<セミナー詳細>

セミナーコード:20210807   このセミナーの受付は終了しています


      ※別画面で開きます
★本セミナーでは、アクアポニックス・陸上養殖の研究開発動向と、企業における具体的な取組み事例、
 事業展開などについて、斯界の最前線でご活躍中の講師陣から詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。
 【青色が会場での講演、緑色がオンラインでの講演となります】

アクアポニックス・陸上養殖の最新動向と取組み・事業展開
〜講師4名(東京海洋大学、プラントフォーム、東海大学、日建リース工業)ご登壇〜
●講 師 東京海洋大学 学術研究院
海洋生物資源学部門 准教授
遠藤雅人 氏   会 場 
●講 師 株式会社プラントフォーム 代表取締役CEO 山本祐二 氏   会 場 
●講 師 東海大学 海洋学部 水産学科 教授 秋山信彦 氏  オンライン
●講 師 日建リース工業株式会社 事業開発部長 大森道生 氏   会 場 
●日 時 2021年 8月 20日(金) 10:00〜16:45
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!
※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関するよくあるご質問はこちらから
●受講料 ◆1日受講(プログラムT〜W) 49,940円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
 (TUとVWで受講者が異なる場合でも可)
◆プログラムTUのみ受講    33,000円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき27,500円)
◆プログラムVWのみ受講    33,000円【1名につき】
 (同時複数人数お申込みの場合1名につき27,500円)
※上記全て、テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:00
|
11:30
T.アクアポニックスの国内外動向と展望

 アクアポニックスとは魚介類の循環式養殖と植物の水耕栽培を組み合わせた複合的な食料生産システムである。アクアポニックスの運用目的および手法は元来、養殖する魚介類の排泄物質を水耕栽培植物の肥料として利用することで養殖の水質維持を目的とされてきたが、近年では水耕栽培を行う企業が有機液肥の生産に魚類養殖を利用し、有機水耕栽培を行い、作物に付加価値をつけて販売することに移行している。アクアポニックスは産業利用の他に、教育・趣味の分野においてもそれぞれの目的に応じて展開されている。また、従来の循環式養殖の飼育水と水耕栽培の養液を共有して循環する方式以外に飼育廃水を養液としてそれぞれ独立した生産を行う方式など新たな方式も考案され、淡水のシステム以外に塩水を用いたシステムも研究が進められている。今回はアクアポニックスの国内外の状況、研究動向、今後の展望を含めて解説する。

 1.アクアポニックスの歴史と原理
 2.アクアポニックスの用途:教育・趣味・産業
 3.世界のアクアポニックス
 4.日本のアクアポニックス
 5.我々の取り組みと研究
 6.質疑応答・名刺交換
(遠藤 氏)
11:40
|
13:00
U.アクアポニックスの商用展開例と可能性について

 当社は2018年創業のアグリベンチャーです。現在、国内最大規模となるアクアポニックスプラントを自社で運営し、小売り店や飲食店を中心に順調に取引先を拡大させ、アクアポニックスのお野菜を市場に安定&大量供給することを実現しました。2018年当時、国内では商用アクアポニックスプラントと呼べる規模のプラントが存在しない中、国内最大規模となるプラントの建設に踏み切った当社の狙いと当社が目指す世界について、植物工場市場の最新情報を交えながら解説します。

 1.創業経緯
 2.アクアポニックスとは?
 3.当社栽培実績&販売実績
 4.余熱を活用したSDGs型モデルの紹介
 5.国内の農業とアクアポニックスの現状について
 6.当社の事業戦略と目指す世界
 7.質疑応答・名刺交換
(山本 氏)
14:00
|
15:15
V.東海大学での陸上養殖研究

 陸上養殖は海面養殖のような低コストでの大量生産には向かないが、方法によっては、海面養殖とは異なった特異性を持つ養殖となる。取水方法によって、海域で発生する様々な寄生虫や付着生物などが飼育槽に混入しない安全性がメリットの一つである。一方で陸上の水槽では気温の上下動に伴い、水温も著しく変化する。そのためにこの温度変化に耐えられる生物しか養殖できない。反対に温度を一定に保とうとするとランニングコストが高くなる。このような中で、静岡県の三保半島では、20〜50mの井戸を掘削することで、年間を通じて温度変化がほぼない地下海水を取水できる。この地下海水を利用することでコストをかけずに一定温度を保つことが可能なために経済的な陸上養殖が可能である。また、閉鎖循環ろ過ではかけ流しとは異なり温度調節が可能である。しかしながらできるだけコストをかけずに温調する必要がある。保温性の良い冷凍コンテナを用いることで温調のランニングコストを下げることが可能である。また、廃熱を利用した水素吸蔵合金による温度調節システムを用いることも一方策である。以上のようにここでは温度調節を鍵に陸上養殖について解説する。

 1.養殖の方法
  〜海面養殖と陸上養殖のメリットデメリット
 2.地下海水の優位性
  〜地下海水の特性、地下海水の利点と問題点〜
 3.地下海水を利用した養殖の実施例
  〜アワビ&トラフグ、クロマグロの可能性、ぶり類の畜養、カワハギ、サケ科魚類
 4.閉鎖循環での養殖研究
  〜冷凍コンテナを用いた養殖:海馬(タツノオトシゴ)、
   廃熱を利用した温調システム:MH冷水製造システムを利用したサツキマス養殖

 5.質疑応答・名刺交換
(秋山 氏)
15:30
|
16:45
W.地下海水を利用した陸上養殖実例「三保サーモン養殖事業」のご紹介

 東海大学が長年研究してきた地下海水養殖技術を活用し、トラウトサーモンの陸上養殖事業を開始した。建設業界のレンタル会社である日建リース工業がなぜ養殖事業なのか、その意思決定のプロセスと今後の発展性について説明する。地下海水養殖技術において、アニサキスフリーや最適なタイミングによる出荷を実現した今までにない食味をUSPとして高付加価値商品を生産販売して行く。又、事業としてスタートした本事業の問題点や得られたノウハウそして今後の事業展開を紹介する。

 1.MOTを活かした新規事業展開
 2.陸上養殖における障害・問題点
 3.得られたノウハウ
 4.今後の展開
 5.質疑応答・名刺交換
(大森 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。