<セミナー詳細>

セミナーコード:20251212   受講お申し込みは、画面下の「受講申込」ボタンから

★本セミナーでは、バイオマス小型ガス化CHPの最新稼働状況、稼働率に影響を与える技術的な課題・対策、
 事業性に影響を与える要因、日本産木材と欧州産木材における無機成分特性の比較、小型ガス化CHPに
 おけるクリンカ生成事例調査・対策ならびに、小規模バイオマス発電の事業性向上に向けた事業者協会設立
 の計画、木質バイオマス熱電併給事業プランニング支援システムに至るまで、斯界の最前線でご活躍中の
 講師陣に詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

小型バイオマスガス化CHPのトラブル要因とその対策、
および事業プランニング支援システムについて
●講 師 (株)PEO技術士事務所 代表取締役
技術士(総合技術監理・衛生工学部門/廃棄物・資源循環)
エネルギー管理士 公害防止管理者(ダイオキシン類)
笹内謙一 氏
 会 場 
  <講師紹介>
1982年、大阪大学工学部卒業、同年中外炉工業(株)入社、
2003年、バイオマス発電プロジェクトマネージャー、2004年、バイオマスグループ部長、
2011年、環境・バイオマスグループ長、2013年、同理事、2019年7月、中外炉工業を退職。
2019年8月、(株)PEO技術士事務所 代表取締役に就任。
2021年6月、バンブーホールディングス(株)取締役(兼務)。
主にバイオマスガス化発電装置の開発マネージメントに従事。
ガス化発電の開発に対し、2007年、愛地球賞(日本経済新聞社)、
2008年、日本有機資源協会長賞、2013年、日本エネルギー学会進歩賞、
2015年、同論文賞、2018年、日本機械学会中国四国支部賞をそれぞれ受賞。
2018〜2020年、NEDOバイオマスエネルギー地域自立システム実証試験事業
竹を活用したバイオマスORC発電プロジェクトで熊本県下に1MW級のORC発電設備に携わり、
令和2年度新エネ大賞金賞を受賞。
2023年より、NEDO「木質バイオマス燃料等の安定的・効率的な供給・利用システム
構築支援事業」で小型ガス化炉におけるアンチクリンカ対策とガス化炉用の
小型チップ連続乾燥装置の開発に取組中。
また現在、国内に導入済みや導入予定のガス化発電システムの技術支援や
技術鑑定を多数手がけている。
国内や欧州のガス化装置の視察調査を定期的に行っている。
●講 師 中部大学工学部応用化学科 特任教授 工学博士 二宮善彦 氏
 会 場 
  <講師紹介>
専門分野:環境化学工学
1983年 名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期化学工学専攻中退。
1983年 東京農工大学 工学部 資源応用化学科 助手。
1988年 5月 工学博士(名古屋大学)。
1990年〜1991年 日本学術振興会特定国派遣研究員として英国ケンブリッジ大学
化学工学科において研究に従事。
1992年 中部大学 工学部 工業化学科 助教授。2003年 同 応用化学科 教授。
2024年 同 特任教授、研究支援センター長、産官学連携センター長を兼務。
最近の研究テーマ
・石炭・バイオマスの高比率混焼条件におけるボイラー伝熱管への灰付着挙動の解明
・木質バイオマスを燃料とした燃焼・ガス化利用に伴うクリンカ発生メカニズムの解析と
 添加剤によるトラブル抑制技術の開発
・再生可能エネルギー由来の水素・二酸化炭素を利用したメタネーション反応に関する
 触媒材料および反応特性の研究
●講 師 東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻 准教授 博士(工学) 木下祐介 氏
 会 場 
  <講師紹介>
専門分野:シナリオ設計、ライフサイクル工学、設計学
2010年大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻博士後期課程修了。
2011年 同 特任研究員。2012年 大阪大学環境イノベーションデザインセンター特任助教。
2015年 産業技術総合研究所製造技術研究部門研究員。
2016年 東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻講師。
2019年8月〜2020年2月にかけて、ドイツ・ブラウンシュバイク工科大学ならびに
英国・ケンブリッジ大学において在外研究に従事。
2019年 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞。2021年〜 現職。
持続可能社会のためのシナリオ設計方法論の開発、
サーキュラーエコノミー型ビジネス立案支援などに関する研究に従事。
●日 時 2025年 12月 19日(金) 10:00〜16:30
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  3.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  4.動画の公開期間は公開日より5日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
|
12:00
T. 小型バイオマスガス化CHPのトラブル要因とその対策

