<セミナー詳細>

セミナーコード:20250806   受講お申し込みは、画面下の「受講申込」ボタンから

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★本セミナーでは、濾過技術を初めて学ぶ方、濾過技術に現在従事している方、ともに実用面でも役立つ内容になるよう、
 入谷博士から長年の経験に基づき、わかりやすく解説頂きます。

濾過技術の基礎と実装置への応用
〜濾過試験の評価法、濾過助剤・濾材・装置選定ならびに
操作・設計・スケールアップのポイント、トラブルシューティングなどについて、
長年の経験に基づき実際の装置や操作に役立つノウハウを丁寧に解説〜
●講 師 名古屋大学 名誉教授
化学工学会 名誉会員
世界濾過工学会日本(FSJA) 会長
化学工学会 固液分離分科会 元代表
化学工学会 分離プロセス部会 元部会長
入谷英司 氏
 会 場 
  <著書>
『粉体工学ハンドブック』(朝倉書店、2014年)、
『絵とき 濾過技術 基礎のきそ』(日刊工業新聞社、2011年)、
『分離技術ハンドブック』(共著、分離技術会、2010年)、
『液相中の粒子分散・凝集と分離操作』(日刊工業新聞社、2010年)、
『濾過工学ハンドブック』(共著、丸善、2009年)、
『分離プロセス工学の基礎』(朝倉書店、2009年)、
『水環境ハンドブック』(共著、朝倉書店、2006年)、
『食品工学ハンドブック』(共著、朝倉書店、2006年)、
『化学工学ハンドブック』(共著、朝倉書店、2004年)など、多数

<受賞>
化学工学会 学術賞(2017年度)、化学工学会 研究賞(2011年度)、
化学工学会 論文賞(1989年度)愛・地球賞(2005年度)など、多数
●日 時 2025年 8月 21日(木) 9:45〜16:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
【受講対象】

化学工業、環境関連(上・下水処理、排水・汚泥処理など)、食品、医薬、バイオ分野などにおいて、濾過に携わっておられる、エンジニア・技術・研究・設計・施設・工務のご担当者の方。
濾過にご興味がお有りの方々。

【予備知識】

上記対象者であれば専門知識は特に必要ございません。
【習得知識】

濾過技術の基礎知識を習得する。
濾過の基礎知識を濾過試験法、濾過装置選定、濾過装置設計・操作法の理解に役立てる実践力を養う。
濾過性能を飛躍的に向上させるためのノウハウを学ぶ。
濾過装置の簡便なスケールアップ法を理解し、それに関連したトラブルシューティングの実際を知る。
濾過技術の最先端を知り、将来の動向を予測する。

【講師の言葉】

 濾過技術は、長い歴史をもつ化学工学の単位操作の一つであり、現在もその重要性はますます高まっています。
 本セミナーでは、濾過技術の基礎からひもといて、やさしく説明します。
 また、長年の研究経験に基づき、実際の装置や操作に役立つノウハウを、濾過技術の基礎と関連付けながら丁寧に解説します。是非、皆様の業務に役立てて下さい。

【プログラム】

1.各種濾過技術の基礎理論

 (1)ケーク濾過と清澄濾過
  〜ケーク濾過におけるルースの基礎濾過速度式、緩速濾過と急速濾過
 (2)ケークレス濾過
  〜クロスフロー濾過と円板型、回転円筒型、振動型などのダイナミック濾過
 (3)膜濾過
  〜サブミクロン粒子の精密濾過とナノ粒子やタンパク質などの限外濾過
 (4)電場、超音波、磁場を利用したケークレス濾過
 (5)遠心沈降と遠心濾過
 (6)助剤濾過と凝集濾過


2.濾過試験と評価のポイント
 〜どのようなデータを取って、どのように整理・解釈すれば良いか〜


 (1)ケーク濾過の実験データの評価法
  〜定圧濾過データの評価法、定速濾過データの評価法、ある任意の時刻以降に定圧濾過を行った
   場合の濾過データの評価法、変圧変速濾過データの評価法

 (2)ケークの構造と圧縮性の評価法
  〜ケーク内の液圧と圧縮圧力の分布、平均濾過比抵抗と部分濾過比抵抗
 (3)ケーク濾過の各種試験法
  〜真空および加圧濾過試験法、CST(毛管吸引時間)測定法、濾過面積急縮小型濾過試験法
 (4)ケークの内部状態の評価法
  〜圧縮透過試験法、ケーク内部の局所的特性値とケーク全体の特性値との関係、
   沈降(重力沈降、遠心沈降、超遠心沈降)データから求まる濾過ケークの内部状態

