<セミナー詳細>

セミナーコード:20230612   このセミナーの受付は終了しています


      ※別画面で開きます
★本セミナーでは、微細藻類の大規模生産技術と生産物の利用技術、都市型藻類バイオマス生産用フォトバイオリアクター、
 海洋微細藻類によるカーボンリサイクル型燃料/化成品生産に向けた培養技術、また高温高圧水技術による微細藻類から
 の燃料回収と残渣利用、修飾脂肪酸を合成するシアノバクテリアの作製に至るまで、斯界の最前線でご活躍中の講師陣
 から詳説頂きます。
★講師の皆様ご来場頂く予定ですが、急遽オンラインでの講演となる場合がございます。
 変更などがございましたら、随時更新させて頂きますので、下記にてご確認下さいませ。

微細藻類に関する要素技術と開発動向・展望
〜充実の講師5名(ちとせ研究所、三菱化工機、
電源開発、東京大学、筑波大学)ご登壇〜
●講 師 株式会社ちとせ研究所
Tech & Biz Development Div. Senior BioEngineer
松ア巧実 氏   会 場 
●講 師 三菱化工機株式会社
研究開発部 開発企画課 課長
三枝 哲 氏   会 場 
●講 師 電源開発株式会社
技術開発部 若松研究所
バイオ・環境技術研究グループ 課長
西村恭彦 氏   会 場 
●講 師 東京大学 大学院新領域創成科学研究科
環境システム学専攻 准教授
秋月 信 氏   会 場 
●講 師 筑波大学 生命環境系 教授 鈴木石根 氏   会 場 
●日 時 2023年 6月 22日(木) 10:15〜17:50
●会 場 東京・新お茶の水・連合会館(旧 総評会館)・会議室  》》 会場地図はこちら 《《
※急ぎのご連絡は(株)技術情報センター(TEL06-6358-0141)まで!!

※本セミナーは、会場での受講またはライブ配信(Zoom)での受講も可能です。
※セミナー資料(テキスト)はセミナー開催日の直前にデータ(pdf)でお送り致します。
※ライブ配信に関する 》》よくあるご質問はこちら 《《 から。

※アーカイブ受講可能
 (当日受講及びアーカイブ受講の両方をご希望の方はそれぞれ受講料を頂戴致します。)
  1.受講料は同額となります。
  2.恐れ入りますが、講師への質問は受付できません。
  3.開催日より7〜10営業日以降に配信の準備が整いましたらご連絡致します。
  4.ご都合の良い日をお伺いし、視聴用URLなどをお送り致します。
  5.動画の公開期間は公開日より3日間となります。

●受講料 49,940円(1名につき)
(同時複数人数お申込みの場合1名につき44,440円)
※テキスト代、消費税を含む
●主 催 (株)技術情報センター

●セミナープログラム●
10:15
|
11:25
T.微細藻類の大規模生産技術と生産物の利用技術の開発
  :ちとせグループの微細藻類産業構築に向けた取組みの紹介


 温室効果ガスの排出を2050年までに実質ゼロにすることを目指し、世界各国で脱炭素に向けた取り組みが加速している。ちとせグループは、現在の化石資源に依存した社会構造の変革を目指し、微細藻類を利用した持続可能な社会基盤の構築を進めている。これまで10年以上に渡り、国内外で複数種の生産システム及び微細藻類種を屋内外において様々な規模で扱ってきた実績を基に、現在多数のパートナーと共に微細藻類生産施設の更なる拡大と微細藻類製品の開発、サプライチェーンの構築等に取り組んでいる。本講演では、ちとせグループが進めるこれらの取り組みの概要について紹介する。

 1.微細藻類への期待
  ・カーボンニュートラルを目指す上での微細藻類の立ち位置
  ・微細藻類の優位性
  ・微細藻類産業の拡大における課題
 2.ちとせグループの微細藻類生産技術
  ・微細藻類生産における基本的な考え方と課題解決に向けたアプローチ
  ・微細藻類生産に関するこれまでの取り組み
 3.ちとせグループの微細藻類利用技術
  ・MATSURIプロジェクトにおける微細藻類利用技術の開発
  ・その他微細藻類産業の構築に向けた取り組み
 4.質疑応答・名刺交換
(松ア 氏)
11:40
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12:50
U.都市型藻類バイオマス生産用フォトバイオリアクターの開発
 〜微細藻類に関連した研究開発取り組みと製品の紹介〜


