【セミナーの狙い(講師からのメッセージ)】
コロナ禍・脱炭素・国際紛争・貿易不均衡など、EPCを取り巻く環境は短期間に大きな変化を経験しています。国内市場が縮小傾向にある現在、日本企業はこの中でも海外に出て、リスクを取りながらもビジネスを展開して行く運命にあります。
一方海外のプロジェクトでは問題が発生して不採算に陥る例が散見されます。
これらを防ぐには、案件選別・見積り・入札・契約交渉・EPC遂行の各PHASEの中に潜む見えないリスクを事前に発掘し、これを回避する準備や手段を講じる必要があります。一方我々はリスクと言う一般名詞を何気なく使用しながらも、本来のリスクマネジメントのアプローチを正しく適用せずに運営を進めてしまう事が時として見られます。本セミナーでは講師のEPCでの経験を踏まえて、リスク管理の仕組みを理解戴くと共に、各段階でのリスクとその回避策についての実例紹介を通じてリスク管理の視点を強化戴くと共に、将来の御自身の業務においてリスクマネジメント手法を正しく適用して、健全なプロジェクトの計画運営を実現して戴ける事を目標としています。
尚、本セミナーでは講師の経験から主に石油・ガス関連のEPCプロジェクトでのリスクについて解説しますが、リスクの概念は他の分野(発電、土木建築、インフラ等)でのプロジェクト管理においても十分応用が可能ですし、講演中も可能な限り他分野での応用についても触れ、質問があればお応えします。
又、本セミナーでは、様々な分野の受講者の方々との質疑応答(積極的なご質問をお願いします)のなかで問題を共有して、短い時間のなかで皆様の今後のビジネス活動に貢献できたらと思います。現在、海外プロジェクトを遂行しておられる企業の方々、今後海外進出を考えている企業の方々の参考にして戴きたいと思っています。
|
【受講をお奨めする方】
主に海外プロジェクトの見積・EPC遂行に関わるエンジニア、プロジェクト管理、資材調達、建設、技術、営業、契約・法務部門関係者。ならびに海外展開を志向する企業の皆様
|
【セミナーコンテンツ】
<序論:講義ウエイト10%>
●海外EPCビジネスで起こっている事実
●流動的な国際情勢
●特に日本企業が陥る困難
<リスクマネジメント全般:講義ウエイト30%>
●リスクとは何か
●リスクマネジメント手法の理解
●リスクマネジメント実践入門
<注目すべきリスク項目:講義ウエイト40%)>
●見積からプロジェクト遂行への流れ
●契約条件に潜むリスク
●遂行時のリスク項目
<対外交渉のマネジメント:講義ウエイト20%)>
●顧客との交渉
●ビジネスパートナーからのクレームマネジメント
●国際ビジネスの要点
|
【講座の流れ】
1.海外プロジェクトの難しさ、現在世の中で起こっていることの情報共有
2.リスクとは何かリスクマネジメントとは何かを正しく理解し、実践の方法を学ぶ
3.契約段階、遂行段階での注目すべきリスク項目と対処例の紹介
4.国際ビジネスにおける対外交渉、クレームマネジメントの要点の共有
|
【プログラム】
1.序論:今EPC業界で起こっている事
・海外EPCプロジェクトで起こっている事実を認識し、これを共有する
・流動的な国際情勢の認識
・日本企業を中心に直面している困難等の事実を共有し、リスクマネジメントの重要性を認識
2.リスクとリスクマネジメント
・リスクとは何か?リスクマネジメントとは何かについて、正しい知識と理解を得る
・リスクマネジメントの全体像を体系的に学び、理解する
・リスクマネジメントの実践の初歩を学ぶ
3.注目すべきリスク項目
・見積り段階からプロジェクト遂行までの流れの理解
・契約に潜むりすく項目とその対処法の紹介
・遂行段階での主要リスク項目と対処例の紹介
4.対外交渉のマネジメント
@顧客との円満な交渉を目指す
・トラブルにどう対処するか
・顧客へのクレームの準備
・クレームに対する作成戦略
Aパートナーのクレームマネジメント
・(現地)業者(ベンダー、サブコントラクター)からのクレーム
・発生要因とその対応(実例の紹介等)
・国際ビジネスでの注意点の紹介
5.質疑応答(適宜)
|
− 名 刺 交 換 な ど −
セミナー終了後、ご希望の方はお残りいただき、 講師とご受講者間での名刺交換ならびに講師へ個別質問をお受けいたします。
|