【講演要旨】
2050年カーボンニュートラルに向けて、急速に脱炭素化の流れに政策の舵が切られる中で、農山漁村地域における再生可能エネルギーの導入も積極的に進めようとする中で、具体的な方針として、今年3月政府の規制改革タスクフォースで、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の制度運用が変わり、農地での太陽光発電の事業機会が広がった。その規制改革の流れを受けて、改めてそのポテンシャルが注目されているのが、ソーラーシェアリング事業である。野立て太陽光発電を行っている事業者でも、事業参入障壁があるソーラーシェアリングであるが、残された大きな潜在的なポテンシャルを有する同事業に参入する手法を、基礎的な知識から、様々な経験に基づいた事業事例を紹介しつつ、世界で急速に進んでいる最新動向を踏まえて、最新の事業展開手法を伝授する。
さらに、ソーラーシェアリングを用いた災害対応や自家消費型事業モデル、多面的な資金調達手法等について、講師が日頃行っている事業活動に基づいた具体的な事例に基づいて、解説する。
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13:15 | 14:30
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T.ソーラーシェアリングの各種事例と事業化
ソーラーシェアリング事業を進めるための基礎知識と各種事例を交えたソーラーシェアリング事業の実態について、理解を深めた上で、実際の事業の進め方、各種権利の取得法から設備建設の要点まで、最新の状況(国内外)に基づき、解説する。
1.ソーラーシェアリングの定義と概況、市場動向
2.最近のソーラーシェアリング事業の傾向
3.各種経験に基づくソーラーシェアリングの有用性
4.ソーラーシェアリングの基本的な考え方と必要な知識、事例紹介
5.ソーラーシェアリング事業に係る権利取得の方法と手順
6.ソーラーシェアリングの設備概要と工法
7.ソーラーシェアリング下での農業(各種栽培品目)と農業面のリスク軽減法
8.ソーラーシェアリング事業の事業形態やコスト分析、収益性の確保等
9.ソーラーシェアリング事業の公的案件の活用法(主に、自家消費型)
10.最新のソーラーシェアリング形態の最新動向(日本国内、海外動向)
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14:45 | 16:45
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U.ソーラーシェアリングの今後の方向性と事業展開法
講師の事業開発経験に基づくソーラーシェアリング事業の有利な進め方を解説し、次世代ソーラーシェアリング事業はどのように進めるのが有利か、何がビジネスチャンスとなり得るのか、さらに非FIT時代を見据えたソーラーシェアリング事業化の方向性について、多面的なシナリオに基づき、事業目線でその事業展望や展開法を解説する。
1.高圧ソーラーシェアリング事業の事業化実例と教訓
(自治体、農業委員会、出資者、金融機関対応等)
2.ソーラーシェアリング特有の災害に対する対策、構造的な設計手法など
3.資金調達と疑似的なプロジェクトファイナンス手法
4.海外における新方式のソーラーシェアリングの発展と各種取組み、日本への導入
5.これからのソーラーシェアリング事業化の方向性(複数シナリオ)
6.ソーラーシェアリング事業に着手するための事業要件と準備シナリオ
7.ソーラーシェアリング関連の周辺事業を含めた事業展望
8.ソーラーシェアリングを活用した事業展開事例アイデア(各社相談事例より)
V.質疑応答(16:15〜16:45)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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