 カーボンニュートラルな社会の実現のため、製造機能を持ったエンジニアリング会社として、常に新しい時代のニーズに対応した装置・設備の開発に取り組む。その一つとして、クロレラの培養・生産設備の建設に携わって以来、四半世紀、微細藻類に関わる培養〜収穫〜オイル抽出の各工程の装置・設備の提供や開発協力などを行ってきた。今回、高濃度培養が可能な閉鎖系微細藻類生産システム「都市型フォトバイオリアクター(PBR)」を開発し、製品として提供を開始した。本講演では、この「都市型PBR」の特徴や開発について紹介する。

 1.微細藻類生産施設に関連した製品・技術の紹介
 2.微細藻類に関するこれまでの研究開発取り組み
 3.「都市型PBR」の研究開発と製品の紹介
 4.微細藻類に関する今後の展開
 5.質疑応答・名刺交換
(三枝 氏)
13:50
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15:00
V.海洋微細藻類によるカーボンリサイクル型燃料/化成品生産に向けた培養技術

 微細藻類は、カーボンリサイクル技術として位置付けられ、さらに生み出される物質にはCO2削減効果が期待されている。一方で、微細藻類の物質生産は、培養に始まり回収、精製、加工・製品化といった各工程でエネルギーを投入しなければならないため、プロセス全体から排出されるCO2量と微細藻類が固定するCO2量のバランスが重要となる。また、微細藻類がなかなか産業化に至らない理由の1つが、必要量を安定的に培養(生産)する技術が成熟していないことであると考えられる。そこで本講演では、微細藻類によるカーボンリサイクルとCO2削減を達成するために必要な考え方、及び技術要素を整理するとともに、安定的な培養技術について弊社の取り組みを紹介したい。

 1.カーボンリサイクル技術としての微細藻類
 2.屋外安定化培養技術の重要性
 3.屋外安定化培養に向けたオープン・クローズ型ハイブリッド培養技術
 4.展望
 5.質疑応答・名刺交換
(西村 氏)
15:15
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16:25
W.高温高圧水技術による微細藻類からの燃料回収と残渣利用

 近年、微細藻類からのバイオ燃料や化学品の生産が注目されているが、その実現に向けては、微細藻類の生産技術だけでなく、プロセスの下流に位置する燃料等の回収や残渣の有効利用を可能とする技術の開発も重要である。高温高圧水技術はそれらを達成する上で有望な技術の一つであり、高温高圧状態の水が示す特徴的な反応特性や抽出特性によって、他の場では実現が困難な処理が可能となる。本講演では、高温高圧水を利用した燃料回収と残渣利用について、演者らの研究を中心に紹介する。

 1.高温高圧水を利用した反応・抽出技術について
 2.高温高圧水技術による微細藻類からの燃料回収
 3.高温高圧水技術による抽出残渣の利用
 4.質疑応答・名刺交換
(秋月 氏)
16:40
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17:50
X.修飾脂肪酸を合成するシアノバクテリアの作製

 細胞膜脂質や貯蔵脂質の主要成分である脂肪酸は、微細藻類由来の有用成分として、バイオ由来燃料や原料として期待されています。脂肪酸は、生理的な環境条件で流動性を保つため、アルキル基部分にシス型の不飽和結合を持つことが多く、この不飽和脂肪酸は、酸素による酸化を受けやすい反面、重合反応を起こすことは難しい。そこで、より酸化に強い修飾脂肪酸や、脂肪酸自体をポリマー原料として用いることができる水酸化脂肪酸の合成系を光合成生物に導入することに取り組んだので紹介する。

 1.脂肪酸不飽和化酵素の異種発現
 2.シクロプロパン脂肪酸
 3.分岐鎖脂肪酸
 4.ω-1水酸基脂肪酸
 5.質疑応答・名刺交換
(鈴木 氏)
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、
講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。