<セミナー詳細>

セミナーコード:20250814   受講お申し込みは、画面下の「受講申込」ボタンから

★本セミナーでは、DAC(Direct Air Capture)を含めた各種CO2分離回収と要素技術/研究開発動向を中心に
 斯界の最前線でご活躍中の講師陣に詳説頂きます。
★午前(プログラムT・U)のみ、午後(プログラムV・W・X)のみのご受講も受け付けております。
★講師との名刺交換の希望などがございましたら、その旨ご連絡下さいませ。

【オンラインセミナー】
DAC/CO2分離回収に関する要素技術/研究開発動向
〜講師5名【名古屋大学、神戸学院大学、千葉大学、中央大学、日本製鉄】〜
●講 師 国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学
未来社会創造機構 脱炭素社会創造センター長 
則永行庸 氏
  <講師紹介>
■ご略歴:
名古屋大学 未来社会創造機構 マテリアルイノベーション研究所 所長
NEDO ムーンショットプロジェクト プロジェクトマネージャー
1994年 北海道大学 工学部 応用化学科を卒業
1999年 北海道大学 大学院 工学研究科 博士後期課程を修了、博士 (工学) を取得。
その後、東北大学 反応化学研究所、ドイツ・カールスルーエ大学 フンボルトフェロー、
北海道大学、九州大学 先導物質化学研究所を歴任
2017年 名古屋大学 大学院 工学研究科 化学システム工学専攻 教授
2018年 名古屋大学 未来社会創造機構 マテリアルイノベーション研究所 所長 (兼務)

●講 師 神戸学院大学 薬学部 教授 稲垣冬彦 氏
  <講師紹介>
■ご略歴:
2002年3月 金沢大学 薬学部 製薬化学科 卒業
2004年3月 金沢大学大学院 自然科学研究科 博士前期課程修了
2007年3月 金沢大学大学院 自然科学研究科 博士後期課程修了
2007年4月 武田薬品工業(株) 化学研究所 研究所員
2008年3月 金沢大学 医薬保健研究域 薬学系 助教
2011年6月 米国スタンフォード大学 ビジティングスカラー
2012年5月 金沢大学 医薬保健研究域 薬学系 准教授
2019年4月 神戸学院大学 薬学部 教授

●講 師 国立大学法人千葉大学 大学院理学研究院 化学研究部門 教授 加納博文 氏
  <講師紹介>
■ご略歴:
1986年 名古屋大学大学院理学研究科化学専攻修士課程修了
1986年 通産省工業技術院四国工業技術試験所入所
2001年 千葉大学理学部化学科助教授
2007年 千葉大学大学院理学研究科化学コース准教授
2008年 同教授、現在に至る。
2014年度〜2016年度 千葉大学先進科学センター長 兼務
2017年 千葉大学大学院理学研究院 教授
2024年 千葉大学先進科学センター長 兼務
■本テーマ関連学協会でのご活動:
日本化学会コロイドおよび界面化学部会元部会長、日本吸着学会元会長、
炭素材料学会評議員、ヨウ素学会元会長
2001年 日本吸着学会奨励賞(東洋カルゴン賞)受賞
2022年 日本吸着学会学術賞受賞

●講 師 中央大学 理工学部応用化学科 教授 大石克嘉 氏
  <講師紹介>
■簡単な略歴:
1991/3 東北大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了(理学博士)
1991/4 株式会社東芝 入社(総合研究所(現 研究開発センター)配属)
1995/3 株式会社東芝 退職
1995/4 中央大学理工学部 助教授
2007/4 中央大学理工学部 准教授
2008/4 中央大学理工学部 教授(現在に至る)
■専門および得意な分野・研究:
固体化学/無機材料科学
■本テーマ関連の活動:
Li(リチウム)複合酸化物の合成,構造解析とそのCO2吸収特性に関する研究

●講 師 日本製鉄株式会社
技術開発本部 先端技術研究所
環境基盤研究部 CCUS技術研究室 上席主幹研究員
上代 洋 氏
●日 時 2025年 8月 25日(月) 10:00〜16:50

※本セミナーは、ライブ配信(Zoom)での開催です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。

●受講料 ◆1日受講                 49,940円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
 (午前と午後で受講者が異なる場合でも可)
◆午前(プログラムT・U)受講     33,000円【1名につき】
◆午後(プログラムV・W・X)受講   39,600円【1名につき】
※上記全て、テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
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11:00
T.吸収液を用いた大気中二酸化炭素直接回収

 大気中400ppmの二酸化炭素を分離回収することは難しい。化学・物理吸収、物理吸着、膜分離など、いくつかのガス分離技術があるが、そのうち化学吸収法は、二酸化炭素分離回収技術として古くから利用されている。化学吸収法は、二酸化炭素を取り出す際に、多くのエネルギーを要するが、大気中の超低濃度の二酸化炭素をより確実に捕捉するという観点からは、化学反応を利用する本手法が優位と考えている。本講演では、各地で進む大気中二酸化炭素回収の技術開発の動向、演者が開発を進めている冷熱を利用した化学吸収法による大気中二酸化炭素直接回収技術の開発状況について述べる。

 1.大気中二酸化炭素直接回収の技術開発の動向
 2.低濃度二酸化炭素回収に適した分離技術とは何か
 3.冷熱を利用した大気中二酸化炭素直接回収
 4.質疑応答
(則永 氏)
11:15
|
12:15
U.溶媒スイング法による低温条件での大気中CO2選択的回収

