【受講対象】
・圧力容器の設計・運用に携わる方
・圧力容器設計の知識を習得されたい方
・機器・構造物の設計者・技術者
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【予備知識】
応力・ひずみなどの材料力学の基礎知識を有することが望ましいが、特になし。
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【本セミナーでの習得知識】
・強度評価の基礎・留意点
・圧力容器の設計法についての知識
・圧力容器の設計基準についての知識
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【講師の言葉】
本講座で解説する強度評価の留意点、設計法は、圧力容器だけでなく一般の機器・構造物に共通な考え方であり、圧力容器の設計者、現場技術者のみならず、一般の機器・構造物の設計者にも有用な講座と考える。
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【プログラム】
T.圧力容器の構造・種類と設計の考え方
1.圧力容器の構造と種類
(1)圧力容器とは
(2)圧力容器に関する法規・規格
(3)圧力容器の構造
(4)構造形式による分類
(5)用途による分類
2.圧力容器設計の考え方
(1)設計フロー
(2)圧力容器の破損モード
(3)強度設計に関する因子
(4)強度設計の考え方
U.圧力容器の強度評価と設計法
1.材料挙動と強度特性
(1)応力−ひずみ関係と破損
(2)延性破壊と脆性破壊
(3)塑性崩壊
(4)シェイクダウン
(5)熱応力
(6)応力集中
(7)疲労
(8)座屈
(9)高温引張特性
(10)クリープ
(11)破壊力学
(12)応力分類
2.強度設計のポイントと留意点
(1)許容応力と安全率
(2)内圧設計
〜内圧に対する応力計算、規格における内圧設計、内圧設計における留意点〜
(3)外圧設計
〜円筒殻の座屈、球殻の座屈、外圧設計、座屈評価のポイント〜
(4)外力設計
〜風荷重、地震荷重、床応答加速度スペクトル〜
(5)熱応力設計
〜温度分布に対する応力計算(熱応力の計算)、熱伝導と熱応力、熱応力ラチェット、
熱疲労、熱衝撃、熱応力に対する留意点〜
(6)疲労設計
〜疲労とは、疲労破壊の特徴、疲労き裂の発生と進展、繰返し荷重下の材料挙動、
疲労曲線、低・高サイクル疲労、変動応力、疲労の影響因子、疲労設計の実際、
疲労寿命評価〜
(7)高圧設計
〜単肉・組合せ・自緊円筒の比較、高圧容器の設計規格〜
(8)高温設計
〜クリープ計算、高温許容引張応力、設計とクリープ寿命、
クリープ温度域を対象とする規格・基準、高温構造設計、
高温繰返し荷重下の材料挙動、クリープ損傷評価・寿命評価〜
(9)ノズル設計
〜耐圧性能、配管荷重、計算手順〜
(10)フランジ設計
〜ボルト荷重の算定と必要断面積の評価、フランジ応力計算、フランジローテーション〜
(11)支持構造
〜サドルの一般的構造、サドル設計の考え方、
サドル支持により容器本体に生じる応力の計算、レグ、ラグ、スカート、
アンカーボルトの設計〜
(12)応力解析と設計
〜円筒胴と平板鏡、球形鏡板、半楕円鏡板の接続部、有限要素解析〜
V.圧力容器の設計基準
1.ASME Boiler & Pressure Vessel Code
2.JIS 圧力容器
W.質疑応答
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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