 2MW未満の未利用木質バイオマスを対象としたFITの普及で、国内における小型バイオマスガス化CHPの導入数は右肩上がりに推移し、本年に稼働基数は300基を超える見込みである。一方でその稼働率は50%台と低迷している。ここではその要因を分析し、対策について述べる。

 1.国内におけるバイオマス小型ガス化CHPの最新稼働状況
  (1)最新の稼働状況(メーカー別、ガス化炉形式別の比較)
  (2)稼働率の詳細
  (3)国内市場における主要小型CHPメーカーの技術の詳細
 2.小型ガス化CHPの稼働率に影響を与える技術的な課題と対策
  (1)燃料チップの前処理(破砕、サイズ、搬送)
  (2)燃料チップ乾燥における課題
  (3)燃料チップ成分における課題
  (4)ガス化炉の課題
  (5)ガス精製システムの課題
  (6)ガスエンジン発電システムの課題
 3.小型ガス化CHPの事業性に影響を与える要因
  (1)事業継続を断念した事例
  (2)メンテナンス項目とそのOPEX
  (3)メーカー(代理店)のフォローアップ体制
 4.質疑応答
(笹内 氏)
13:00
|
14:30
U.ガス化炉内におけるクリンカの形成トラブルとその対策

 国内の小型バイオマスガス化CHPで使用される燃料チップには、スギ・ヒノキ・マツなどの針葉樹や広葉樹材が含まれる。一方、これらのガス化装置の多くは欧州製であり、欧州産針葉樹(スプルース、パイン等)を前提に設計されている。そのため、日本産木材特有の無機成分に起因して、欧州ではみられない炉内クリンカ生成トラブルが発生する場合がある。本講演では、燃料特性を事前に把握することで、クリンカ形成を未然に回避するための研究成果について述べる。

 1.日本産木材と欧州産木材における無機成分特性の比較
  (1)灰分の化学組成の特徴
  (2)灰分の溶融特性に及ぼすガス雰囲気の影響
  (3)カリウム含有率の高いスギ材のガス化におけるクリンカ生成機構とアンチクリンカ手法
 2.小型ガス化CHPにおけるクリンカ生成事例調査と対策
  (1)固気並流式ペレットガス化炉における観察結果と対処
  (2)ダウンドラフト式チップガス化炉における生成形態と抑制策
  (3)CHP導入前における燃料チップの形状・サイズおよび無機成分特性の評価の重要性と、
    クリンカトラブル回避に向けた提言

 3.質疑応答
(二宮 氏)
14:40
|
15:20
V. 小規模バイオマス発電事業者協会の設立について

 現在国内における小型ガス化CHP発電事業者の数は70以上にのぼり、同機種のガス化CHPを使用している事業者も多い。事業性の向上に向けて同様の課題を抱える中、ガス化CHPユーザー間で情報を共有し、安全・安定運用、技術改善、人材育成、環境適合、制度整備及び地域共生を図り、我が国の分散型再生可能エネルギーの普及に寄与することを目的とした事業者協会の設立を計画している。この概要について報告する。

 1.事業者協会の概要
 2.目的
 3.対象
 4.今後の予定
 5.質疑応答
(笹内 氏)
15:30
|
16:30
W. 木質バイオマス熱電併給事業プランニング支援システムの提案

 脱炭素や地方創生を目的として、小型木質バイオマス熱電併給(CHP)事業の普及が各地で進んでいる。しかし、事業プランニングに関する知識やノウハウが体系化されていないことが、中長期的に持続可能な事業を普及させる上での大きな障壁となっている。本講演では、バイオマスの非専門家や経験の浅いコンサルタントを対象に事業プランニングを支援するためのシステムを提案する。提案システムの有効性を検証するため、非専門家を対象として実施した使用実験の結果をあわせて紹介する。

 1.背景・目的
 2.非専門家向けCHP事業プランニング手法
 3.試作システムのデモ、システム使用実験
 4.まとめ
 5.質疑応答
(木下 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。

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