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定量的構造活性相関
QSAR手法を用いた化学物質の手計算による生態毒性予測(環境生物)
第2巻 生分解性

[コードNo.01LIC009]

■著者/ 松尾 昌
住友化学工業(株) 生物環境科学研究所 研究主幹
大阪大学 先端科学技術共同研究センター 客員教授
工学博士
■体裁/ A4判 114頁
■発行/ 1999年10月31日 (株)エル・アイ・シー
■定価/ 20,900円(税込価格)

発刊にあたって

 化学物質の生分解性は地球環境保全上重要な特性であり、日本での1973年の化審法にはじまり、米国のTSCA(1976)、欧州のEC化審法(1992)が生分解性試験を義務づけている。 一方事来、生分解性のデータが集積されるにつれ、これと化学構造を定性〜定量的に結びつける試み(定量的構造活性相関−Quantitative Structure-Activity Relationship, QSAR)がなされてきた。
 今日、既存の化学物質にあっては改めてその生分解性を明らかにし、環境放出を制御して、リスクを管理しなければならない。 さらに、新規化学物質のR&Dにおいては、化学物質に所期目的に合った性能を与え、かつ用済み後は速やかに消滅(無機化)する特性を付与することが最重要となるであろう。 この点、QSARによる生分解性の予測が既存化学物質点検の優先順位づけやR&Dの初期における有用な分子設計に結びつくことは疑いのないところである。


構成と内容

 解  説:
  1.はじめに
  2.化学物質の生分解
  3.生分解性とQSAR
  4.QSAR式のOECD,EUによる検証
  5.手計算による生分解性の予測
   (1)チャートの使い方   (2)QSAR式
  6.おわりに
  7.引用文献

 QSAR手法に必要なパラメータ一覧(付表):
  1.Hammettの置換基定数(σ)
  2.Taftの置換基定数(σ)
  3.TaftのEs
  4.ファンデルワールス半径(γvdw)
  5.代表的な化合物のlog P
  6.疎水性置換基定数など
  7.モレキュラーコネクティビティインデックス(MCI)
  8.代表的な置換基のMR
  9.金属のSoftnessパラメータ(σp)

 手計算による生態毒性値算出チャート:
  1.手計算による生分解性値算出チャート(1)
  2.手計算による生分解性値算出チャート(2)

