【受講対象】
オゾン・OHラジカルを用いた水処理に携わっておられるエンジニア・技術・研究・開発・設計・生産・施設・運転管理のご担当の方。
オゾン・OHラジカルを用いた水処理関連分野の商品・製品を扱っておられる方。
企業の環境管理ご担当の方。
|
【習得知識】
オゾン・OHラジカルを用いた水処理技術の基礎と応用例
|
【講師の言葉】
オゾンは酸化力が強い反面、分解して酸素に戻るため残留性がなく、環境への負荷は非常に小さいです。さらにオゾンの分解によって生じるOHラジカルは、オゾンよりも酸化力が強く、難分解性物質の分解も期待できます。またオゾンの反応には選択性がありますが、OHラジカルの反応には選択性がないため、これを利用した水処理技術の反応制御は難しくなります。
今回の講演において、オゾンやOHラジカルの特徴を丁寧に解説し、オゾンやOHラジカルを用いた水処理技術の留意点や実例を紹介します。さらに、オゾンやOHラジカルを用いた新しい水処理方法として、膜分離や放電を利用した水処理技術、及び2020年6月に制定されたオゾンに関するISO規格についても解説します。併せて、出席者の方の個別の質問、要望等にもお答えします。
|
【プログラム】
1.水処理の基礎とオゾン、OHラジカルの特性
(1)水処理の基礎
(2)オゾンの特性
@オゾンの酸化力
Aオゾンの自己分解
Bオゾン応用の拡がり
(3)オゾンの水処理への適用
@オゾンの反応性と効果
Aオゾンの水への溶解特性
Bオゾン濃度の測定方法
(4)マイクロバブルとオゾン
@マイクロバブルとは
Aマイクロバブル発生装置
Bマイクロバブルとオゾンの組合わせ
(5)オゾンの発生方法
@オゾンの発生方法
A高濃度オゾンの発生
Bオゾン発生器
C高濃度化によるオゾンブルー
(6)OHラジカルの特性
@OHラジカルとは
AOHラジカルの発生方法
BOHラジカル濃度の測定方法
2.オゾン・OHラジカルを用いた水処理技術と応用
(1)オゾンを用いた水処理(浄水)
@オゾン処理の目的
Aオゾン処理工程
Bライフサイクルコスト
Cヘキサメチレンテトラミンとホルムアルデヒド
D臭素酸の抑制
(2)オゾンを用いた水処理(下水)
@オゾン処理の主な用途
Aオゾン処理システム
Bオゾン処理の導入事例
C内分泌攪乱物質(環境ホルモン)の除去効果
(3)オゾンを用いた水処理(汚泥)
@研究の背景と目的
Aオゾン+アルカリ処理によるリン回収フロー
Bオゾン+アルカリ処理によるリン溶出
Cオゾン+アルカリ処理によるリン溶出効果
(4)その他のオゾンを用いた処理
@パルプ漂白への適用
Aオゾンを用いた脱臭
(5)オゾンを用いた促進酸化処理
@オゾンを用いた促進酸化処理による水処理
Aオゾン処理と促進酸化処理の組合わせ
Bスカベンジャとは
C地下水汚染
(6)オゾンを用いた脱臭処理
@悪臭防止法
A脱臭方法と対策
Bオゾンを用いた脱臭処理
3.オゾン・OHラジカルを用いた水処理技術の水再生への展開
(1)排水再利用検討
(2)水中放電を利用した水処理
@水中放電の特徴
A水中放電によるOHラジカルの生成
B水中放電による殺菌
(3)省エネ型膜分離バイオリアクタ(EcoMBR®)
@特長
Aオゾン水生成
B洗浄方式の比較
C高速ろ過の検証
(4)オゾンに関するISO規格
@規格開発の背景と目的
A規格発行までのタイムライン
B規格内容の紹介
C規格化の指針とメリット
D今後の計画他
4.質疑応答(適宜)
|