |
●会 場 |
東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室 》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。
※アーカイブ受講可能 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
1.受講料は同額となります。
2.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。
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●受講料 |
◆1日受講 49,940円【1名につき】 (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円) (午前と午後で受講者が異なる場合でも可) ◆午前のみ(プログラムT)受講 27,500円【1名につき】 ◆午後のみ(プログラムU・V・W・X)受講 39,600円【1名につき】 ※上記全て、テキスト代、消費税を含む |
●主 催 |
(株)技術情報センター |
9:45 | 11:45
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T.陸上養殖・アクアポニックスの原理とメリット、最新動向
陸上養殖は近年安定した食料生産の形態として注目を浴びており、鮭鱒類の生産を中心に生産量や事業体数が増加している。このような背景から産業の実態を把握するため、2023年4月1日に陸上養殖業の届出制が開始された。用水の利用方式が幾つかあり、養殖現場の条件や目的に応じて最適なものが選択される。人間の生活環境に最も近接した養殖形態であり、出荷管理がしやすいという特徴や、流通経路・距離を短縮できるため、最適な鮮度とタイミングで水産食品を食卓に提供することができる。また、他の産業施設と様々な連携を行うことも可能である。
その一つとして閉鎖循環式の養殖施設と水耕栽培施設を融合させた食料生産システムがアクアポニックスである。アクアポニックスでは、魚介類の排泄した物質を植物の肥料として用いることで環境への汚濁物質の排出を抑制するとともに有機の水耕野菜を栽培することができる。近年、SDGsの推進・普及を足掛かりに、環境にやさしい食料生産システムとして日本でも様々な場所で事業が展開されつつある。このような状況の中、2025年4月1日に一般社団法人アクアポニックス推進協会が発足し、アクアポニックスの産業発展を目指した活動を開始している。
今回は本セミナーの導入として陸上養殖・アクアポニックスの原理とメリット、最新動向について解説する。
1.陸上養殖とは?
2.陸上養殖のメリット
3.陸上養殖の発展性
4.陸上養殖の最新動向
5.アクアポニックスとは?
6.アクアポニックスのメリット
7.アクアポニックスの最新動向
8.質疑応答・名刺交換
(遠藤 氏)
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12:45 | 13:45
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U.世界と日本の陸上養殖の現状と展望(サーモンを例に)
陸上養殖業界のマーケットは拡大を続けており、2020年における養殖生産量は約8,750万トンと、成長率は30年前に比べると、実に約570%にまで及んでいます。
その背景には昨今、取りざたされている気候変動に伴う海水温の上昇や海上を浮遊するマイクロプラスチックの増加などにより、魚介類の健全な成長が難しい環境になってきたことがあります。すなわち、今まで行われてきた海面や内水面を利用した養殖は、生産が不安定になるとの見方から、人為的に環境をコントロールすることができて、安定的な生産を確保できる陸上養殖が増えているということです。
陸上養殖は優れていますが、課題もあります。それは設備の導入・維持にあたって、大きなコストがかかってしまうということです。その為、採算の観点から限られたスペースに、目一杯たくさんの魚介類を育てる高密度養殖を行う必要があります。現在高密度養殖環境下でも、魚介類をストレスなく育てる各種新技術が提案されてきています。
1.水産業の拡大
2.養殖魚生産量は肉に並んだ!
3.世界の水産資源の状況
4.日本の食糧消費構造と自給率
5.一般的なRASシステム
6.世界の電気料金の推移
7.陸上養殖種の現状
8.アトランテックサーモン
9.日本の現状
10.日本の大規模陸上養殖事業者
11.アグリ・フィッシュパーク構想
12.今後の取り組み・課題
13.質疑応答・名刺交換
(野原 氏)
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14:00 | 15:00
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V.植物工場・陸上養殖からアクアポニックスへの展開(オンライン)
陸上養殖およびアクアポニックスが注目されている昨今、植物工場に長年取組んできた視点から陸上養殖と植物工場の共通の課題から、アクアポニックスの今後の展開について、フードテック産業の一角をになう分野としての将来像について考察を行いたい。
1.植物工場の現状
2.陸上養殖と植物工場の共通の課題
3.アクアポニックスの取組事例紹介
4.大阪関西万博でのアクアポニックス展示紹介
5.今後の展望
6.質疑応答・名刺交換(講師からお預かりした名刺と交換させて頂きます。)
(中村 氏)
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15:15 | 16:00
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W.電気分解式ろ過技術によるバクテリアに頼らない陸上養殖水処理(オンライン)
(★都合がつきましたら、会場で講演頂きます。)
陸上養殖における水処理では生物ろ過が一般的だが、水温への依存や立ち上げに時間を要するなど、運用上の課題も指摘されている。本講演では、こうした制約に左右されにくい当社の「VA式電解アンモニアろ過技術」を紹介する。水作り期間が不要で、水温に依存せず安定したろ過性能を発揮し、給餌量や飼育密度に応じて処理レベルを制御できる点が主な特長である。
自社ラボでの飼育実証結果をもとに、陸上養殖への適用可能性を解説するとともに今後の展開についても考察する。
1.陸上養殖におけるろ過方式と課題
2.VA式電解アンモニアろ過技術の概要
〜構造・仕組み
3.運用上のメリット
〜水温依存なし・水作り不要・オフフレーバー抑制・調整可能な処理レベル
4.実証試験の結果と評価
〜クエタマでの飼育実績紹介
5.活用事例
〜PoCモデル、かけ流しからの切り替え、多段式モデル、オフフレーバー専用用途等
6.今後の展望と技術開発の方向性
7.質疑応答・名刺交換(講師からお預かりした名刺と交換させて頂きます。)
(竹廣 氏)
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16:15 | 17:00
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X.陸上植物飼料による水産物の養殖の取り組み 〜再生可能エネルギーを用いた陸上養殖の試み〜
(★会場での講演を予定しておりますが、都合次第でオンラインでの講演となる場合が ございます。)
養殖においては、餌料の安定確保、コスト削減が求められる。ウニ類の養殖飼料は多数開発されているが、その多くは海藻を主な原料とするものである。海洋環境が大きく変化する中で海藻の安定確保は困難になりつつあり、
代替飼料を検討する必要があった。本学ではウニ類を対象に陸上植物飼料の開発に取り組んできた。養殖することでのメリットを見出し、機能性成分に着目した。ウニの可食部(生殖巣)へ陸上植物がもつ機能性成分を付与させることで付加価値の高いウニの生産を目指した。マメ科陸上植物によるウニ類の飼料開発に成功し、特許を取得している。これらの取組みについて本講演では紹介する。
1.ウニ養殖が求められる理由
2.マメ科陸上植物を利用した飼育試験
3.パプリカ廃棄葉を利用した飼育試験
4.今後の展望と技術開発の方向性
5.我々の取り組み
6.質疑応答・名刺交換
(片山 氏)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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