【講師の言葉(講演要旨文)】
各企業は、サステナビリティへの取り組みを加速、拡大し続けています。「水資源の有効利用」もその一つであり、多くの企業にとって「戦略的な重要課題(マテリアリティ)」と捉えられています。RO等の膜処理技術は「水資源の有効利用」を実現するためのソリューションアイテムとして、用水処理、排水の回収処理・再利用など多くの場面で利用されています。本講座では、膜および膜モジュールの基礎知識からROの設計、実用方法について、事例を紹介しながらご説明します。
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【習得知識】
・膜と膜モジュールの基礎知識
・RO膜の前処理設備
・RO膜設計のポイント
・RO膜のファウリング例とその対策
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【プログラム】
T.膜の基礎
〜膜の材質からモジュール構造まで、膜の基本的な考え方をご理解いただき、
数多くある膜の選定方法をご説明します。〜
1.膜の種類 〜分離対象、材質、モジュール構造〜
2.膜の基本性能
3.浸透圧について
4.濃度分極モデル
U.フローの組み立て方
〜用水処理、排水回収処理において、RO膜を使った水処理フローの組み立て方を
事例に触れながらご説明します。〜
V.ROの設計ポイント
〜ROを設計する際に必要な設計条件の根拠を解説します。
ご理解をより深めていただくため、計算例を準備しております。〜
1.基本フロー
2.前処理設計のポイント
(1)前処理の種類と選定
(2)前処理の設計
(3)前処理運転の留意事項
3.RO設計のポイント
(1)RO設計条件(有効圧・回収率・除去率)
(2)RO運転の留意事項
4.設計例
W.前処理およびROのトラブル事例の原因と対策
〜現場で経験してきた前処理およびROのトラブル事例について、原因と対策を解説します。
特に膜の目詰まり(ファウリング)は、膜を取り扱う上で重要なポイントとなりますので、
膜目詰まりについては、原因を体系的に分類し、対策を詳しくご説明します。〜
1.前処理のトラブル事例と対策
(1)トラブルの種類とその原因・対策
(2)トラブルの原因と対策
2.ROのトラブル事例と対策
(1)ROのトラブル事例
(2)ROトラブルが起きた場合の対処法
X.膜の開発動向
〜膜開発、膜を使った水処理の方向性をご説明しながら、最新の開発状況をご紹介します。〜
Y.質疑応答(適宜)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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