【セミナーの狙いと内容】
従来、プラント設備の配置計画や配管設計は、2D図面(機器配置図、配管図、ISOME図など)を用いて行われてきました。
しかし、2D設計に精通した人材の高齢化により、作業要員の確保や業務継続が困難になりつつあります。また、設計情報(P&IDを含むプロセスデータ、Plot Plan、配管材料基準など)も紙からデジタルへと移行しています。
こうした背景から、プラント設計におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性が高まっています。ネットワークやPC性能の向上により、3D CADの機能が進化し、インテリジェントP&IDや各種データベースとの連携も進んでいます。これにより、設計業務をデジタル環境で一元的に行う基盤が整いつつあります。
現在、PDS、S3D、PDMS/E3D、EYECAD、AutoCAD P3D(AP3D)など多様な3D CADソフトが提供されています。
操作方法は異なりますが、設計に必要な情報の読み解き方や活用方法には共通点があります。
本セミナーでは、これらの設計情報をどのように読み解き、3Dモデル構築に反映させるかを、DXの視点から体系的に解説します。従来手法とデジタル技術の融合による業務革新のヒントを、実務経験豊富な講師が具体的に紹介します。
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【習得知識】
プラント配管設計におけるDXと3D CAD活用の実務知識と設計情報の読み解き方
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【講師の言葉】
プラントエンジニアリングにおける配置・配管設計は、設計情報を具現化する重要な工程です。3D CADを活用するには、設計情報とその構築手順を正しく理解することが不可欠であり、これにより手戻りやムダの削減が可能となります。また、DXの推進により設計情報の一元管理やデータ連携が進み、設計品質と業務効率の向上が期待されます。今後のDXやデジタルツインへの対応に向けて、3D CADおよび配管設計の基礎知識を深めることはますます重要です。
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【プログラム】
1.3D CADのイベント<120分>
〜データベースの設定、モデルレビュー、図面、データ出力等、
3D CADにて設計を進めるうえでのイベントの解説〜
2.Plot Plan、機器配置<50分>
〜Plot Plan、機器配置の読み取り方と、3D CADへ反映するポイントの解説〜
3.P&ID<50分>
〜P&IDを含むプロセスデータと、3D CADへ影響を与えるポイントの解説〜
4.配管材料<50分>
〜配管材料基準、購入品仕様書等、配管構成品を、
3D CADのデータベースへ反映するポイントの解説〜
5.TAG MANAGEMENT<10分>
〜設備を識別・連携するためのDATA管理としてのTAG MANAGEMENTの解説〜
6.配管設計の今後(展望)<10分>
7.質疑応答(適宜)
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− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
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