 化学吸収法によるCO2回収には一般にアミンが用いられる。アミン塩基性で酸性CO2を回収後、加熱によりCO2は放出/濃縮される。従来法ではCO2回収時に大気中水分も含んでしまい、加熱時に余分なエネルギーを必要としていたが、我々は疎水性官能基を含むアラルキルアミンを用いることでCO2選択性を発現するに至った。一方で、CO2回収後のアミンからのCO2脱離には100-150度の高温条件を必要としており、その低温化が次なる課題と考えた。検討の結果、CO2含有アミンに溶媒を添加することで室温下でもCO2を放出することを見出した。またCO2放出後のアミン溶媒の分離は、室温低圧下条件及び最低35度程度の加熱で充分であり、新たな溶媒スイング法を見出すに至った。

 1.Negative Emission技術
 2.DACの特徴/CCSとの関連性
 3.DAC原理と世界の動向
 4.我々の大気中CO2選択的回収について
 5.新たな溶媒スイングによる大気中CO2選択的回収について
 6.質疑応答
(稲垣 氏)
13:20
|
14:20
V.省エネルギー化を目指したアルカリ金属炭酸塩系CO2分離回収材料の開発

 炭酸アルカリ塩系でCO2回収を行うには水蒸気の共存が必要であり、物理吸着法で欠点となる水蒸気の除去処理を必要としないので、省エネルギー化を目指せる。ただし、分解再生温度が比較的高いので、そのエネルギーを低減する必要がある。これらの課題に対する取り組みを述べる。さらに最近得られてきた大気からの直接CO2回収(DAC)の可能性についても紹介する。比較的濃度の高いCO2の回収には炭酸ナトリウム系回収材が有効であり、DACには炭酸カリウム系が有効であることがわかってきたのでまとめて報告する。

 1.CCS材料の現状と課題
 2.湿潤下における炭酸カリウム(K2CO3)による二酸化炭素回収
 3.湿潤下における炭酸ナトリウム(Na2CO3)による二酸化炭素回収
 4.湿潤下におけるK2CO3およびNa2CO3による二酸化炭素回収における問題点と改良法
 5.DAC材料としての性能
 6.質疑応答
(加納 氏)
14:35
|
15:35
W.Si板上にLi4SiO4層を形成させた温度変化が可能なCO2吸収コンポジットの構造、
  作製方法とその応用分野


■セミナーポイント:
 本セミナーでは、Li複合酸化物をCO2吸収物質に用いた新規CO2吸収コンポジットの構造がどのように提案されたのか、またその製造方法はかなり容易である点について説明する。その後、そのCO2吸収特性についても説明した後、問題点とその改善策について述べる。最後に、その応用分野について言及する。

■受講対象:
 CO2吸収剤については、膜分離型・固体吸着型・液体吸収型・固体吸収型など、いくつかの種類があるが、本講は固体型CO2吸収物質の中のLi複合酸化物をCO2吸収物質に選んだ温度変化が可能なCO2吸収コンポジットについて、より基礎的な観点から学びたい方々が対象となると考える。

■受講後、習得できること:
 本講を受講する事により、Li複合酸化物をCO2吸収物質に用いた新規CO2吸収コンポジットについて基礎的な知識と理解を得る事が出来る。しかしながら、このCO2吸収コンポジットの応用分野はかなり限られた領域にあるという問題点についても知る事が出来る。

■講演中のキーワード:
 固体型CO2吸収材料、リチウム複合酸化物、温度変化が可能なCO2吸収コンポジット


 1.CO2吸収分離に用いられるCO2吸収形態・吸収物質
  (1)様々なCO2吸収物質
  (2)アミン系吸収物質
  (3)ソ−ダライム系吸収物質
  (4)Li複合酸化物系吸収物質
 2.Li複合酸化物系CO2吸収物質の作製方法と吸収特性
  (1)合成・作製方法
  (2)CO2吸収特性と温度
  (3)CO2吸収特性と結晶構造
  (4)問題点
 3.温度変化が可能なCO2コンポジット
  (1)素材
  (2)構造
  (3)期待されるCO2吸収特性
  (4)問題点と改善策
  (5)応用分野
 4.質疑応答
(大石 氏)
15:50
|
16:50
X.多孔性配位高分子(PCP/MOF)を活用したCO2の吸着・分離技術

 すでに多様なCO2分離技術が開発され、一部は実用化されているが、今後の大規模実施のためには、さらなる高効率、省スペース、低コスト化が求められる。また将来的には、小規模排出源でのCO2分離や、CSRの視点からDACへの取り組みの重要性が増すことも考えられる。本講演では、固体吸着剤の一種である、多孔性配位高分子(PCP/MOF)を利用したCO2分離の基礎から、本材料ならではの水共存下でのCO2分離やゲート型分離材を利用した高効率CO2分離に関して紹介する。

 1.多孔性配位高分子(PCP/MOF)の基礎
   基本的な合成法、構造、物性
 2.CO2分離の概論
   多様なCO2分離技術のメリット、デメリット
 3.PCP/MOFを利用したCO2分離
  (1)CO2分離コストを左右する因子
  (2)ゼオライト等の既存多孔体との比較
  (3)PCP/MOFを利用したDAC
  (4)耐水性PCP/MOF
  (5)ゲート型PCP/MOFの基礎?実用化検討
 4.質疑応答
(上代 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

 ※FAXでもお申し込みいただけます。FAXお申し込み用紙(PDF)を印刷いただき、必要事項をご記入のうえ弊社まで
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