 (5)精密濾過における膜閉塞抵抗の評価法
  〜直列濾過抵抗モデル、膜・膜閉塞・ケークの各抵抗の中で律速となる抵抗の評価法
 (6)閉塞濾過の評価法
  〜閉塞濾過モデル、完全閉塞法則、中間閉塞法則、標準閉塞法則、閉塞濾過のプロット法
 (7)清澄濾過の評価法
  〜粒子の捕捉分離機構、粒子捕捉のモデル化、差圧上昇のモデル化
 (8)溶液環境依存性の評価法
  〜微粒子懸濁液の精密濾過とタンパク質溶液の限外濾過の比較、
   粒子の電荷と親疎水性バランスの役割、可逆凝集を利用した濾過ケークの脱水、
   2成分系試料の濾過における溶液環境の役割

 (9)濾過ケークの洗浄
  〜置換洗浄、スラリー化洗浄


3.濾過助剤・凝集剤・濾材の選定と効果的活用法

 (1)濾過助剤の種類・特徴と効果的な活用のポイント
 (2)濾過助剤の最適添加量の決め方
 (3)凝集剤の種類・特徴と効果的な活用のポイント
 (4)凝集剤の最適添加量の決め方
 (5)濾材選定のポイント


4.濾過装置の選定とその留意点

 (1)原液性状の評価法
  〜懸濁粒子性状(粒径、空隙率、微細粒子の含有率、粒子の表面電荷)の評価法、
   懸濁液性状の評価法(固形分濃度、溶媒の粘土特性、有機物濃度)

 (2)実験法
  〜真空濾過試験、加圧濾過試験、階段状圧力増加濾過試験、濾過実験法のノウハウ
 (3)濾過装置選定の手順と脱水装置選定の手順
  〜濾過器の種類と特徴、濾過装置選定のための要点、懸濁液性状に基づく濾過器選定基準、
   脱水器の種類と特徴、脱水器選定のための要点と選定基準



5.濾過操作・設計のポイント

 (1)バッチ式濾過操作の最適設計
 (2)連続式濾過操作の最適設計
 (3)逆洗濾過操作の最適設計
 (4)周期掃流濾過操作の最適設計
 (5)濾過性能に影響する沈降の評価法
 (6)円筒濾材による濾過評価法
 (7)非ニュートン流体が濾液となる濾過の評価法
 (8)膜処理システムと運転


6.濾過装置のスケールアップとトラブルシューティング

 (1)スケールアップ時の問題点
 (2)標準ケーク形成時間を導入したスケールアップ法
  〜SCFT値から回分式または連続式フィルタの面積を計算する簡単な式、
   SCFT値の簡単な測定法、ケーク圧縮性指数nの簡単な測定法、スケールアップ係数

 (3)スケールアップ時に発生しやすいトラブル例とその解決法
  〜メッキ液濾過における差圧上昇の問題とその対策、
   スクリュープレスによる汚泥脱水における諸問題とその対策、
   ビール濾過における助剤の種類と量の選定、広い粒度分布をもつスラリーの遠心分離、
   遠心分離におけるケークの目詰まり、サブミクロン水酸化物スラリーの清澄濾過の留意点、
   廃棄物同然の複合的物性を示す排水処理スラッジの留意点、ケーククラック発生によるトラブル、
   濾布の目詰まり、高粘度の油の濾過性改善、ケーク洗浄・乾燥・排出の問題点、
   長時間試験による沈殿効果の影響、小型濾過器で得た濾過データの問題点など、多数の事例



7.濾過・圧搾の最近の動向と今後の展開

 (1)高圧縮性難濾過性スラリーへの適用
  〜タンパク質などの生体高分子、微生物、ゲル粒子、エマルション粒子、
   凝集フロックなどが対象、粒子の大きな変形能による高圧縮性の発現

 (2)極微細難濾過性スラリーへの適用
  〜ナノ粒子、シングルナノ粒子やタンパク質などの高分子が対象、上向流濾過の有用性
 (3)高効率複合操作への展開
  〜濾過に凝集・吸着を複合化させたハイブリッド操作、
   アフィニティー濾過による光学異性体の分離、精密濾過膜と吸着膜を重ねた複層膜の有用性、
   晶析との複合化、生物処理との複合化

 (4)最近の濾過・脱水装置
  〜ロータリープレスフィルター、差動回転式スクリュープレス、加温乾燥式フィルタープレスなど
 (5)可逆凝集と超高圧を複合化させた高度脱水法の開発
  〜下水汚泥の脱水で30wt%の含水率を実現(従来技術では60〜80wt%)
 (6)新規定圧濾過試験法の開発
  〜1回の定圧濾過試験で、種々の圧力での平均濾過比抵抗や平均空隙率を一挙に得られる
   シングル定圧濾過試験法の提案と実用化



8.質疑応答
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

関連セミナー実績

2022. 9.6-7  濾過技術の基礎と実装置への応用
2021. 8.30-31  濾過技術の基礎と実装置への応用
2019. 6.27-28  濾過技術の基礎と実装置への応用
2018. 4.20  濾過技術の基礎と実装置への応用
2017. 4.14  濾過技術の基礎と実装置への応用
2016. 4.22  濾過技術の基礎と実装置への応用
2015. 8.21  濾過技術の基礎と実装置への応用


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