 文献からみたQSAR式(文献名,化合物,実験条件,使用パラメータ,計算式,
           予測値と実測値,計算例):
No.文献化合物
NO. 1Dearden, J.C.ら;Pestic.Sci.アミン,フェノール,アルデヒド,カルボン酸,ハロゲン化炭化水素,アミノ酸
NO. 2Vaishnav, D.D.ら;Chemosphereアルコール,ケトン,脂環式化合物類
NO. 3Boethling, R.S.;Environ.Toxicol.Chem.2,4-D,カーバメート,エーテル,アルコール,脂肪族カルボン酸,フタル酸エステル類
NO. 4Dearden, J.C.ら;"QSAR Environ.Toxicol.-U"アルコール,フェノール,ケトン,カルボン酸,エーテル,スルホン酸
NO. 5Dearden, J.C.ら;"QSAR Drug Design Toxicol."アルコール,グリコール,エーテル,アルデヒド,ケトン,カルボン酸,エステル,アミン,アミノ酸
NO. 6Babeu, L.ら;J.Ind.Microbiol.アルコール,カルボン酸,エステル,ケトン,ベンゼン誘導体
NO. 7Desai, S.M.ら;Environ.Toxicol.Chem.脂肪族アルコール,酸,アミン類,他
NO. 8Hansch, C.ら;Arch.Biochem.Biophys./Hawkins, H.C.ら;J.Chem.Soc.Perkin Trans.UフェニルN-(メチルスルホニル)グリシネート類のブロメラインBによる
NO. 9Degner, P.ら;"QSAR Environ.Toxicol.-W"ジ置換芳香族化合物(112種)
NO.10Peijnenburg, W.J.G.M.ら;"QSAR Environ.Toxicol.-W"ハロゲン化フェノール,ベンゼン,アニリンなど
NO.11Dorn, E.ら;Biochem.J.ハロゲン化カテコール類
NO.12Paris, D.F.ら;Appl.Environ.Microbiol.フェノール類
NO.13Paris, D.F.ら;Appl.Environ.Microbiol.フェノール類
NO.14Banerjee, S.ら;Environ.Sci.Technol.クロロフェノール類
NO.15Pitter, P.;Coll.Czechoslovak.Chem.Commun.フェノール,アニリン類
NO.16Pitter, P.;Acta hydrochim.hydrobiol.フェノール,アニリン誘導体
NO.17Moore, S.A.ら;Report No.EPA/600/3-89/080置換アニリン/フェノール,クロロフェノール類
NO.18Hansch, C.ら;Arch.Biochem.Biophys.馬尿酸メチルエステル類のパパインによる代謝(加水分解)
NO.19Hansch, C.ら;Arch.Biochem.Biophys./Hawkins, H.C.ら;J.Chem.Soc.Perkin Trans.U馬尿酸フェニルエステル類のブロメライン(B及びD)による代謝(加水分解)
NO.20Reineke, W.ら;Biochim.Biophys.Acta安息香酸誘導体
NO.21Knackmuss, H.J.;"Microb.Deg.Xeno.Recalcitr.Compds."置換安息香酸類
NO.22Smith, R.N.ら;Arch.Biochem.Biophys.置換フェニル馬尿酸類(27種)のパパイン加水分解
NO.23Urushigawa, Y.ら;Chemosphereフタル酸ジ-n-アルキル類
NO.24Moore, S.A.ら;Report No.EPA/600/3-89/080, EPA/600/01フタル酸エステル類(4種)
NO.25Paris, D.F.ら;Appl.Environ.Microbiol.アニリン誘導体
NO.26Tratnyek, P.G.ら;"QSAR Environ.Toxicol.-W"置換ニトロベンゼン類
NO.27Parsons, J.R.ら;"QSAR Environ.Toxicol.-W"PCB類
NO.28Kanazawa, J.;Environ, Monit.Assess.農薬(12種)
NO.29Cronin, M.T.D.ら;"QSAR Environ.Toxicol.-W"一般化学物質
NO.30Moore, S.A.ら;Report No.EPA/600/3-89/080, EPA/600/01農薬(6種)
NO.31Cantier, J.M.ら;Pestic.Sci.プロピズアミド誘導体(除草剤)
NO.32Roberts, D.W.;J.Com.Esp.Deterg.直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)20種
NO.33Roberts, D.W.;"QSAR Environ.Toxicol.-W"直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)
NO.34Geating, J.;Report No.EPA-600/2-81-175化学物質全般
NO.35Boethling, R.S.;Environ.Sci.Technol.化学物質全般
NO.36Howard, P.H.ら;Environ.Toxicol.Chem.化学物質全般
NO.37Mudder, T.I.;Univ.Iowa, Univ.Microfilms Int., Ann Arbor, Michigan化学物質全般
NO.38Boethling, R.S.ら;Environ.Sci.Technol.化学物質全般
NO.39Tabak, H.H.ら;Environ.Toxicol.Chem.化学物質全般
NO.40Kawasaki, M.;Ecotoxicol.Environ.Saf.化学物質全般
NO.41Urano, K.ら;J.Hazard.Materials化学物質全般
NO.42Urano, K.ら;J.Hazard.Materials化学物質全般(78種)
NO.43Niemi, G.J.ら;Environ.Toxicol.Chem.化学物質全般(287化合物)
NO.44Klopman, G.ら;Environ.Toxicol.Chem.化学物質全般(CASE)
NO.45Klopman, G.ら;Environ.Toxicol.Chem.化学物質全般(MULTI CASE)



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『QSAR手法を用いた化学物質の手計算による毒性予測(哺乳動物)』
  第2巻「亜急性,慢性毒性の予測」
  第3巻「刺激,アレルギー性の予測」
  第4巻「生殖・発生毒性の予測」
  第5巻「変異原性の予測」
  第6巻「発癌性の予測」
  第7巻「吸収,分布,代謝,排泄(ADME)の予測」
『QSAR手法を用いた化学物質の手計算による生態毒性予測(環境生物)』
  第1巻 急性,亜急性,慢性毒性,繁殖性など
  第2巻 生分解性


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