【受講対象】
ステンレス鋼を用いたプラント・装置および部品メーカー、エンジニアリング会社のエンジニア・設計・技術・研究・施設・工務・設備保全ご担当者ならびに、ステンレス鋼の耐食性にご関心のある技術者・管理者の方々。
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【予備知識】
上記対象者であれば、専門知識は特に必要ございません。ただ、普段の業務で化学分野と全く関係ない方は、中等あるいは高等学校の化学の教科書か参考書で“物質の状態変化、水溶液、酸化還元、電池等の項目を事前に目を通していただくと、腐食分野の説明のご理解が容易になります。
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【習得知識】
・ステンレス鋼の腐食の原理
・ステンレス鋼の種類と特徴
・ステンレス鋼の腐食の種類とその発生メカニズム
・各種環境におけるステンレス鋼の耐食性と適用事例
・ステンレス鋼の腐食試験方法
・ステンレス鋼の腐食事例とその対策
・ステンレス鋼の水素脆化と対策
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【講師の言葉】
米国腐食学会(NACE)が算出した腐食防食に関わる費用は、世界全体で約244兆円(2013年度)にも及ぶ。ステンレス鋼は、代表的な耐食材料であり、腐食防食に関わる費用を最適化するのに極めて重要な役割を有する。しかしながら、材料の選択や使い方を誤ると腐食や割れ等の損傷に至ることがある。ここでは、耐食性を中心としたステンレス鋼の適切な選び方、使い方を理解するために、ステンレス鋼の種類と特徴、腐食の種類とそのメカニズムと対策、種々の環境における各種ステンレス鋼の耐食性、および腐食事例と対策について平易に説明する。
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【プログラム】
T.ステンレス鋼の概要
1.ステンレス鋼の定義と歴史
2.生産量推移と規格
U.ステンレス鋼の種類と特性
1.ステンレス鋼の種類と特徴
〜化学成分、用途例を含めて〜
(1)オーステナイト系ステンレス鋼
(2)フェライト系ステンレス鋼
(3)2相系(オーステナイト・フェライト)系ステンレス鋼
(4)マルテンサイト系ステンレス鋼
(5)析出硬化型ステンレス鋼
2.ステンレス鋼の性質
(1)基本特性 〜機械的性質〜
(2)耐食性 〜鋼の腐食の基礎と不働態皮膜とその安定性〜
(3)腐食形態とメカニズム
@湿食【全面腐食、局部腐食(孔食、すきま腐食、粒界腐食、応力腐食割れ、微生物腐食)】
A高温腐食【酸化、水蒸気酸化、硫化、塩化、浸炭、溶融塩腐食】
(4)水素脆化現象(水素浸食含む)
V.ステンレス鋼の選び方・使い方のポイント
1.使用条件に応じたステンレス鋼の選び方・使い方・評価試験方法(JIS規格中心)のポイント
(1)耐酸用ステンレス鋼と評価腐食試験
(2)耐孔食性・耐すきま腐食性ステンレス鋼と孔食・すきま腐食試験
(3)耐粒界腐食性ステンレス鋼と粒界腐食試験
(4)耐応力腐食割れ用ステンレス鋼と応力腐食割れ試験
(5)耐水素用ステンレス鋼
(6)高温用ステンレス鋼と高温腐食試験
(7)高強度用ステンレス鋼
2.ステンレス鋼の耐食性評価法(JIS規格以外の腐食試験方法中心)とポイント
(1)局部腐食試験方法
(2)水素脆化試験方法
(3)複合サイクル試験方法(大気腐食)
(4)実環境曝露試験方法
3.各環境でのステンレス鋼の選び方・使い方のポイント
(1)酸性環境 〜排煙脱硫装置等環境プラント、各種排ガス浄化装置〜
(2)大気環境 〜建築外装、金属屋根、車両〜
(3)水・高温水環境 〜上・下水設備から温水器まで〜
(4)海水環境 〜海洋構造物、海水淡水化装置、製塩装置〜
(5)極低温から高温環境 〜LNG、乾燥炉、熱処理炉〜
(6)化学設備環境 〜各種化学プラント〜
(7)発電設備環境 〜火力、地熱、原子力〜
(8)各種廃棄物処理環境 〜ごみ焼却、廃プラスチック、廃木材処理設備など〜
W.ステンレス鋼の腐食トラブル事例と対策
〜ステンレス鋼で良く経験される腐食事例と対策のご紹介〜
X.質疑応答
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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